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【リノベーション】中古物件購入前に!設備チェックでトラブルを回避しよう

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中古物件の購入を考える際、外観、内装はもちろんのこと、建物の欠陥や設備の老朽具合など、購入前に必ずチェックした方が良いポイントが多くあります。 

特に自分の希望に合った条件で、人気物件の場合、他の人に先を越されるかもしれないと、購入を焦るかもしれません。 
 
しかし、外観や内装のキズや汚れは目に見えるところは確認しやすいですが、目に見えない躯体の内部や設備などは、実際に住んでみるまで不備に気付かないこともあります。 
事前に確認できていれば、売主に設備の交換をお願いしたり、購入後にかかる費用を基に値段の交渉したりと、購入後にトラブルに発展しないための措置が取れます。 
実際に、購入後に設備の故障に気づき、すぐに買い替えになるなど、余分な出費で予算をオーバーするケースもあります。そうならないために、事前に使用年数や製造番号など知っておくべきことを確認し、現状を自分の目で確かめておくことが大事です。 
 

自分の目で設備を確認してみよう

ガスコンロ

ガスコンロの寿命は10年が目安と言われていますが、交換部品がある限り、使い続けられるものが多いです。 
ただし、ガスを扱っていますので、火がつきにくい、五徳が変形している、炎の色がおかしいなど、コンロに何かしらの異変が見られる時には、早期に点検を依頼しましょう。 
また、IHの場合にも、電源が入らない、温まりにくい、煙が出るなど、不具合が出ている場合には、早めに修理を依頼しましょう。 
 

レンジフード

レンジフードの周りの壁や天井、床が汚れていたり、換気扇の回る音に違和感がある場合には、手入れ不足でうまく排気されていない場合もありますし、何かしらの異変が起きていると思われます。 
元々、レンジフードはメンテナンスを怠らず、綺麗に使用しているつもりでも、油汚れや煙の煤が溜まり、年々、排気能力が低下していきます。 
耐用年数は10年~15年と言われていますが、10年程度で買い替えを視野に入れても良いかもしれません。 
 

シンク(流し台)

一般的に耐用年数は15年~20年と言われていますが、シンクは毎日の調理で汚れたり、傷むことが多く、使用していくうちに水垢や錆びが発生することがあります。 
基本的には日々の手入れで防ぐことができますが、通常の手入れで解消できなくなった時には、交換の時期だと言えるでしょう。 
シンクの傷や錆びの程度を目安に、長く使えそうか、自分の許容範囲内なのかを判断したら良いでしょう。
 

トイレ

陶器製のトイレ便器の寿命は、耐用年数で言うと100年以上とも言われています。陶器なのでヒビが入らなければずっと使用できるということです。 
しかし、実際にはタンクの中のボールタップなど、細かい部品については耐用年数は7~10年と言われていますので、部分的な修理や交換は必要になるでしょう。 
また、便器より前に、便座の黄ばみやひび割れにより15年程度で交換することが多いです。 
ウォシュレットや節水仕様など、年々、設備も進化していますので、便座の不具合を機会にトイレを買い替えてもいいかもしれませんね。毎日使用するものですので、衛生的であるかが目安になるかもしれませんね。 
 

浴室

一般的に耐用年数は15年程度と言われています。長年、使用することでバスタブと壁面との隙間を埋めているコーキング部分が劣化し、ひび割れてきます。コーキング部分のひび割れを早めに補修することで、水漏れの原因を防ぎ、より長く使用できるようになるでしょう。中古物件の現状を見て、すでに修理した跡がある場合には、年数が経っていることを表し、購入後も同じ場所や、他の場所も同程度の劣化が出てくるので補修は必須になることでしょう。 
 

給湯器

各家庭の使用人数や頻度によりますが、給湯器のメーカーは、標準的な使用条件の上で、安全上支障なく使用できる期間を10年と設定しています。 
10年以上使用できることもありますが、故障した時に交換するための保守部品を製造しなくなった時点で修理対応ができなくなりますので、必然的に買い替えになるでしょう。 
また、給湯器の故障は季節によっては生活に支障をきたしますので、設置から10年近く経っている場合、あまり温度が高くならない場合、給湯器の調子が良い日と悪い日がある場合など、異変が見られる時には、完全に故障してしまう前に買い替えを検討した方が良いでしょう。 
 

排水管

水漏れしていないか、異臭はしないか、流れが悪くないかを確認しましょう。 
排水管は熱いものを流し入れることもあり、排水管が傷みやすくなります。また、髪の毛や生ごみなど、気を付けていても自然と排水管に溜まっていきます。 
定期的に手入れをすることで詰まりを解消したり、業者に依頼して高圧洗浄するなど、定期的にメンテナンスをすることで、長く使用することができるでしょう。 
 

分電盤

分電盤の耐用年数は13年とされていて、毎日の生活の中で電気を日夜管理してくれる大切な電気設備になります。 
自分でのメンテナンスは難しいかもしれませんが、分電盤の表面が異常に熱くなったり、表面が変色したり、焦げたりと、定期的に確認することで寿命には気付くことができるかもしれません。 
部屋の照明が明るくなったり、暗くなったり、テレビの音量が大きくなったり、小さくなったりなど、電化製品単体の不具合ではなく、室内全体の電化製品に異変が見られる時にも、分電盤の寿命を疑っても良いかもしれません。生活の中での異変は、売主への聞き取りでしか分からないので、もし気になるようなら質疑応答をしてみてもいいかもしれませんね。 
 

機器の製造型番を確認しよう

ほとんどの設備には製造番号が記されています。古い設備だと、故障した際の部品交換や修理の機会が増えますが、すでにメーカー側が製造・販売が中止になっていることもあります。 
設備が壊れた場合には修理での対応が難しく、買い替えになることが予想できますので、調べておくことで買い替えへの心の準備ができるでしょう。 
また取扱説明書を保存していない売主も多いので、取扱いに困ったには自分で調べなければなりませんので、もしもの時のためにも、事前に分かることは確認しておきたいですね。 
 

「付帯設備表」をチェックしよう

売買契約時に受け取ることができる書類に「付帯設備表」があります。 
売買対象である物件に付帯している各設備の状態や、取引に含まれる設備、含まれない設備など、売主が把握している範囲で、売買時の懸念材料となる要素が記載されています。 
自分の目で設備を確認した後、購入前の最終チェックとして、しっかり書類の中身を確認しましょう。 
売主は、買主に物件を引き渡すまでの期間、契約時の状態を保持する義務があります。付帯設備表に、「故障・不具合」と記載した設備においては申告してありますので売主に修復義務はありませんが、「不備無し」と記載した設備に関しては、使用可能な状態で引き渡す義務があります。 
また、引渡し完了日から7日以内に設備不備で修復の請求をされた場合、売主に修復義務が発生します。 
付帯設備表をしっかりチェックし、引渡しをされたら、全ての設備の状態を確認することをお勧めします。 
 

まとめ 
家の購入は人生で一番大きな買い物と言われていますが、実際にとても高額なため、決断力が必要な買い物でしょう。 
そして、家という自分の安らげる場所を購入するのに、中古物件だからどこかしら不備はあるだろうと考えていたとしても、できることなら予想外のトラブルで振り回されたくないものです。 
そうならないためにも、事前に自分で確認できることを把握することで、売主との購入後のトラブルや、思わぬ出費に悩まされる等の不安要素は減らしたいですね。 
また、設備において、定期的なメンテナンスをすることで、使用できる年数も長くなり、買い替えの時期も伸ばすことができますので、購入後のためにも自分の家の設備についてしっかり把握しておきたいですね。


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