家づくりをすると考えはじめたら、どこに建ててもらえばよいか迷う方もいらっしゃるでしょう。そこで今回は、ハウスメーカー、工務店、設計事務所の特長や、依頼先の選択方法などについてご紹介していきます。ぜひ参考にしてください。
家を建ててくれる会社の種類
家を建ててくれる会社は、主に「ハウスメーカー」「工務店」「設計事務所」の3つに分けることができます。それぞれの特長をご紹介します。
ハウスメーカー
ハウスメーカーは、全国展開している大手会社から、ある地域での建築を得意としている会社までたくさんあります。テレビCMをしているハウスメーカーは、目にする機会が多いため知名度が高いですね。木造、鉄骨、鉄筋コンクリートとメーカーによって構造体に違いがあります。また、耐久性が高いとされるプレハブ工法を採用している会社が多いでしょう。
ほとんどのハウスメーカーは、自社の専用展示場があります。展示場はグレードの高い仕様で建てられていることが多いですが、イメージがわかりやすく安心です。また、一般的には、メーカー工場で住宅の多くの部材を製作していますので、どこの地域で建てても品質は統一されている点はメリットのひとつです。
ただし、基本的な仕様を大幅に変更すると、オプションとして割高になることがあります。コストパフォーマンスを最大限に活かすなら、外観や間取りがある程度決められている企画型住宅がおすすめです。
工務店
工務店の多くは、地域密着型で地元を中心に住宅を建てています。工務店は会社の規模に幅があり、年間で50棟以上建てている工務店もあれば、5棟ほどの工務店もあります。
木造在来工法を中心に、ブレハブ工法や2×4工法などもあり、それぞれの特長を生かした家づくりが魅力です。自然素材で家を建てたい方や、自由な間取りで建てたい方には、工務店も候補になってくるでしょう。
ただし、技術力には会社それぞれにばらつきがありますので、実際に建てた家を見学するなど、事前にしっかりと確認しておくことをおすすめします。
設計事務所
設計事務所は、基本的にはプラン作成と現場施工中の監理をします。設計と施工の会社がそれぞれ分かれることになります。
外観デザインや間取りの自由度などにこだわりがある方には、設計事務所がおすすめです。オジリナルデザインを取り入れて、個性のある家づくりが期待できます。
ただし、設計事務所はアフターメンテナンスの窓口にはなりません。施工をしてくれた会社がアフターメンテナンスを請けることになりますので、窓口が分れてしまうことがあります。また、プランと現場監修は建築費とは別の費用になることに注意しましょう。
どのように決めればよいか
ハウスメーカー、工務店、設計事務所から選択するときには、それぞれの特長を理解して、自分たちの理想の家づくりに最も近く、予算も考慮して会社を選びます。ここで大切なのは、家づくりは建てたときからが「本当のお付き合い」という点です。
ずっと暮らしていく家ですから、長い間には何が起こるかわかりません。何かがあったときに対応してもらえるか、また、気軽に相談できるかも重要なポイントです。アフターメンテナンスについては、実際に建てたユーザーの声を聞くことができるとわかりやすいですね。
迷ったらそれぞれの会社に話を聞く
「いろいろ考えたけど、それでも決められない」という方は、直接それぞれの会社で話を聞いてみましょう。特に、工務店や設計事務所では、プラン提案からアフターメンテナンスまでどのようなシステムになっているのか、しっかりと確認することをおすすめします。
まとめ
家づくりの依頼先を決めるのは、一生のお付き合いをする相手先を決めることです。家を建てた後もずっと良い関係性でいられるように、会社の特長を事前にしっかりと理解して、最適な依頼先を選択できるようにしたいですね。