登記費用=約30万円
こんにちは！
「より詳しい！お金の基本まるわかりWEB版住まいのお金読本」を読んでくださりありがとうございます。
住宅ローンとは別で住宅購入の際に現金で必要になる費用がいくつかあります。
冒頭に大きく記載しましたが、新しく家を建てたらその情報を登録する必要があり、それにかかるおよその費用です。
家や土地の価格を考えている時にこの価格はすごく安く感じてしまうかもしれませんが、
これらの諸費用については現金で用意が必要になり、積み重ねていくと意外と大きな費用になります。
これらについても予め把握しておく事で、
手元においておくべき予算をしっかりと計画することができて安心です。
今回は、「登記費用」についてお話ししたいと思います。
みなさんは登記費用と聞いてパッと思いつくのは自分の土地や建物の登記、というようなざっくりとしたイメージをお持ちだと思います。
もう少し噛み砕くと、行政に自分の土地と建物の情報を帳簿に記載することで、その土地と建物が確かに自分の物だということを公にし、
他の人が勝手に土地を売ってしまったり、自分の土地と建物の権利を他人に主張されないようにする為に帳簿記載をおこなうこと、です。
一般的には購入したハウスメーカーが手配し、司法書士や土地家屋調査士が実際の登録手続きをおこなう、という流れになります。
一般的な新築住宅購入時の相場は約30万円ほどになります。
なぜ、約30万円なのか、実際の内訳を見ていくことで理解ができます。
登記費用の内訳として大きく2つの項目になります。
・司法書士や土地家屋調査士の報酬
・登録免許税という税金や法務局に登録の際に発生する手数料など登録するための実費
また、登録する内容で内訳をみると下記のようになります。
建物表題登記
新築で建物を建てた際に、一番最初におこなう建物の登記。
建物完成後、１ヶ月以内に登記しないと過料10万円が発生しますので注意が必要です。
費用相場8-10万円程
地目変更登記
予め登録されている土地の用途や使用目的を変更する際に登記簿も変更する必要があり、
例えば畑や山林を宅地として変更して利用する際に登録をおこないます。
費用相場4-5万円程
所有権保存登記
所有権が無い不動産に対して、所有権を登記する事を言います。
新築を建てられたあなたを所有者として登録する事で、売却や相続の手続きができるようになります。
費用相場3-4万円程
住所変更登記
買い主が新しく建てた住宅への住所変更登記手続きをいい、通常、不動産を取得した際の住所（引っ越す前）になります。
義務では無いの取得から期限内に登記を行う必要はありませんが、不動産名義の変更などの際に必要になるため、
事前にまとめて登録をおこないます。
費用相場2-3万円程
抵当権設定登記
抵当権は住宅ローンを借りる際に新しく購入した住宅を担保にして借りる事で、貸主（金融機関）の権利を保護するための登記です。
ローンを組まずに一括購入される方には関係ありませんが、通常、住宅ローンを利用して購入する方がほとんどだと思いますので
この登記が必要になります。
費用相場6-7万円程
減税証明書（住宅用家屋証明書）
不動産を取得した際にその旨を登記し、「登録免許税」をいう税金を納める必要があります。
居住用建物を売買によって取得した場合は、一定の要件を満たす事で減税されます。
支払う税金を軽減するために必要な証明証になります。
費用相場1.5-2万円程
登記事項証明書
法務局で取得できる登記簿謄本は、土地や建物の情報を登記記録としてデータ化されています。
この情報をプリントアウトして承認されたものを登記事項証明書といい、不動産を購入する際に、現所有者の確認に用います。
費用相場5,000円
立会料
費用相場50,000円
交通費
10,000円程度
これらの内訳は、司法書士や土地家屋調査士への手数料が多数を占めますが、専門的な書類の用意もあり、登記内容に不備をなくすためにも一般的にはそれらの登録は代行してお願いします。
また、住宅ローンを借りる際に、自身で行なった登記では受け付けてもらえないルールをもっているところもありますので、必要な諸費用として用意しておきましょう。
