暖かい冬服の困りごとと言えば「毛玉」。布地の摩擦によって繊維が毛羽立ち、それが束になることで毛玉はできます。なんとなく毛玉を「毛玉取り機」で処理することが多いですが、毛玉の取り方もイロイロな方法やテクニックがあります。やり方を覚えて、それぞれの毛玉にあった取り方をマスターしていきましょう!
定番の「毛玉取り機」のコツ
定番の「毛玉取り機」は優しくなでるようにクルクル回して使うか、軽くトントンと叩きながら毛玉を取ると毛玉が取れやすいです。生地の種類によって毛玉の取れ方に違いがでます。この2種類の方法をまずは試してみてください。
毛玉取り機を使う時は、布の裏側から片手を添えると作業がしやすくなります。毛並みの関係で動かす向きは、服の下側から上側に向かって作業すると毛玉が取れやすいです。
薄手の生地に「毛玉取り機」を使うと、穴が開いてしまう場合もあるので注意!以下でご紹介する、違う方法で毛玉を取る方がいいかもしれません。
毛玉をピンポイントに取るなら「ハサミ」
もし、取りたい毛玉が部分的に数か所の場合は「ハサミ」で切るのがオススメです。他の布地部分を痛めず、的確に毛玉を処理できるからです。
反対に、服全体にたくさんできた細かい毛玉の処理をハサミで全部すると大変なのでオススメしません。
毛並みを整え毛玉を取る「洋服ブラシ」
無印良品「洋服ブラシ 豚毛」
・価格:690円
・サイズ:約幅6.5×長さ24cm
無印の「洋服ブラシ 豚毛」は手頃な価格で購入できるのでオススメです。毛玉取りがメインの道具ではないのですが、洋服ブラシでブラッシングすると毛玉もある程度からめ取ってくれます。
そもそも、衣服の毛玉を取ると生地が少しずつ薄くなってしまうので、本当は毛玉を取らない方がいいのです。毛玉自体をできにくくさせるには「洋服ブラシ」で日頃から時々ブラッシングをして毛羽立ちが毛玉にならないようすることが大切です。
洋服ブラシを使うのに特にオススメの生地は「毛の長い生地」です。絡まった長い毛の中の毛玉をかき出しながら、長い毛並みを整えてくれます。毛の絡まり具合によっては、とかすのが想像以上に大変な場合もありますが、不可能だと思っていた頑固な毛の絡まりがとけて感動しますよ。
不織布で毛玉を絡め取る「キッチンスポンジ」
「洋服ブラシ」を購入しなくても「キッチンスポンジ」で代用できる場合もあります。キッチンスポンジの不織布が硬いタイプがオススメです。
スポンジの硬い不織布部分を布地にあてて、服の上側から下側へゴシゴシこすっていきます。
すると…スポンジの不織布部分に毛玉が絡まり取れていくのです。
このスポンジで毛玉を取る方法は、スポンジの種類と毛玉のついた服との相性でよく取れたり、反対に全く取れなかったりします。毛玉がよく取れたら便利な方法なので、お家にあるスポンジで一度試してみてください♪
「カミソリ」で毛玉を剃る
セーターなどに「毛玉取り機」では取りにくい細かい小さな毛玉ができた場合は、カミソリで優しく布地をなでて毛玉を剃る方法もあります。
ただし、やり過ぎると布地が早く薄くなってしまうので、カミソリで毛玉を取る頻度は少なめにした方が良いと思います。
まとめ
毛玉の取り方は「毛玉取り機」以外にも、イロイロな方法があります。実際にイロイロな毛玉の取り方を試した私の感想ですが、余裕があるときに日頃から「洋服ブラシ」で服をブラッシングして毛玉になる原因を防ぐことが大切だと感じました。毛玉を取ればとるほど生地が薄くなるからです。それでも毛玉ができた場合は、毛玉の状況に合わせて毛玉取り機やハサミ、キッチンスポンジ、カミソリなどを使って上手に毛玉取りをしてみてください。