8月は「食卓で世界を旅する」をテーマにさまざまな国のレシピをご紹介しています。今回は、エスニックテイストを自宅で楽しむナシゴレン!東南アジア特有の調味料を使えば、手軽にいつもと違う飯物メニューを作ることができます。暑い季節にもぴったりのエスニック料理を楽しみましょう。
ナシゴレン
印刷する材料
- 白ごはん 300g
- たまねぎ 1/2個
- 赤パプリカ 1/2個
- 合いびき肉 80g
- すりおろしにんにく 小さじ1
- 卵 2個
- トマト、きゅうり、パクチー 適量
- 〈調味料〉
- ナンプラー 大さじ1
- スイートチリソース 大さじ1
- ケチャップ 大さじ2
- オイスターソース 小さじ1
作り方
1
たまねぎと赤パプリカはあら目のみじん切りにする。
2
フライパンにサラダ油を熱して目玉焼きを焼き、皿にとっておく。
3
同じフライパンにサラダ油とすりおろしにんにく、合い挽き肉を入れて炒める。
4
1を加えてしんなりするまで炒める。
5
白ごはんを加えて炒めたら、調味料を入れて混ぜ合わせる。
6
お皿に盛り付けて、きゅうり、トマト、パクチーを添えて目玉焼きをのせる。
東南アジアのエスニック焼飯「ナシゴレン」
ナシゴレンは、インドネシアやマレーシアなどの東南アジア地域で食べられている焼飯のことです。
「ナシ」はごはん、「ゴレン」は炒めるや揚げるといった意味があり、日本でも知名度の高いエスニック料理のひとつです。
近年、エスニック料理はすっかり日本でも浸透しSNSの広がりやレシピサイトの充実もあって自宅でエスニックメニューを作って楽しむ方も多くなってきました。
エスニックにはもともと「民族的」という意味合いがありますが、エスニック料理といえば、日本ではインドネシアやタイ、ベトナムなどの東南アジア地域の食べ物をさすことが多いようです。
料理で異国文化に触れられる面白さや、一度食べるとクセになる味わいがエスニック料理人気の要因のひとつかもしれませんね。
エスニック食材でいつもと違う味を楽しもう!
エスニック料理には特徴的な調味料やハーブがあります。日本の調味料と共通する点がある一方で、食べたことのない独特の風味や香りがクセになる方も多いようです。
ここでは、いつもの料理をエスニックテイストに変えてくれる食材をご紹介します。
ナンプラー
魚を塩に漬け込んで発酵、熟成させたタイの調味料で、しょう油のような塩味に魚の凝縮されたうま味と濃厚で独特の香りが特徴的です。
魚と塩を原料とした液体状の調味料は「魚醤」と呼ばれており、ベトナムの「ヌクマム」や秋田県で作られている「しょっつる」なども同じ中間です。
スイートチリソース
こちらもタイやベトナムなどでよく使われる調味料で、とうがらしと砂糖、酢などを調合した辛さの中に甘みや酸味が混ざったソースです。
チリソースはとうがらしやスパイスの辛さが強いですが、スイートチリソースは名前にもあるように甘みが特徴的でそのままでも食べやすく、生春巻きのつけダレや揚げ物などにも使われています。
パクチー
パクチーはセリ科の植物で別名「香菜」や「コリアンダー」などとも呼ばれています。
一見、イタリアンパセリやセリにも似ていますが、独特の強い香りが特徴で好き嫌いの好みが分かれるところです。乾燥させたり加熱したりすると香りが弱まってしまうので、パクチーが好きな方には生のままがおすすめです。
茎も葉も食べられ、細かく刻むとよりよりパクチーの強い香りが広がりますよ。
天然素材を取り入れてエスニックなスタイリングを!
ナシゴレンをエスニック料理らしく仕上げるコツをいくつかご紹介します。
ひとつは赤のパプリカ。今回ご紹介のナシゴレンレシピはケチャップをベースにスイートチリソースとナンプラーを加えてエスニックな味付けにしていますが、赤パプリカがないと見た目がケチャップライスのような仕上がりでエスニック感がイマイチです。
赤パプリカに辛さはありませんが、みじん切りしたものを加えると赤の彩りがエスニックらしさを連想させてくれますので、ぜひ加えることをおすすめします。
もうひとつ、ナシゴレンに欠かせないのが目玉焼き。蓋をせずに弱火でじっくり焼くと鮮やかな黄身が映えます。うす切りしたきゅうりや櫛形のトマトも定番!パクチーで彩りと香りをプラスしてワンプレートに美しく盛り付けましょう。
また、コーディネートには東南アジアを連想させるような天然素材の敷物やカトラリーがよく合います。
今回はお皿の下にパンダンで編まれた天然素材のマットを敷きました。カトラリーも同様に濃いブラウンの木製のものを合わせるとエスニック・アジアンな1品に仕上がりますよ。
まとめ
今回は、ナシゴレンレシピとエスニックらしく仕上がる盛り付けやスタイリングについてご紹介しました。最近ではエスニック料理も定着してきていることもあり、食料品が充実したスーパーならエスニック調味料が簡単に手に入ります。
マンネリ化しがちな夏の食卓ですが、ときには異国料理も取り入れて旅気分を楽しみましょう。