間取りを考えるときも、住宅会社を選ぶときも、住宅展示場を見てまわることはとても参考になるものです。しかし、何の目的ももたずに展示場に行っても、あまり印象に残らず結局はよく理解できないままで終わることがあります。
今回は、住宅展示用を十分に活用するために、展示場で見るポイントについてご紹介します。ぜひ参考にしてください。
住宅展示場で見るべきポイント
住宅展示場は、実物大の住まいを体感できる場所です。一般的には、ややグレードの高い仕様で建ててあることが多いですが、その会社の特長に触れることができます。展示場を見るとき、特に注目してほしいポイントをご紹介します。
住宅会社の構造・素材
住宅会社によっては、壁の中の構造を実物大のパネルなどで展示してあることがあります。住まいは完成してしまうと壁の中の一番見たいところが隠れてしまいます。重要な部分でもありますので、どんな構造で作られているか詳しく説明をしてもらいましょう。
また、外壁材や屋根材、内部の壁・床の仕上げ材などはどのような素材が使われているかも、可能であれば触れて確認することをおすすめします。実際に家を建てるときには、素材を決める打合せが行われますが、そのときにはほとんどの素材は、小さいカットサンプルになることが多いため、広い面積に使われている素材、イメージを確認することは大切です。
間取りを体感
住宅展示場では、間取りのイメージを体感してください。一般的には、展示場は4人から5人家族を想定して建てられていることが多いでしょう。見所を多くするために、フリースペースやバルコニーなどを通常よりも大きく取り入れていることもあります。
実際に建てる想定の住まいよりもゆとりがあるかもしれませんが、要望によっては、間取りが似ている可能性もあります。実際に暮らしているかのように、部屋から部屋への移動を体感することで、改めて気付くこともあるのではないでしょうか。
天井高さや部屋の広さを体感
間取りに吹き抜けを希望している方は、展示場で天井高さや音の響き方などを体感することができます。抜き抜けは解放感があり、間取りでも人気がありますが、吹き抜けを介して1階と2階で空間が繋がっているため意外と音が響きます。プライバシーがどの程度まで許容できるか重要なポイントですね。
意外と広さのイメージができないのが、LDK(リビング・ダイニング・キッチン)です。個室は6畳、8畳と仕切られている分、広さのイメージもしやすいですが、LDKで16畳、18畳、20畳といわれてもイメージが難しいと感じるかもしれません。展示場では、LDKの広さも確認しましょう。
カラーコーディネート
住宅展示場では、床や壁のカラーコーディネートも注目してほしい部分です。淡いナチュラルなカラーをメインにするか、濃色でシックなカラーをメインにするか、カラーによっても内部空間の印象は驚くほど変わります。ぜひ自分たち家族の好みのカラーを見つけてください。
住宅展示場で感じたことをメモする
住宅展示場をなんとなく見ただけだと、帰宅してからどの展示場にどんな特長があったのか、思い出すことができない場合があります。ひとつの展示場を見た後で、自分なりに感じたことをメモしておくと、あとで振り返りやすくなります。展示場の写真撮影を許可しているところなら、写真とメモでより詳細に思い出すことができますね。
まとめ
今回は、住宅展示場を見るポイントについてご紹介しました。家具も配置してある展示場は、実際の暮らし方をイメージできるため、完成後のマイホームを実感できます。外観や内観、間取り、扉の開け閉めまで、ひとつひとつ確認しながら見学していきましょう。