洗練された空間!ミニマルなコーディネートを知りたい
日常の中で「ミニマル」という言葉を聞く機会も増えてきましたが、モダンテイスト、北欧テイストなどと並び、空間をコーディネートする際にミニマルな空間にしたい!と、ひとつのジャンルとして確立し始めています。
「ミニマル」とは、「できる限りわずかの」「可能な限り少ない」「最小限であるさま」を意味します。
そして、「ミニマリズム」は大量生産、大量消費の社会において新しく生まれたスタイルなのですが、洗練された質の良いものを厳選し、不要な持ち物を積極的に減らすことで、かえって豊かに生きられるという考えが軸になっています。
ミニマリズムをアートの世界に置き換えると、装飾を一切つけないさまを表し、シンプルな色と形で表現するのですが、インテリア空間に反映する場合にも同様で、無駄が削ぎ落とされた洗練された空間になることでしょう。
自分に不要な物を削ぎ落とすということは、それぞれの価値観に基づきますので、ミニマリストの部屋をそれぞれ見ても、一見、共通点が無いように見えることもあるでしょう。
しかし、一貫して「物に束縛される生活から脱却し、常に自分が主体で決められる生活を手に入れる」といったコンセプトが見えることでしょう。
ミニマルな空間の作り方
ホワイトやモノトーン
ミニマルな部屋をイメージした時に、一番最初に頭に浮かぶのが「真っ白で何も無い」部屋ではないでしょうか。
不要なものを削ぎ落とすことで完成するのがミニマルですので、無駄なものがなく、物も片付けられている空間になるはずです。
その究極が、真っ白で何も無い部屋に繋がるのでしょう。
しかし、覚えて置かないといけないことは、その空間が自分にとって心地良いものなのか、満足のいくものなのか、ということです。
多少、色があったり、大きな家具があっても、それが落ち着くのであれば、それが自分の価値観であり、自分にとってのミニマルだということです。
ミニマルは、自分の好きな物をすべて取り除いてまで、物を減らすことではありません。
不要なものを削ぎ落とし、自分の中の最小限になるように心掛けることがミニマリズムということです。
価値観を大事にする
ミニマルには最小限にするという意味がありますが、単純に物を置かない、買わないということではありません。
例えば、一人暮らしの生活に必要な最低限のテーブル、イスを設置する場合、シンプルで小さな物を選べば良いだろうと、間違った解釈をすることがあります。
しかし、ミニマルとは自分の価値観を基準として「最低限必要」と判断したものを取り入れることが大事になります。
上質な生活スタイルを目指す上で、何よりも快適で居心地が良くないと意味がないので、無理にコンパクトな物を選ぶ必要はないということです。
床のマットやクッションに座るため、イスもソファも必要がないという人もいるでしょう。
ミニマルな空間というのは、とてもシンプルで単純に見えて、人の数だけバリエーションがあるのです。
ミニマルとシンプルの違い
ミニマルとシンプルは近いようで異なるものです。
ミニマルは「最小限」なだけであって、「単調、無機質」なイメージのシンプルとは異なります。
最小限の中にこだわりを取り入れたのがミニマルであり、シンプルとの最大の違いは、自分が楽しめているかどうかではないでしょうか。
物は少ないけれども、自分が厳選して選んだものだけが身近にある空間は、居心地の良い上質な空間になることでしょう。
こだわりを持ったまま、他の不要な要素を削ぎ落とす作業は、自分を見つめ直す良い機会になるでしょう。
フォルムにこだわった家具
ミニマルをイメージした時に、シンプルな空間にするために直線的な家具を選ぼうとしがちですが、家具やインテリアの数が少ない分、フォルムやデザインにこだわった家具を取り入れると、派手ではないけれども洗練された個性が演出できるでしょう。
もし、その家具を置くことで空間に余裕が無くなったり、どこか散らかったようなまとまりのない部屋になってしまった場合には、こだわりの家具は一旦そのままにして考えてみましょう。
他の家具を目立たない色味に変更したり、サイズをコンパクトにしたり、どちらかを天秤にかけてみて必要でないと判断できる場合には無くしてしまっても良いでしょう。家具を厳選する分、自分のこだわりは最後まで残したいものですね。
まとめ
ミニマルなスタイルは、シンプルに見えがちですが、スタイリッシュで強い意志を感じるとてもかっこいい空間になります。
「単に家具が無いだけ」「とにかくシンプルにするだけ」など、間違ったミニマルにならないためにも、自分が本当に必要としているものを理解して進めると良いでしょう。