桜の季節が近づくと、春らしい色使いが目にとまってウキウキした気分になりますね。春は入学や卒業など人生の節目となる季節でもあり、ご自宅でお祝いの食事を囲むご家庭も多いのではないでしょうか。そこで今回は、春の門出におすすめの春色おこわレシピをご紹介します。おもてなしやお花見弁当にも使えますのでぜひ参考にしてみてくださいね。
春色おこわ
印刷する材料
- うるち米 2合
- もち米 1合
- 柴漬け 15g
- 酒 大さじ1
- みりん 大さじ1
- 塩 小さじ1弱
- 昆布 1枚
作り方
1
うるち米ともち米をボウルに入れてとぎ、30分ほどおく。
2
柴漬けは粗みじん切りにする。
3
炊飯釜に1と2、塩と酒を入れて目盛りよりやや少なめに水を入れる。
4
昆布を入れて炊飯する。
5
炊きあがったら混ぜてしばらく蒸らす。
おもてなしにはおこわがおすすめ
入学や卒業など人生の節目を迎える春は、おもてなしの食事を準備してお祝いをする機会も多くなります。
少しあらたまった和食形式でお祝いをする場合にはもち米を使ったおこわがおすすめで、お赤飯は慶事の代表的なメニューでもありますね。
おこわの独特のもっちりとした食感は、特別感があって満足度も高まります。
おこわとは、もち米を使用して炊くのではなく蒸して作るもの、と言われています。
とはいえ、ご家庭でかさ高い蒸籠などの蒸し器を使って、本格的なおこわを作るのは少々ハードルが高いものです。
そこで今回は、もち米とうるち米を両方使って普通の炊飯と同じように炊飯器で作る手軽なレシピをご紹介しました。
腹持ちもよくもち米が入ることで、普通のご飯よりももっちりした食感が楽しめますよ。
柴漬けを使って春色におこわを色付け
春らしいピンク色に染まったおこわは柴漬けを使っているためです。
柴漬けは京都三大漬物の1つと言われ、なすやきゅうりなどを赤しその葉を入れて塩漬けしたものです。
今回は、柴漬けを刻んで混ぜ込んだものをお米と一緒に炊飯して作りました。
色味だけでなくほんのり柴漬けの香りがうつって、おこわがとても美味しくなります。
柴漬けの種類によって色づき具合は変わり、ほのかに薄ピンク色程度になる場合もありますが、はかない桜の季節にはそれもまた良いですね。
また、桜の開花から満開の時期にかけては春らしくピンク一色のおこわが美しいですが、季節が進んで桜が散る頃になれば、次の新緑の季節に向けて大葉や枝豆など緑色の食材を少し加えると季節との連動を感じることができます。
おもてなしに季節感を取り入れたいときは旬の食材を取り入れるだけでなく、季節ごとの色使いなども意識してみましょう。
型抜きして花形に可愛く盛り付け
おもてなしで春色おこわをお出しするなら、可愛い花形に盛り付けるのもひとつです。
今回使用した型抜きは上の写真に写っている「物相型」と呼ばれるものです。
ひょうたんや梅、扇など縁起の良い形のものが多く、松花堂弁当や会席料理など料理店でよく使われますが、ネットショップなどで購入することもできますよ。
使い方は簡単で型を濡らしてごはんを詰め、上から押して抜けば完成です。
キャラクターやクッキーの抜き型などかわいいデザインなら100円ショップでも見かけますが、お正月をはじめ季節行事のお祝いなど和食でおもてなしをする機会があるのでしたら物相型をひとつ持っておくと何かと重宝します。
春色のおこわでお花見気分を楽しみましょう
今回は柴漬けを使った春色おこわレシピをご紹介しました。
もっちりした食感と適度な塩気は上品な味わいで、柔らかなピンク色が春の和のおもてなしにもぴったりです。
物相型がすぐに手に入らなければ、写真のように手まり寿司風に丸く握って盛り付けても良いですね。
炊飯器で作ることができるので保温の常態で準備しておくことができますし、冷めても美味しいのでお花見弁当にも使えます。
春の行楽やおもてなしにぜひおこわメニューを作ってみてくださいね。