道路から奥に向かって長さのある土地に家を建てたいが、どんな間取りプランがよいのか悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。土地の形は間取りを計画する上で大きく影響されます。奥行方向に長い土地は、日当たりや解放感が不安に感じるかもしれません。今回は、奥行方向に長い土地に家を建てるときのおすすめのコートハウスプランをご紹介します。ぜひ参考にしてください。
奥行方向に長い土地で気を付けること
奥行方向に長い土地に家を建てるときにはどんなことに気を付けるべきなのか、そのポイントをご紹介します。
光の取り込み方
土地に接している道路の方角が北や西などの場合で、道路に面している長さが少ない場合、家の中に光を取り込むことが難しいケースが多いかもしれません。特に、建物が密集した住宅街の場合、両隣に建物があるため、南側からの光は一般的には入りにくくなります。
長さを活かした間取り
奥行方向に長い土地では、間取りの実例でよくある箱型プランが不可能なケースがあります。とはいえ、広いリビング、機能的な家事の動線など、長さを活かしながら実現する間取りが理想的です。
駐車スペースの取り方
駐車スペースが必要な場合は、道路に面した限られたスペースの中で、玄関アプローチとのバランスに工夫が必要です。場合によっては、ビルトインガレージを検討してもよいでしょう。
コートハウスプランで光を取込む
奥行方向に長い土地で、光を取込み、長さも活かすにはコートハウスプランがおすすめです。「コートハウス」とは、建物や塀で囲った中に、中庭を設けるプランです。上から見ると「コの字」や「ロの字」型になっています。コートハウスは次のようなメリットがあります。
光を取り込める大きな開口
コの字やロの字型にすることで、中庭を配置できるため大きな窓をたくさん取り入れることができます。道路に面していなくとも光を取り入れることができ、風の通りも良くなります。庭の植栽を眺めることができてリラックスできますね。
形を活かしてゾーン分け
外観がコの字やロの字型になることで、リビングとダイニングが自然と区分けされたり、リビングと1階の個室からも庭に出ることができたり、コートハウスならではの暮らし方が楽しめます。二世帯住宅なら、自然にゾーン分けができる点は良いですね。
プライバシー確保
コートハウスは、プライバシー確保に優れています。道路に面した方向に大きな窓を設けると、通行人などの視線が気になり、一般的にはカーテンを開けて暮らすことはできないことが多いでしょう。コートハウスは、道路からの視線を気にすることはありません。また、隣家との境界にある程度の高さを確保した塀があれば、開放的に暮らすことが可能です。
防犯性が良い
大きな開口部が外側から見えにくいので、侵入者が出入りできる窓の箇所を見つける可能性は低いと考えられます。周囲が囲まれているため、容易に侵入はできないと「犯罪の抑制」が期待できます。防犯カメラや人感センサーがついた外灯をつけるとより効果的でしょう。
まとめ
いかがでしたか。今回は奥行方向に長い土地におすすめのコートハウスプランについてご紹介しました。土地の形で悩んでいるなら、その特長を生かして楽しめる間取りプランを計画してみましょう。