フワフワした黄色い花がかわいいミモザ。満開になると木全体が輝くような黄色に染まり、明るい色合いが春の訪れを知らせてくれます。
愛らしい花と優しい香りで人気上昇中のミモザは、鉢植えでも栽培可能です。今回はミモザの育て方や花の飾り方を紹介します。
ミモザとは？
ミモザはマメ科の仲間で、1年中緑の葉を茂らせる常緑性高木。性質が強く旺盛に生育するので、大きいものは10メートル近くまで育つものもあります。家のシンボルツリーとしてもよく利用されていますが、あまり大きくしたくない場合は鉢植えで育てるのがおすすめです。
開花時期は3～4月。ポンポンのように丸く濃い黄色の小花がたわわに咲き、周囲に甘い香りを漂わせます。イタリアで発祥した3月8日の「ミモザの日」は、国際女性デーということで女性にミモザをプレゼントする習慣があり、近年日本でも知られるようになってきました。
花や葉は乾燥によく耐えるので、ドライフラワーにも最適。ミモザを使ったリースや花束のようにまとめたスワッグは、オシャレなインテリアアイテムとして注目を集めています。
ミモザの育て方
日当たり
ミモザは日当たりがよい場所を好むので、日光がたっぷり当たる明るい場所で育てましょう。日差しを十分浴びると、元気に育ち花付きもよくなります。
水やり
比較的乾いている土壌を好むので、水やりは控えめにして育てます。庭に地植えしたミモザは降水にまかせるだけで大丈夫。鉢植えは土が乾いてきたら水やりしましょう。
肥料
マメ科のミモザは窒素を取り込む菌が根に付着しているため、肥料は特に必要ありません。鉢植えには年に1回、花が咲き終わった4～5月に肥料を与えるとよいでしょう。
ミモザをコンパクトに育てるコツ
鉢植えにする
ミモザは生育スピードが速く、地植えにするとあっという間に大木になって剪定するのも一苦労ということがあります。限られたスペースで育てたい方には鉢植えで育てるのがおすすめ。根詰まりで枯れてしまわないように、数年に1回程度ひと回り大きめの鉢に植え替えましょう。
こまめに剪定する
剪定に適した時期は5～6月。夏になると次の花芽ができるので、剪定が夏にずれ込むと翌年の花が期待できなくなります。剪定する際は伸びたり混み合ったりしている枝をカットして整えましょう。理想の高さまで到達したあとは、新しく伸びた枝を思い切って短くしてもかまいません。
ミモザの楽しみ方
切り花にして飾る
庭で育てたミモザは切り花にして室内で楽しむこともできます。甘い香りが部屋中に漂ってリラクゼーションに効果的。ミモザを花瓶に生けるときは、水に浸かる部分の花や葉は取り除きます。
水に生けたままにしておくと、器の水がなくなった頃にはゆっくり乾燥してみずみずしさが残り、花色もキレイなドライフラワーが完成しているでしょう。
乾燥させてスワッグにする
スワッグとはドイツ語で壁飾りを意味する言葉です。植物の花や葉、実などを花束のようにまとめて、壁に逆さに吊るします。ミモザは自然乾燥でドライフラワーになりやすい植物なので簡単です。
完全に乾くまでは風通しのよい窓際などにかけておきましょう。かわいいリボンなどで束ねればオシャレなインテリアアイテムが手軽に作れます。
リースを作る
ドライにしたミモザはリースにしてもステキです。準備するものはリース台とワイヤー。リース台は100均ショップでも簡単に手に入ります。あらかじめミモザの茎を10～15センチ程度にカットして、数本をワイヤーで縛って小さな束にしておきます。
小束をリース台にくくりつけながら、バランスよく配置しましょう。できるだけワイヤーが目立たないように、花や葉で隠すようにすると美しく仕上がります。
まとめ
明るい黄色が印象的なミモザは、春らしい色合いで庭やインテリアを華やかにしてくれる花。フンワリと優しい雰囲気で、見ていると心も和みます。
庭で育てたミモザを切り花やドライフラワーにして、オシャレな春のインテリアアイテムとして飾ってみましょう。
