物件によっては、築5年、10年と経った分譲マンションが、新築分譲時と全く変わらない価格で中古市場に出回っている事例があります。多くの人が欲しいと望む物件であれば、そのマンション価値は下がりにくく、年月が経過してなお、十分な資産価値を有するものになります。今回は、分譲マンションの資産価値を下げにくいとされる条件をみていきたいと思います。
駅が近いなど利便性に優れている
駅の周りには住まいのほかに、銀行、病院、飲食店や買い物施設などが集まりやすく、暮らしやすさが将来にわたって持続しやすいと想定できます。また、駅を使って職場など他の地域への移動も容易です。駅が近いことは利便性の良さに優れているとされ、分譲マンションに限らず賃貸マンションや一戸建てでも多くの需要があります。
分譲マンションの価値は、その周りにある環境と常に一体です。住まいから一歩外へ出たときの利便性に重きを置く人は多く、そのことが将来にわたって分譲マンションの資産価値維持につながります。
人気エリアの物件
環境が良く人気があるエリア、また再開発などでこれから発展が予想されるエリアにある分譲マンションも、資産価値は維持されやすいでしょう。人気があるエリア、発展する地域というのは、人が人を呼び活気があります。そういうエリアには魅力があり、憧れをもつ人も多いものです。多くの人が暮らすことを希望するエリアは、その土地に暮らすこと自体に価値があると考える人が多く存在します。
大規模商業施設が近くにある
雨の日でも、寒い日でも快適に過ごせる大型ショッピングモール近くの分譲マンションは、やはり人気があります。もともと住んでいたマンションの近くに大型ショッピングモールが完成したことで、住んでいた分譲マンションの中古価格が購入価格以上になることもあります。購入価格を上回らなくとも、購入価格から物件価値が下がりにくいという点では、大型ショッピングモールの近くにある物件は、やはり強いと言えます。
ただ、このような大規模商業施設の例に限らず、何かに依存した資産価値は、未来永劫を約束するものではありません。
景観・日当たりが良い
大きな公園に面した物件や、川沿いの物件など、将来にわたって景観や日当たりに影響がないと思われる分譲マンションについては、その資産価値は維持されやすいものとなります。資産価値の維持には、住まい周りの環境によるものと、物件によるものがあります。日当たり・景観については、間取りや設備の魅力とは違いリフォームしても変更することができないという点で、物件そのものに揺るがない価値があるとされます。
まとめ
人によって新築分譲マンションを選ぶ条件は異なりますが、資産価値を落とさない選択という視点で物件価値を見てみることも大切です。長く暮らす予定で購入するマンションでも、予想外に住み変えることになる可能性はゼロではありません。もしそういう状況になった時に、資産価値の視点からもマンション選びをしておけば、後悔するようなことにはならないはずです。
資産価値という視点での物件選びは、単純に暮らしやすいマンション・気に入ったマンションを選ぶよりも難易度が高く、多くの情報・専門的な知識も必要です。もし、そういった点が気になった時には、近隣相場や過去の事例、賃貸データなどが参考になります。購入を検討している地域の情報を数値データで確認し、将来予測を立てることが、購入の際の安心材料のひとつになるはずです。
モデルルームでは、マンションの資産価値の話だけでなく、その他のどんな心配事についても的確なアドバイスを受けることができます。不安に感じたことはその都度解決して、ぜひ満足いくマンション選びをしていきましょう。