住まいのお金

ライフプランイベントと節約について

人生の中には大きなお金が必要になる場面がいくつかあります。

そのような時に備え、若いうちから貯蓄の計画をしっかりと立てて行く必要があります。

大きな支出に備えて計画的に貯蓄を行なっていくためにはライフイベントを把握し、家計のキャッシュフローを把握することが非常に重要です。

ライフイベントの立て方と有効な節約法について詳しく解説していきます。

ライフイベント表を作成する

まずはライフイベント表を作成しましょう。

家族が何歳の時に、どんなライフイベントが用意されているのか、ということを希望的観測でもよいので、一覧にしてみるとよいでしょう。

例えば、現時点から5年後のライフイベント表を作成すると以下のようになります。

2020 2021 2022 2023 2024 2025
夫(年齢) 32 33 34 35 36 37
妻(年齢) 30 31 32 33 34 35
長女(年齢) 2 3 4 5 6 7
住宅関連イベント マイホーム購入
夫関連イベント
妻関連イベント 職場復帰
長女関連イベント 小学校入学
必要なお金 住宅ローン頭金
200万円
入学費用20万円

家計のキャッシュフロー表を作成する

次に家計の収支をシミュレーションしたキャッシュフロー表を作成しましょう。

「いくら貯金ができるのか」「いくら節約することができるのか」ということを知るためにはこの部分が最も重要になります。

2020 2021 2022 2023 2024 2025
夫(年収)
(昇級率1.5%)
450 457 464 471 478 485
妻(年収)
(昇級率1.0%)
180 182 184 185 187
収入合計 450 637 645 654 663 672
生活費 300 300 300 300 300 300
住宅費 144 144 344 120 120 120
教育費 12 12 12 12 32 12
保険料 15 15 12 12 12 12
その他
支出合計 471 471 668 444 464 444
年間収支 -21 166 -23 210 199 228
貯蓄残高 150 316 293 503 702 930

このように、将来的な収入と支出を書き出して、最終的にいくらの収支になるのか、貯蓄残高はどの程度になる見込みなのかということをシミュレーションしましょう。

個人版の資金繰り表と考えればわかりやすいでしょう。

このライフプラン表を、子供の学費が増えれば支出を増やし、親の収入が増えれば収入欄を増やしというように、定期的に最新の情報へ更新していきます。

そして、その都度「今のペースでいけば何年後に貯蓄がどの程度になるのか」ということをシミュレーションするようにしましょう。

支出が大きなライフイベントといえば、住宅購入・子供の教育資金・老後資金です。

その間、車を購入したり、海外旅行に行くなどの大型の支出を伴いながら、「何歳でいくらの貯蓄があるのか」ということを確認するようにしましょう。

目標貯蓄額に足りない時は

ゆとりある老後を送るためには月額37万円必要で、厚生年金収入がある人でも不足額は月額14万円と言われています。

14万円×12ヶ月×30年=5,040万円であり、退職金との差額は退職までに貯蓄をしておかなければ豊かな老後を過ごすことはできません。

また、子供の教育費は自宅外通学で私立4年制大学だと仕送りと授業料でおよそ1,000万円になります。

教育ローンや奨学金を利用するにせよ、子供が18歳になるまでに一定の目処をつけておく必要があります。

家計のキャッシュフロー表から上記の必要金額に足りない時には固定費を削減する努力が必要になります。

固定費を削減するには

固定費を削減する最も簡単な方法は通信費と保険の見直しです。

通信費は大手キャリアのスマホを契約しているのであれば、格安SIMに切り替えるようにしましょう。

これだけで、世帯で毎月1万円以上節約することができる可能性があります。

毎月1万円節約できれば、年間12万円、20年で240万円の違いがあります。

また、保険は住宅ローンを組んだら必ず見直しましょう。

住宅ローンには団体信用生命保険がついているので、住宅ローンを借りてしまえば団体信用生命保険で住宅ローンの残債分は補償されます。

主たる稼ぎ頭である夫にもしものことがあっても、住居費用に関しては心配する必要はなくなるので、死亡保障をもう少し軽くしてもよいでしょう。

また、店舗型の生命保険や自動車保険に加入しているのであれば、ネット保険に切り替えることも検討すべきでしょう。

やはり、これだけでも1ヶ月1万円程度を節約することができる場合もあります。

少しでも低金利の住宅ローンを借りる

固定費として大きな支出としては住居費用です。

住宅ローンを組む時の金利が何%なのかによって、住居費用にかかる固定費である住宅ローンの返済額は以外にも大きく異なります。

例えば、3,000万円の住宅ローンを返済期間30年で借りた場合の金利別の毎月返済額は以下のように異なります。

  • 金利0.5%:89,756円
  • 金利0.7%:92,413円
  • 金利1.0%:96,491円
  • 金利1.2%:99,272円
  • 金利1.5%:103,536円

このように、金利が異なるだけで毎月の返済額が1万円以上異なるケースがあります。

もちろん、変動金利であれば金利が低く、固定金利であれば金利は高くなるものですが、固定金利を選択して返済額が大きくなりすぎることも問題です。

変動金利から固定金利への変更を自由にすることができる住宅ローンを借りるなど、返済額を軽減しつつ金利上昇リスクも回避できる住宅ローンを選択するのがよいでしょう。


こちらの記事も好きかも?


Related posts

老後の住まいの借入かた

[外部ライター]手塚大輔

年収アップなら繰上げ返済で定年前に完済を計画しよう

[外部ライター]手塚大輔

元金金等返済で毎月の返済額を減らしていこう

[外部ライター]手塚大輔

将来の収入が不明瞭、住宅ローンはこんなふうに考えよう

[外部ライター]手塚大輔

繰り上げ返済って?

[外部ライター]手塚大輔

自分の返せる金額を決めよう

[外部ライター]手塚大輔



お近くのショールーム

サンヨーホームズでは注文住宅、物件購入からリノベーションの設計・施工、住宅診断など住まいに関わるサービスをワンストップでご提供しております。