リノベの基礎知識 リノベーション/リフォーム

リフォームで変身!バリアフリー対応の家で快適な暮らしを

近年の住宅は、家族構成の変化や将来を見据えて、段差の少ない間取りであったり、間取り変更がしやすい柱の位置に設計するなど、たくさんの工夫がされており、将来的に臨機応変にリフォームがしやすい造りになってきています。 
リフォームをするタイミングとしては、目に見える経年劣化や、生活に支障が出るような問題が生じている時など、様々なきっかけがあります。 
その中のひとつとして、バリアフリーのためのリフォームがありますが、身体に衰えを感じ、毎日、長時間過ごす住宅内の動きがしんどくなった時がリフォームのきっかけになるのでしょう。 
自分の生活や年齢に合わせた身体に優しい快適な空間にしたいですね。 
 

リフォームでバリアフリー対応の家に!

段差を解消する

足腰の弱い人にとって、思っている以上に歩くときに足が上がっていないため、わずかな段差でもつまずく原因となります。 
玄関は靴を履いたりと、体勢が崩れる場所ですので、段差を解消したり、椅子を置いたりと工夫すると良いでしょう。 
また、玄関アプローチにある階段が何段かあるような箇所はスロープを設置したり、屋外用の手摺を設置すると良いでしょう。 
 

階段

Modern natural ash tree wooden stairs in new house interior

間取りに余裕がなく、階段に面積を取れない住宅の中には、勾配が急な階段が存在します。 
勾配を既存の階段より緩くしたい場合には、元々の階段スペースだけでは空間が足りませんので、少し大掛かりな工事になってしまいます。 
階段自体のリフォームは、間取りの変更も考えなければならず、その分の材料費や工事費も掛かることを念頭に置いておきましょう。 
 

手すりを設置する

階段や段差を昇降する時、片足を持ち上げることで体が不安定な状態になります。 
若い頃には平気だった段差も、年々しんどくなり、バランスを崩しやすくなります。 
ただ壁に手を添わせても安定感が得られる訳ではありませんので、しっかりと手で支えるための手摺を設置するのが一番良いでしょう。 
手摺に体重をかけて移動することになりますので、壁の下地工事を行い、頑丈な手摺を設置しましょう。 
主に使用する人が使いやすいように、住宅内の通路や階段、玄関、トイレなど設置場所を考え、手摺の形状やサイズ、設置高さにこだわると体の負担を軽減できるでしょう。 
 

床材にこだわる

足元が滑りやすいと転びやすくなってしまいますので、室内の床材にこだわることで、家庭内の転倒防止に繋がります。 
玄関は雨の日など濡れて滑りやすくなる場所になりますので、滑りやすい大理石やタイルは避けると良いでしょう。 
タイルの中には、ノンスリップ加工されている滑りにくい素材もありますので、材質を重視することで危険を回避しましょう。 
階段部分は素材も重要ですが、踏面部分のヘリに滑り止めをつけたり、踏面を広くするなど、素材以外にも工夫するとより安全でしょう。 
 

建具を見直す

バリアフリーと言っても、人によって選択肢が変わるのが建具でしょう。 
車イスの場合には開閉の向きによっては開き戸は難しい場合がありますので、引き戸の建具がおすすめです。 
また、車イスは必要ないけれど、高齢による身体能力の低下などを考慮する場合には開き戸の建具を選択する方が、あまり力をかけずに開閉することができるでしょう。 
 

部屋の照度を見直す

高齢になると、身体能力の変化のひとつとして、視力の低下があります。 
視力が低下することで、細かい部分が認識しにくくなりますので、段差に気づきにくくなります。 
若い頃に比べて、明るい場所でも暗く見えがちで、眩しい時にはより眩しく見えるようになります。 
居室から廊下に移動する場合など、明るい場所から暗い場所に行くことになりますが、視力が回復するのに時間がかかります。 
暗い場所から明るい場所に移動する場合も同様ですので、屋内の明るさの均一化を計ると良いでしょう。 
主照明以外に、補助照明を組み合わせたり、電球をオレンジ系の色を選ぶことで調整してみましょう。 
他にも、通路に人感センサー付きの足元照明を取り入れることで、照明を点ける動きを省くことができる上、足元をほんのり照らしてくれることで夜の移動も安心してできるでしょう。 
 

部屋間の温度差を無くす

急激な温度差から起こる症状をヒートショックと言い、血圧が変動することで心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こしてしまう可能性があります。 
浴室暖房や洗面暖房、床暖房など、寒さに対応できる家にすることで、日々の生活で起こる負担を軽減できるでしょう。 
 

生活スタイルを見つめ直す

間取りや生活空間を変更する

2階建て以上の戸建ての場合、将来的に階段の昇降が難しくなる可能性があります。 
トイレ、浴室、キッチン、寝室などの生活スペースを、1階にまとめておくことで、階段を使用しなくても生活することができるので、体への負担を減らし、ラクに生活することができるでしょう。 
 

まとめ 

バリアフリーのリフォームと聞くと、大掛かりなイメージを持つかもしれませんが、手摺を付けたり、玄関前の段差をスロープに変更することで解消するような、簡単なリフォームもあります。 
生活していてどの部分が体に負担をかけているのか、どんな風にリフォームすれば生活がしやすくなるのか、家族で検討してみましょう。 

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