土地から探して好きな間取りを考える注文住宅とは違い、決まったものの中から選択して購入する新築分譲マンションは、選択時の考え方に抑えておきたいポイントがあります。もちろん人によって大事なポイントというのは異なりますが、知識として知っておいて損はありません。今回は、分譲マンション選びの考え方についてお伝えします。
分譲マンション選びの考え方のポイントとは?
分譲マンションを購入することで、高い満足が得られ自分の人生にプラスとなれば、それは良い物件選びであった証拠です。良い物件選びをするためには、金銭面、環境面、物理的なことなど考えなければならない点が数多くあります。
どこか1点を評価してその分譲マンションの良し悪しをジャッジするのではなく、自分にとって大切な評価項目を複数準備して、それについて点数をつけていく形が最も分かりやすく、理想に近い分譲マンションにたどり着きやすい方法と言えるでしょう。以下では、その評価項目の中でも押さえておかなければ、住み始めてから後悔に至るケースが多いポイント4つをご紹介します。
・広さ、間取り、価格など現実的に自分に合った物件であること
理想と現実という言葉がありますが、分譲マンションの部屋選びは、できるだけ現実に沿った選択をするのが良いとされます。「こうだったらいいな」「あんな暮らしがしたい」と、物件検討中は考えがちですが、特に広さ、間取り、価格に関しては第三者の意見の参考にしつつ、適切な選択をすることが大切です。決して、広いほうが良い、高いもののほうがいいものという訳ではありません。
・交通や買い物などの利便性が良いこと
分譲マンションは「立地」が大切と言われますが、特に利便性に優れた立地であることは、分譲マンションにおいて最も重要視される要素のひとつです。買い物や病院、駅やバス停といったものが近距離にある物件は人気があります。その良さは実際に暮らし始めれば、毎日実感できるはずです。反対に、この点に目をつぶって購入を決断するようなことがあれば、それこそ毎日、不便・不都合を感じる生活になりかねません。
・資産価値があること
分譲マンションは、購入から年月が経つにつれてその価格は下がっていきます。そんな中でも、なかなか中古価格が下がらない、資産性の高い物件というのが存在しています。中古価格が下がらないということは、多くの人が良い物件であると認め、購入を希望する物件であるということです。そんな周りが認める価値ある物件を購入し、暮らしていること自体、大きな満足につながります。また、先々売却する際には高値で売れることも期待できます。
・部屋のカラーや物件の外観など自分の好みであること
自分の好みがはっきりしている人にとっては、「物件を気に入ること」は譲れないポイントになりがちです。こだわりがない人からすれば、「なぜそんなに気にするの?」と思いがちな点ですが、この自分の好みに合った物件であるということは、購入に対する満足度に比例します。素敵な分譲マンションを購入したという気持ちは、何物にも替え難いものです。好みの物件であることは、重要視する人とまったく気にしない人に分かれますが、大切な要素のひとつです。
まとめ
全てにおいて、高条件の物件に出会うことができたなら、ぜひ購入をお勧めしますが、実際はどれか一つに偏りのある選択ではなく、これら4つのバランスを見ながら決めてのいく形がとられます。誰でも自分にとっての優先順位というものがあり、譲れる条件譲れない条件も異なります。
住まい購入は、人生の中でそう多くはない大きな決断のひとつです。これら押さえておきたいポイントを考える際には、ぜひ客観的な意見・判断も大切にするようにしてください。