長く快適に住み続けていくためには、長期的な住まいのメンテナンスが大切です。とはいえ、どんなタイミングでどんなメンテナンスをすればよいか理解している方は少ないのではないでしょうか。このようなときに頼りになるのが、住宅を建ててくれた会社のアフターサービスです。今回は、さまざまなアフターサービスの中でも定期点検にスポットを当ててご紹介してきます。
アフターサービスとは
そもそも、アフターサービスとはどのようなものを指すのでしょうか。住宅会社によってサービスの範囲が異なるとは思いますが、一般的には次のようなものを指しています。
・住宅保証システム
・不具合の時の修理・相談
・定期点検
・リフォームの相談
・エクステリア(造園など)相談
住宅が完成する前に検査を行っているものの、住んでから建具の不具合が出たり、設備が動かなかったり、意外と初期不良といえるものも少なくありません。このような不具合の対応はもちろんですが、何も不具合がないときでも建物内部まで細かくチェックしてくれるのが「定期点検」であり、住宅のアフターサービスとしては大切なものです。
車に例えると「車検」のようなもので、何もなければ安心が得られますし、まだ重症とはいえないが、そろそろ気を付けた方がよいというような小さな気付きも得ることができます。
定期点検のタイミング
定期点検は、「定期的に」行うということを意味しています。タイミングとしては、引き渡しから、「1ヶ月」「3ヶ月」「6ヶ月」「1年」「2年」「5年」・・・・・・など住宅会社であらかじめ設定している期間で行います。
引き渡し後の初めの1年は、住み始めてからの初期不良などもありますから、期間を細かく設定しているケースが多いでしょう。
定期点検の内容
次に定期点検ではどのようなことを行うかですが、目安としては次の通りです。
・外壁・基礎まわり
・床下
・水回り設備・換気設備・消火設備等
・サッシ、建具調整
・床、壁まわり
床下などは、普段は自分ではなかなか点検できない部分であるため、定期点検で湿気や害虫などの不具合がないか点検してもらいます。
サッシや建具の不具合なども、普段は気が付かない箇所もあるため一通りチェックしてもらえると安心です。換気設備や消化設備が通常運転されているかなども大切なポイントです。
定期点検は無償か有償か
定期点検を行う上で気になるのが「費用」でしょう。長い期間に渡り点検してくれることは安心ですが、そのたびに費用がかかるとすると負担が心配です。
定期点検が無償かどうかは、住宅会社によっても異なりますが、一般的には引き渡し後の1~2年ころまでは無償で、その後、定期点検で見つかった不具合については有償というケースが多いでしょう。
ただし、住宅設備の不具合についてはメーカーでの対応となるため、有償となることが多くなっています。
まとめ
今回は、アフターサービスの中でも大切な定期点検についてご紹介しました。出来るだけ長く安心して暮らすためには、定期的な点検・メンテナンスが大切です。住宅会社のアフターサービスがどのようなシステムになっているか、家を建てる前に事前に確認しておきましょう。