気になる中古物件を見つけた時に、喜びと同時に購入後にどのくらいお金がかかるのか、とても気になりますよね。物件を購入するのにかなりのお金が必要になりますので、リフォームやリノベーションをするための予算があまり確保できないということもあるでしょう。
予算が100万円という少ない金額だった場合、建物全面をリノベーションしたいとなると難しいかもしれません。
しかし、自分が快適に暮らしていくために優先させたいポイントや、どうしても補修が必要な場所など、自分の予算に合わせてリフォームすることは可能なのです。
キッチンをリフォームすることで料理をするのが楽しみになったり、意外と滞在時間の多いトイレを充実させたいなど、まずは、生活していく上でここだけは譲れない!というポイントを考えてみましょう。その譲れないこだわりの部分をリフォームすることで、自分の理想に近づけることができるでしょう。
また、自分の理想もありますが、それ以前に、快適に暮らすために必然的に補修や改修が必要な場所がある場合もあります。補修や改修が必要な物件かどうかを、購入前にあらかじめチェックしておくと良いでしょう。
100万円の予算でどこまでできるのか参考例
トイレのリノベーション
毎日、何回も行くであろうトイレは、快適で清潔な空間を保ちたいと思う人は多いことでしょう。
また、一般的にトイレの寿命は約10年~15年と言われていますので、中古物件となると見た目的にも設備の劣化具合においてもリフォームをしたい場所の候補になります。便器や周辺の設備は日々進化していますので最新設備に交換したいと考える人はとても多いでしょう。
見えない部分としましても、毎日、大量の水を使用しますので、便器自体も給排水管などで大変痛みやすく、劣化しやすい場所ですが、キッチンやお風呂周辺の設備の工事に比べて、比較的に納期も短くリフォームしやすい場所になります。
トイレ自体の場所を変更するのは、さすがに100万円の予算では難しいですが、既存の場所であれば、便器の交換、配管を含む工事費用、壁紙の交換、手すりやトイレカウンターなど周辺設備を含め、フルリノベーションできる場所と言えるでしょう。
バスルーム周辺の設備
トイレと同様に、使用頻度が高く清潔に保ちたいのがお風呂ですよね。実際にバスルームを全面的にリフォームするのは難しいでしょう。
しかし、ユニットバスの本体価格の相場はおよそ50万~100万、それに工事費用が20万~80万になりますので、最新設備は難しいかもしれませんが、自分が必要な機能のみが備わっているものや、小さめのユニットバスを選ぶことで100万円の予算でのリフォームは可能でしょう。
キッチン周辺の設備
キッチンは口に入れるものを扱う場所ですから、比較的、綺麗に使用していたり、普段から排水管のごみやぬめりを取ったりと、手入れをしやすい場所になりますが、毎日使用する場所ですので、自分だけのキレイなキッチンが欲しいと考えてもおかしくないでしょう。
実際に100万円という予算内で、キッチンを全面的にリフォームすることは難しいかもしれませんが、リーズナブルなものであればキッチン台の交換は可能です。
キッチン台はそのままに、ガスコンロをIHクッキングヒーターに変更したり、食器乾燥機の取り付けなど、15万~20万で部分的に変更する人もいます。キッチン周りは油汚れで壁が汚れていたりしますので、部分的にリフォームするだけでも、雰囲気が変わることでしょう。
収納のリノベーション
自分の家を手に入れた時、自分の持ち物に合わせて造作の収納棚を作ることに憧れたことはありませんか?一般的に購入する収納棚に比べて、各段に価格は上がってしまいますが、壁や天井に固定されていますので、安定感もある上、部屋が片付き、デザイン次第ではとてもおしゃれになります。
造作する場所によっては、壁の一部として使用できたり、部屋の目隠しの用途も含めたりと、工夫しがいのある項目です。
壁紙や床、天井の張り替え
室内すべての壁紙や、床、天井の張り替えをする人はとても多いです。一般的な建材であれば主要な部屋、トイレ、洗面室のクッションフロアなど、多くの場所の張り替えが可能です。
室内の壁紙を全面張り替えるだけで、清潔で部屋が明るく見えるため、部屋のイメージが変わることでしょう。
和室を洋室へ変更
バリアフリー化するために、和室から洋室に変更したり、逆に子供が巣立ち、部屋が余ったことから、落ち着いた部屋が欲しいと、洋室から和室に変更したり、部屋タイプを変更するリノベーションは多くあります。
実際に和室から洋室に変更する場合は、畳を撤去し、フローリングを敷きますので、工事費込みで少なくとも30万円は必要になります。また、洋室から和室に変更するあ場合はさらにクロスも引かなければならないため、50万円程度の工事費用が発生するでしょう。
外壁や屋根のリフォーム
リノベーションというとマンションのイメージが強い人が多いと思いますが、戸建て住宅の場合もあります。
外壁の塗装や屋根の塗り替えで、外観のイメージチェンジも可能です。また、後回しにされがちな外観ですが、家の性能を保つためにも、外壁のメンテナンスはとても大切になりますので、リフォームの視野に入れたい場所ですね。
まとめ
家の購入は新築物件でも中古物件でも、人生で一番大きな買い物と言われています。住む場所というのは、生きていく上で生活の基盤になりますので、自分にとって落ち着くことができる場所にしたいですよね。快適に生活していくために、どの部分をリフォーム、リノベーションしたいのか、100万円という大きくはない金額だからこそ、自分が生活の中で大切にしている優先順位がはっきり分かるかもしれませんね。