注文住宅の良いところはインテリアはもちろんですが、建物の外観も自由に決めることができる点が大きく上げられます。
今回は外観を決める要素と、機能についてお話しします。
ポイントその1 間取りがあって外観がある
注文住宅を考えていく中でどうしても外観とインテリアを別で考えがちですが、間取りやゾーニングがあって外観の要素が決定されます。初期の段階ではテイストとおよその正面の形状のイメージを固めて間取りが確定したのちに細部を決めていくのが無駄のないデザインへの近道です。また、作りたい家の外観が明確な場合は、外観形状を起点にして間取りを決めていくようにしましょう。
ポイントその2 家の形状
「家のカタチがコストに影響」でもお話ししましたが、家の形状はコストに大きく関係してきます。シンプルな形状の方がコストが安くなります。
デザイン的には、シンプルな形状はスタイリッシュで都会的な外観、複雑な形状は重厚で高級感のある外観といった印象になります。
ポイントその3 窓の位置・デザイン
メインとなるサッシ類は日当たりの良い南向きへ大きな窓やベランダを配置することで日差しを効率良く取り入れた生活ができるようになります。他の窓はまず間取りを考える中で、風通しなど利便性を優先して組み込んでいきましょう。
もし、外観イメージが先にある場合は、デザイン上の窓が機能するような間取りを考えるようなプロセスにしましょう。
ポイントその4 外観色
外観色は家の印象を決めるとともに、周りの景観との調和とも関係してきます。
色によってどういったテイストがまとまりやすいかおさえておきましょう。
白系の外観
清潔感があり、明るく近代的な印象を与えます。反面、汚れが目立ちやすいので、撥水性のある外壁材を選択するようにしましょう。シンプルなテイストでも洋風なテイストでもまとまりやすいです。
ベージュ系
落ち着いた雰囲気とヨーロッパなど洋風の外観デザインに適しています。
こちらも汚れが目立ちやすいので撥水性のある外壁材を選択するようにしましょう。
黒・ブラウン系
高級感のある印象になります。ダーク系の外観にした場合は建物の形状は問わずまとまりやすい色合いです。
ポイントその5 色の分け方
外観の色の分け方は大きく2種類あります。
また、基本的には複数色を使うのではなく、2色をベースに組み立てましょう。
平面で配色を変える
平面で見たときに上と下で色を変える方法です。
色を分けた際に真ん中にできる区切りがパースラインとなり、建物に奥行き感が出てきます。
凹凸で配色を変える
平面で見たときの凹凸単位で色を変えることで、よりランダムでアンシンメトリーな外観となり、有機的で高級感がでてきます。
この記事のまとめ
外観のデザインが決められるのは注文住宅ならではのメリットです。
設計者としっかりイメージを共有し、間取りとの兼ね合いも十分考慮して納得のいくデザインに仕上げましょう。