地盤保証という言葉を耳にしたことがあるでしょう。家を建てるときには、予定となる土地の地盤調査をして、保障に加入するのが一般的です。そこで今回は、地盤保証とは何か、なぜ必要なのかなど、地盤保証について詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。
地盤保証とは
地盤保証とは、対象とする土地の地盤について所定の地盤調査、補強工事を行い、適正と認められた土地に対して、保険会社が保障するものです。万一、不同沈下したときには保険金が支払われます。
保証内容
地盤保証の保証内容についてですが、ここでは、「住宅保証機構」を参考にご紹介します。住宅保証機構の地盤保証保険では、住宅が不同沈下した場合、次のような保険金が支払われるとされています。
・不同沈下の再発を防ぐために必要な地盤補強工事
・不同沈下が原因で発生した建物本体の不具合修補工事
・仮住居費用
・その他、身体・財物にかかる賠償費用
※登録地盤会社が倒産等の場合は、保険金は支払われません。
・(補償対象となる損害額-10万円(免責))×80%(縮小てん補割合)
地盤保証を受ける方法
地盤保証を受けるためには、所定の地盤調査をすることが前提です。調査していない土地は保険加入の対象にはなりません。また、地盤調査の結果、適正な地盤補強工事が必要とされたときは、工事を行う必要があります。
地盤保証の費用
地盤保証は保険ですから、加入するには保証料が必要です。2020年4月現在の保証料は、1地盤あたり27,500円となっています。
地盤保証保険が必要な理由
住宅を建てる上で、地盤(土地)がしっかりしているかは、とても重要です。建物部分がいくら頑丈なもので作られたとしても、地盤が軟弱で地盤沈下が起きてしまうようでは、住み続けることができなくなってしまいます。そのため、住宅を建てる予定の土地は、必ず地盤調査を行い、その結果をもとに適切な対処をすることが必要です。必要であれば地盤補強工事を行います。その上で、将来的な安心にもつながる地盤保証保険の加入が必要と考えます。
保証料も地盤補強工事も費用がかかるものであるため、中には、地盤調査をしない、又は、調査をして補強工事が必要とデータが出ても、補強工事を進めない住宅会社もあるようです。
地盤調査をしてもらうことはもちろんですが、調査の結果も必ず提示してもらい、説明を受けるようにしましょう。そして、必要であればきちんと適切な補強工事を行いましょう。
地盤調査と地盤補強工事
地盤調査をして、地盤に問題がなければ地盤補強工事は必要ありません。調査をすればかならず補強工事が行われるものではなく、地盤は元々の地形に影響されるものです。沼地だった、水田だったなどの場合は、山を切り取った土地に比べて軟弱なことが多い傾向があります。
また、山を切り取った土地の場合でも、一部に盛り土をしていることがありますので、正確な地盤のデータを得るには実際に調査をすることが大切です。
まとめ
いかがでしたか。今回は、地盤保証の概要や地盤保証が必要な理由などについてお伝えしました。永く安心・安全に住み続けるためには、住宅性能に加えて、安心できる地盤であることが必要です。将来的に起こりうるリスクに備えるためにも、地盤保証への加入をぜひ検討してください。