L型リビング・ダイニングという間取りプランを耳にしたことはあるでしょうか。文字通り、リビングとダイニングがL字型に配置されているプランです。「おうち時間」が多くなっている今は、住まいでどれだけ快適に過ごせるかも、家づくりの重要なポイントになりそうです。ここでは、L型リビングの特徴やメリット・デメリット、プランに取り入れるときの注意点などについてご紹介します。
L型リビング・ダイニングとは?
一般的なL型リビング・ダイニングは、ダイニングエリアがリビングに対してL字に配置されています。そのため、リビングとキッチン・ダイニングエリアに丁度良い距離感が生まれて、それぞれが別の空間としてくつろぐことができます。
L型リビング・ダイニングのメリット
L字型リビングの大きなメリットのひとつは、ダイニングエリアと空間が分れることではないでしょうか。L字型ではないプランの場合、リビング・ダイニング・キッチンがストレートにつながっていて、仮に食事中に来客があった場合、リビングに案内された来客はなんとなく「気を遣う」という心理になりそうです。その点、L字型リビングなら、空間がなんとなく分かれているため、お互いにゆったりとくつろげます
L型リビング・ダイニングのデメリット
L字型リビングは、外郭がL型になりますので、建物が大きくなりがちです。また、土地の大きさによってはL型に配置できないこともあります。
箱型の層二階建てに比べて、外郭が複雑化しますので、建築費が割高になる可能性があります。プランをL型にすれば、当然に外観に凸凹ができます。形が複雑化すると、屋根面積や壁面積が増えてしまうので、建築費用にも影響がでてきます。
L型リビング・ダイニングの注意点
L型リビングは、空間にゆとりが生まれ、方角によっては光をたっぷりと取り入れることができます。プランに取り入れるときには、次の点に注意しましょう。
方角をチェック
L型になったときの理想的な方角は、リビングの窓が南側にあり、ダイニングの窓が東側になることです。東からの朝日がダイニングに取り込めると、清々しい気持ちになります。これ以外の方角の場合なら、夏の西日が強く当たらないことに注意しましょう。
土地の広さをチェック
L型の配置は、建物の床面積が大きくなりがちです。L型にするために、土地の広さに余裕があるか事前に判断しておく必要があります。建物のほかにも、駐車スペースが確保できるかチェックしましょう。
建築費の予算のバランスをチェック
L型リビングはオーソドックスな箱型の住宅と比べて、建築コストが割高になる可能性があります。もし予算オーバーになったら、他の部分の仕様を落とすことも考えなければなりません。L型プランの採用が本当に優先順位として正しいのか、予算のバランスも考えて採用することをおすすめします。
まとめ
今回は、L型リビング・ダイニングを取り入れたときのメリット・デメリットや注意点などについてご紹介しました。L型リビングは空間にゆとりがあり、食事以外のときでもダイニングテーブルを趣味や仕事で使うなど、自宅で作業する方にもおすすめのプランです。ぜひ検討してみてください。