自然派の主婦の間で少しずつ知られるようになった「蜜蝋(みつろう)エコラップ」は、繰り返し使える環境に優しい食品ラップです。SDGsの取り組みの1つ「脱プラスティック」を家庭でも実践できるとして注目が高まっています。
商品として販売されている「蜜蝋エコラップ」は、ややお値段が高いのですが、手作りをすると好きなデザインの布で安く簡単にたくさん作ることができます。
「蜜蝋エコラップ」の特徴
【特徴】
・平均使用期間は1~2年程度
・水洗いで繰り返し使える
・手の熱で形を変形させられる
・折り紙のように折って形を作る事ができる
・使い捨ての食品ラップに比べて保湿・抗菌効果、通気性がある
【注意点】
・高温だと蜜蝋が溶けてしまうので「電子レンジ」や「食洗器」には入れられない
・生肉、生魚、酸性の食べ物を包むのには向いていない
・「冷凍庫」に入れて使用することはできますが、劣化が早まる
・蜜蝋にボツリヌス菌がいる可能性があるので、1歳未満の乳児がいる場合は使用を控える
「蜜蝋エコラップ」の作り方
必要な材料&道具
・綿100%の布(大きさは20㎝×20㎝が使いやすいです。100均の「手ぬぐい」は安くておすすめ)
・蜜蝋ビーズワックス(布の3倍の量が必要)
・オリーブオイル(布の3分の1の量が必要。ホホバオイルやココナッツオイルなどの天然オイルでもOK)
・クッキングシート
・アイロン
・キッチンスケール
・新聞紙3~5枚(段ボールでも可)
【制作時間】10~20分程度
①布の重さを計り、「ビーズワックス」と「オリーブオイル」の量を決める
布をたたんでキッチンスケールの上に置き、重さを計ります。
布の重さの3倍の量の蜜蝋ビーズワックスを準備します。
(今回は布が5gだったので、蜜蝋ビーズワックスは3倍の15g)
布の3分の1の量のオリーブオイルを準備します。
(布の重さが5ℊなので、オリーブオイルは約1.6g。多すぎるとベタベタになるので、少し量が少ないくらいの方がまだいいです)
②材料を並べる
材料は下から新聞紙、クッキングシート、布の順番に置きます。
蜜蝋ビーズワックスとオリーブオイルを、できるだけ均等になるように布全体に散らしていきます。
③アイロンで溶かす
準備した布の上にクッキングシートを敷きます。アイロンは低温(80~120℃)で様子をみながら、蜜蝋ビーズワックスを溶かしていきます。
始めのうちは蜜蝋ビーズワックスを溶かすように、数秒ずつアイロンを押し当てていきます。
蜜蝋ビーズワックスがある程度溶けてきたら、布全体になじませるようにアイロンで伸ばしていきます。溶けた蜜蝋ビーズワックスが多すぎる部分は外側へ押し出しましょう。蜜蝋ビーズワックスが多すぎるとエコラップが白っぽくベタつく原因になるので。
④クッキングシートから布をはがす
冷めたら、上側のクッキングシートを優しくはがします。
下側のクッキングシートがはがしにくい場合は、布の大きさにハサミで切ってからクッキングシートを取ると簡単です。これで完成です!
「蜜蝋エコラップ」の活用方法
お皿やビンのフタにするのが一番手軽な使い方です。手の温度で少しずつ変形するので、包み込むように手を押し当ててみましょう。
野菜や果物を包むのにも丁度いいです。おにぎりや焼き菓子などの食べ物も直接包むこともできますが、作りたてのエコラップは蜜蝋のベタつきが多いので、ある程度使い馴染んでから試すのをおすすめします。
折り紙のように折って、入れ物として使う事もできます。
「蜜蝋エコラップ」のお手入れ方法
基本的には、軽く水洗いをして、乾いた布で水気を拭きとり、自然乾燥させます。汚れが気になる場合は、食器用洗剤でサッと洗い流します。
「蜜蝋エコラップ」の保管方法
大きめのジッパー付きポリ袋に入れて保管すると便利ですよ♪折り目はついてしまいますが、折りたたんで小さめのジッパー付きポリ袋などで保管することもできます。
まとめ
「蜜蝋エコラップ」は電子レンジ対応でなかったりと、使い捨ての食品ラップと全く同じようには使えません。しかし、蜜蝋エコラップは繰り返しつかえて、何よりもお気に入りの布で作れ、見た目も可愛いです。使えば料理や食事の場面が少し華やかになるので、お試しでぜひ作って使ってみてください!