住宅の内装カラーは、好みで自由に選択することが可能ですが、一度選んだカラーは全ての部屋に適用されると考えている方は多いのではないでしょうか。実は、内装カラーは部屋ごと、場所ごとに変えることもできます。ここでは、内装カラーの色分け方法や注意点などについてご紹介していきます。
内装のカラーで印象はガラリと変わる
住空間のイメージは、内装に使われるカラーでガラリと変わります。内装カラーとは、床や建具、階段手すり、その他枠材と壁や天井です。
一般的には壁はホワイト系が使われることが多いでしょう。ホワイト系など淡い色は膨張色でもあるため、空間を広く感じさせる効果があります。
床、建具、階段と手すりなどは、木質系の素材が使われ、淡色から濃色まで好みで選ぶことが多いでしょう。選択するカラーによって、やさしい雰囲気であったり、重厚な雰囲気であったり、かなり印象は変わります。
内装を部屋ごとに変える選択
壁や床のカラーは、部屋ごとに変えることも可能です。部屋ごとにとはいえ、リビングダイイングキッチンのようにひとつながりの空間になっている場合は、色分けが難しいですが、寝室、子供部屋、トイレのように個室になっている場合は、色分けがしやいでしょう。もちろん対応している住宅会社であるかは事前に確認が必要です。
枠、建具、床の色を変える
個室での内装カラーを変える方法のひとつは、枠材、建具、床など木質系の部分です。リビングダイニングなどでは、落ち着いた濃色のブラウン系を選択し、子供部屋では全体気にホワイト系の淡色を選択することで、子供部屋では明るいポップカラーの小物や家具でコーディネートしやすくなります。
壁の仕上げ素材を変える
内装カラーを変える方法として、壁の仕上げ素材を使い分けるのもおすすめです。トイレのような個室に、一般的なクロス壁ではなく石材やレンガなどを使い、建具や床のカラーも特別に変えることで「非日常的」な空間を演出することが可能です。トイレを利用するたびに、気分もリフレッシュできそうです。
内装を部屋ごとに変える注意点
内装を部屋ごとに変えるには、次の点に注意が必要です。
色分けの位置は慎重に
内装カラーを変えるには、「どこで色分けするか」が重要です。子供部屋のフローリングの色を変えたいと思っても、フローリングが階段ホールから子供部屋までずっとつながっている場合もあります。色分けするために、床に敷居を設ける必要がでてくると、デザインとして選択できるかなど検討しなければならいこともありますので、色分けの場所、方法は事前に確認することをおすすめします。
シミュレーションをする
色分けしたときの、部屋のイメージをしっかりとシミュレーションしておきましょう。他の部屋とは印象が変わることを、頭の中だけではなく、実際の色見本やイメージ画像などで確認しておくことで、「こんなはずじゃなかった」と後悔するリスクを避けることができます。
まとめ
いかがでしたか。内装カラーは、住空間のイメージを決める重要なポイントです。しかし、一度決めたらなかなか変えられないものでもあります。重厚感を演出したい場所、爽やかさを演出したい場所など、理想のイメージに近づくように、用途によってカラーを変える方法も検討してみてはいかがでしょうか。