趣味でも何でも得意なことがあり、誰かと共有したいと思っている人にとって、「自宅で教室を開く」ということは、憧れであり、どこか遠い夢のように感じる人も多くいるのではないでしょうか。
自分の好きなことを先生としてスキルを教えるということは、集まってくれる人だけじゃなく、自分自身にとっても、有意義な時間の使い方であり、人と関わることで自分の生活も豊かになることでしょう。
「趣味の料理を楽しみたい」「ヨガ教室を開きたい」「絵を描くことが好きな人と集まりたい」など、きっかけは人それぞれあると思いますが、自宅を教室にできるのであれば、経済的なリスクもなく、気軽に始まることができるのではないでしょうか。
自宅で教えるということは、生徒さんが自宅に入ることが大前提にあり、どんな教室を開くのかで、動線や間取りも変化するでしょう。 
家族の生活に支障がなく、教室としても通ってくれる生徒さんが快適に過ごせる空間作りを心掛けたいですね。
おうち教室の理想的な間取りを作るコツ!
専用スペースの確保
教室を開くということは、集まってくれる人が楽しく、できるだけ快適に過ごせる空間を提供するということです。
料理教室であれば、みんなで調理しているところが見えるようにアイランド型キッチンを採用したり、大きめなダイニングテーブルを用意したりと、みんなで囲んだり、楽しく調理できる空間になるように心掛ける必要があります。
他にもヨガなどの体を動かすようなものであれば、床が滑りにくい素材にしたり、運動するために薄着になりますので、室温調整ができる設備を設置したいところです。
何に特化した教室にしたいのかで、必要な物やこだわる部分が変わってくると思いますが、自分だけの個性溢れる空間にしたいですね。
玄関から動線を分ける
自宅で教室を開くことで、本人以外の家族が落ち着かない家に感じてしまうと本末転倒になり兼ねません。
そうならないためにも、生活空間と教室空間は住み分けできるように間取りで工夫すると良いでしょう。
一番、理想的なのは、玄関から動線を分けられると、プライベートとパブリックをきっちり分けることができて、お互いに快適に過ごせるでしょう。
別のシューズクロークを用意
元々、玄関周辺は靴や傘、外遊び道具など、家族の物だけでも物が散乱しやすい場所になります。
そこに、一時的とはいえ、家族以外の人の靴や物を置くことになります。
靴を脱いだり、置いておくスペースにも限りがありますので、玄関周辺をスッキリ整理できるような収納棚やシューズクロークを設置したり、通ってくれる人のために配慮が必要でしょう。
玄関周辺に洗面台を設置
たくさんの人が集まる場所になりますので、室内に入る際に気軽に手を洗える場所があると、とても安心ですよね。
しかし、すべての家で、玄関周辺に洗面台を設置することは難しいので、代用できる場所を提供したり、アルコール消毒などを設置するなどの工夫をしたいですね。
トイレを2カ所に設置
プライベートとパブリックゾーンを分けるスペースがあれば問題ありませんが、家の大きさは人それぞれですので、教室のための空間は用意できても、それ以外の空間や設備は家族と共有することになります。
しかし、間取りに余裕があるのであれば、トイレは2カ所に設置できると、家族用と生徒用に分けることができるので、お互いにストレスなく快適に過ごすことができるでしょう。
駐車スペースの確保
イメージしている教室の規模にも寄りますが、家の間取りは完璧でも、実際に開催してみると、想定外の問題が出てくるものです。
その中でも、交通手段の問題は最初から想定できるので対処できるように考えておきましょう。
駐車スペースの問題は、自宅にたくさん用意しておくのは難しいと思いますので、近隣に駐車場があるか探して、案内できるように検討を付けておきましょう。
そして、自転車で通ってくれるケースも容易に想像できますので、敷地内にある程度のスペースを確保しておくと困らないでしょう。
まとめ
自宅で教室を開くということは、自分と家族だけのスペースに他人が入ってくるということになります。
趣味の延長として知り合いばかりを招く場合や、本格的に教室を開く場合など、自宅だからこそ、個人それぞれのイメージで空間を造ることができます。
プライベートとパブリックな部分をきっちり分け、家族にとっても、通ってくれる人にとっても快適な空間になるように心掛けたいですね。