「住宅ローン。誰に相談したらいいのか分からない」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
結論的に言えば、住宅ローンは金融機関やハウスメーカーなど住宅ローンに関係するところであればどこにでも申し込むことができます。
給料を受け取っている銀行でも、購入したい住宅を扱っているハウスメーカーや不動産会社でも申し込むことはできます。
しかし、1つの金融機関やハウスメーカーや不動産会社に申し込んでしまうことにはデメリットもあるので、注意が必要です。
もしかしたら、非常に高い金利の住宅ローンを借りさせられてしまうかもしれないのです。
住宅ローンはどこの相談し、どのように選ぶべきか、詳しく解説していきます。
金融機関に相談するメリットとデメリット
銀行の融資窓口に行くというのは勇気がいるものです。
そのため、気軽に行くことができる普段使っている銀行に住宅ローンの相談に行くという人も多いのではないでしょうか?
金融機関に相談することで、気軽に住宅ローンの相談をすることができるというメリットは確かにありますが、他の金融機関の住宅ローンに目を向けさせてくれないというデメリットもあります。
金融機関に相談するメリット
金融機関に住宅ローンの相談をするメリットとしては以下の点をあげることができます。
- 気軽に行くことができる
- 相談からすぐ申し込みができる
- 返済シミュレーションを作ってくれる
- 申込書類の一部を金融機関が揃えてくれる
取引のある金融機関に相談に行けば、気軽に住宅ローンの相談ができます。
また、窓口には融資の専門家がいるので、「いつまでに完済したい」「毎月いくらまでなら返済できる」というような希望を伝えればシミュレーションを作成してくれます。
さらに、地方銀行や信用金庫などでは、住宅ローン審査に必要な登記簿謄本や公図などを金融機関の職員が法務局に行き取得してくれる場合もあり、手続きが非常に簡単です。
住宅ローンの手続きを簡素化したいという人は金融機関がおすすめです。
金融機関に相談するデメリット
金融機関に相談するデメリットとしては以下の点をあげることができます。
- 他行との商品の比較を行う時間を与えてくれない
- 断りづらくなる
その一方、一度金融機関に相談してしまうと、他の住宅ローンに目を向けさせないために、急いで手続きを進めようとします。
金融機関は融資先の不足に悩まされていますので、住宅ローンを逃したくないと考えているためです。
「他の金融機関で借りることにした」と伝えると「金利を下げるからウチで借りてくれ」などとしつこく粘られてしまうこともしばしばです。
ハウスメーカーに相談するメリットとデメリット
ハウスメーカーや不動産会社は住宅や土地を販売するのが仕事です。
住宅購入は高額になるので、ハウスメーカーや不動産会社にとっては、顧客が住宅ローンを借りることができるかどうかを知ることができないと話を前に進めることができません。
そのため、不動産会社やハウスメーカーの担当者は必ず2~3社程度の金融機関の住宅ローン事前審査申込書を持っており、ハウスメーカーで住宅ローンに申し込むこともできるのです。
ハウスメーカー経由で住宅ローンの相談をすることはメリットとデメリットがはっきりと分かれています。
ハウスメーカーに相談するメリット
ハウスメーカーや不動産会社に住宅ローンの相談をするメリットは以下の通りです。
- 手続きのほとんどをハウスメーカーが代行してくれる
- 銀行に足を運ぶ回数が少なくなる
住宅ローン審査に必要な書類のほとんどはハウスメーカーが用意して銀行へ提出してくれます。
また、印鑑証明や住民票などの本人でないと取得することができない書類もハウスメーカーの担当者に渡しておくことで銀行に提出してくれるので、ハウスメーカー経由で住宅ローンに申し込むことで、銀行に足を運ぶ回数は非常に少なくなります。
基本的な金融機関とのやりとりはハウスメーカーの担当者が行なってくれるので、手続きはかなり楽になります。
ハウスメーカーに相談するデメリット
ハウスメーカーに相談すると手続きは簡単かもしれませんがデメリットが大きいので注意が必要です。
- シミュレーションなどの専門的な知識を持っていない
- ハウスメーカーが懇意にしている金融機関の住宅ローンしか相談できない
- 特定の銀行の住宅ローンを借りさせようとすることが多い
ハウスメーカーの担当者はローンに関しては専門的な知識を持っていないので、銀行のように自分の希望に則ったシミュレーションなどを出してもらうことはできません。
本当はもっとライフプランに合った返済計画があるのかもしれないのに、「家賃と変わらないから」という単純な理由で35年ローンを申し込ませようとする担当者も少なくありません。
また、ハウスメーカーで申し込むことができるのは、ハウスメーカーの担当者が出入りしている金融機関の住宅ローンだけで、やはり金融機関に相談した時と同様に幅広い商品から住宅ローンを選択することは難しくなります。
また、不動産会社などは、顧客が不動産会社のメインバンクからお金を借りるように、やたらと1つの金融機関の住宅ローンばかりを借りさせようとすることもあります。
不動産会社としてもメインバンクに住宅ローンを紹介して恩を売り、不動産会社に対する銀行融資を借りやすくしたいという意図があるためです。
おすすめ住宅ローンの選び方
このように、金融機関やハウスメーカーや不動産会社などに住宅ローンを相談することは、「手続きが簡単」というメリットはあるものの、全体的には他の商品に目を向けることができないというデメリットがあります。
住宅ローンを相談する先はどのように決めるべきでしょうか?
自分に合った住宅ローンは自分で決める
まずは、自分にはどんな住宅ローンが合っているのだろうか?ということを自分で決定する必要があります。
住宅ローンの選び方のポイントとしては以下のような点をあげることができます。
- 金利は長期固定がよい
- 借入残高が多い最初のうちにできる限り元金を減らしたい
- 団体信用生命保険を充実させたい
- 収入が低い(不安定)ので審査に通過できる自身がない
このようなポイントの中から自分が最も重視する項目を決定し、その希望に叶った住宅ローンを選定するのがよいでしょう。
例えば、長期固定金利が良いのであればフラット35、最初は低金利が良いのであればネット銀行の変動金利が低い住宅ローン、審査に自身がないのであれば審査が緩めの地方銀行や信用金庫の住宅ローンというように、自分の希望から最適な住宅ローンを決定するのがよいでしょう。
まずは自分で商品内容の確認を
自分の希望に見合った住宅ローンかどうかを確認するため、まずはコールセンターやホームページなどで住宅ローンの内容について確認するようにしましょう。
住宅ローンはどこで借りても同じではなく、金利が1%違うだけで、返済総額は数百万円も変わってくる商品です。
住宅選びと同様に、住宅ローン選びも時間をかけて慎重に行うようにしましょう。