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分譲マンションが「期分け販売」する理由とは?

新築分譲マンションの販売方法に、販売開始時期をずらして数期に分けて販売する「期分け販売」というものがあります。

マンション広告や看板で「第〇期分譲開始」「第〇期完売」という表現を、見かけたことがあるのではないでしょうか。新築分譲マンションで、「期分け販売」は一般的な販売方法ですが、中には「何のためにわざわざそんな販売方法をとるの?」と不思議に思う方もいらっしゃるようです。

今回は、新築分譲マンションが「期分け販売」を行う理由とともに、その特徴を分かりやすくお伝えしていきたいと思います。

「期分け販売」が行われる理由とは?

全ての新築分譲マンションが、必ず「期分け販売」を行っているというわけではありません。マンションの規模がある程度大きくなると「期分け販売」が一般的ですが、小規模マンションでは一斉販売されることもあります。

分譲マンションは、多いときは全体で数百戸という販売戸数になり、モデルルームに来場し、見学・相談される方の人数はその数倍になります。

「期分け販売」が行われる理由として、販売住戸数が多いことで起こる様々な不都合を解消できる為、販売者・購入検討者双方にとって非常にメリットが高い、ということがあげられます。

販売者・購入検討者双方にとってのメリットとは?

1.来場の集中を避ける

販売者側の一番のメリットは、「期分け販売」を行うことで、多くのお客様の集中来場を回避することができるようになり、準備したモデルルームや接客スペース、人員、期間等で、十分な接客対応が可能となることです。

マンションの規模が大きいにも関わらず、全住戸を一度に販売したとすると、販売者側は短期間に非常に多くのお客様の案内が必要となる上、契約事務作業も集中し、業務が回らなくなることが想定できます。全てのお客様に、適正なサービスの提供を行うことができる環境を整えるという意味もあります。

また、購入希望の方にとっては、納得いくまで説明を受け、時間をかけて考えるゆとりが生まれるというメリットがあります。

マンション購入は、そのプロセスも大切に考えなければならないことの一つです。購入に至るまでの間に、きちんと疑問点を解決し、物件をしっかり理解した上で契約することが必要不可欠です。

2.不公平になりにくい

他にも、あらかじめ「期分け販売」として長期のスケジュールを組むことで、より多くの人のタイミングに合わせることができる点があげられます。

物件に興味が出る時期や、購入を希望するタイミングというのは人それぞれ異なります。3カ月前には気にも留めなかった物件が、環境や気持ちの変化で急に購入対象になるということもよくある話です。

「期分け販売」では、階数や部屋のタイプなど、期ごとになるべく公平になるよう開放していきます。物件に興味をもった時期が遅かった為に、希望の価格帯や間取りが全然残っていなかったということを、極力避けることができます。

販売者側としては、販売住戸が偏りなく残っていることで、よりお客様の希望に沿った間取りを提案しやすく、また、購入希望の方にとっては、希望した時期によって不公平になりにくいといった大きなメリットがうまれます。

まとめ

このように、「期分け販売」は、物件の販売戸数が多い時に取り入れられる、メリットの多い販売方法の一つです。
期が分かれていることを不思議に感じていた方も、よく分からないことで不安に感じていた方も、このシステムの理由をご納得いただけたのではないでしょうか。

来場タイミングを気にされる方もいらっしゃいますが、新規分譲開始時に限らず、いつでもご見学・ご相談いただける環境はきちんと整っています。物件が気になったタイミングで、ぜひ安心してモデルルームに足を運んでみてください。


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