次世代住宅ポイントとは?
次世代住宅ポイントとは、消費税増税の負担軽減策として行われている景気対策です。
住宅を新築すると最大35万ポイント、リフォームで最大60万ポイントを受け取ることができます。
制度の概要を詳しく解説していきます。
新築またはリフォームで1戸あたり30万ポイントが付与される
次世代住宅ポイント制度は、所定の条件に当てはまる住宅を新築するかリフォームすることによって、1戸あたり30万ポイント(30万円相当)を受け取ることができます。
基本のポイントは30万ポイントですが、基本ポイントの他にも様々な特例が用意されているので、最大で以下のポイントを受け取ることができます。
- 新築:1戸当たり最大35万ポイント(35万円相当)
- リフォーム:最大60万ポイント(60万円相当)
どのような特典によって30万ポイント以上の付与を受けることができるのかについては、詳しく後述します。
申請期間は8月31日で終了
次世代住宅ポイントの申請は2020年8月31日で終了しています。
そのため、これから新築住宅を着工しようという人は利用することはできません。
また、ポイント交換期限も2020年9月30日までとなっています。
すまい給付金や住宅ローン減税と併用可能
次世代住宅ポイントは、消費増税分の負担軽減のために現金を給付する「すまい給付金」や住宅ローンの年末残高の1%を税額控除できる住宅ローン減税と併用して受け取ることができます。
これらの制度を全て併用することによって、場合によっては100万円以上のメリットを得ることも可能です。
消費増税によって負担が大きくなった分は、これらの制度をフル活用することによって消費増税分を超える還付を受けることも可能です。
新築で対象となる住宅
新築物件では30万ポイントの次世代住宅ポイントを獲得することができますが、対象となる新築物件は以下のいずれかです。
- エコ住宅(断熱等級4または一次エネ等級4を満たす住宅)
- 長持ち住宅(劣化対策等級3かつ維持管理対策等級2等を満たす住宅)
- 耐震住宅(耐震等級2を満たす住宅または免震建築物)
- バリアフリー住宅(高齢者等配慮対策等級3を満たす住宅)
上記4つのうち1つでも該当すれば30万ポイントを獲得することができるので、新築の場合には高い確率で30万円相当のポイントを得ることができるでしょう。
ハードルはそれほど高くないと言えます。
優良ポイント加算で35万ポイント
さらに新築物件が以下の4つのうちいずれかに該当した場合には優良ポイントが付き、新築の上限である35万ポイントを獲得することができます。
- 認定長期優良住宅
- 認定低炭素建築物
- 性能向上計画認定住宅
- ZEH
こちらも、新築であれば該当する可能性の高い住宅性能だと言えます。
詳しくはハウスメーカーに確認してみましょう。
リフォームは最大60万ポイント
リフォームの場合にも次世代住宅ポイントが付与されます。
リフォームの場合も基本は30万ポイントですが、条件によっては最大60万ポイントまで次世代住宅ポイントが加算されるのでメリットがあります。
リフォームを行場合の次世代住宅ポイントについて詳しく解説していきます。
住宅リフォームの基本は30万ポイント
住宅をリフォームした場合のみ次世代住宅ポイント付与の対象になります。
2019年4月から2020年の3月末日に請負契約や着工をしたもので、2019年10月以降に引き渡しをしたものが対象となるリフォームですが、新型コロナウィルス感染症対応として、新型コロナウィルス感染症の影響により、2020年3月31日までに契約できなかった方で2020年4月7日~8月31日までに契約を締結等した方も対象となっています。
該当した方は1戸につき30万ポイントの付与を受けることができるようになっているのが基本です。
若い子育て世代にはさらにポイント加算で最大60万ポイント
リフォームによる次世代住宅ポイントは30万ポイントが基本ですが、以下の条件を満たすと最大60万ポイントの付与を受けることができます。
- 40歳未満の若者世帯、18歳未満の子を有する子育て世帯は上限45万ポイント
- 既存住宅(中古住宅)の購入を伴う場合:上限60万ポイント
- それ以外の世帯でも安心R住宅を購入してリフォームする場合:45万ポイント
リフォームを行なった上に既存住宅の購入をする場合には最大60万ポイントを受けることができます。
若年層のリフォームに関しては手当が手厚くなっているので、是非とも活用するようにしましょう。
次世代住宅ポイントに交換できる商品
受け取った次世代住宅ポイントは様々な商品と交換することができます。
- 省エネ家電などの家電品
- 家具・寝具・カーテン・カーペット
- キッチン・バス・トイレ用品などの雑貨・日用品
- ファッション・小物、工芸品
- 食料品、飲料・酒類
- スポーツ、アウトドア用品などのスポーツ・健康推進関連
- 防災・避難用品、福祉介護用品
- ベビー・キッズ用品
など、あらゆる商品に変えることができます。
引っ越した後は家具や雑貨などの細かい支出が多くなってしまいます。
次世代住宅ポイントを活用して、できる限りお金をかけずに新生活をスタートさせるようにしましょう。