住まいのお金

省エネ改修(断熱リノベ)補助金

自宅に高性能な断熱材や窓を使用したリフォームを行うことに対して補助金を受け取ることができます。

「断熱リノベ補助金」の概要について詳しく解説していきます。

省エネ改修(断熱リノベ)補助金の概要

省エネ改修(断熱リノベ)補助金には断熱リノベと次世代建材の2つの種類の補助金に分れます。

それぞれの概要について詳しくご紹介していきます。

断熱リノベの概要

断熱リノベは15%以上の省エネ効果が見込まれる断熱材や窓の高断熱化リフォームに対し補助される制度です。

断熱リノベはリフォームの内容に応じて以下の3つに分れます。

  • 高性能建材(ガラス・窓・断熱材)
  • 家庭用蓄電システム
  • 家庭用蓄熱設備

高性能建材(ガラス・窓・断熱材)

高性能建材を使用したリフォームに対して補助される制度で、補助金額等は以下のようになっています。

  • 補助対象経費:材料費、工事費
  • 補助率:補助対象経費の1/3以内
  • 補助金額の上限:120万円/戸または40万円/戸(窓のみの場合)

家庭用蓄電システム

家庭用蓄電システムを導入した場合には、材料費のみの価格で最高20万円が支給されます。

  • 補助対象経費:材料費のみ
  • 補助率:補助対象経費の1/3以内
  • 補助金額の上限:2万円/kwhまたは20万円のいずれか低い金額

家庭用蓄熱設備

家庭用蓄熱設備を導入した場合には5台につき5万円まで補助を受けることが可能です。

  • 補助対象経費:材料費、工事費
  • 補助率:補助対象経費の1/3以内
  • 補助金額の上限:5万円/台

次世代建材の概要

次世代建材とは短工期で施工可能な高断熱パネルや潜熱蓄熱建材・調湿建材など付加価値の高い省エネ建材を使用したリフォームに対して補助される制度で、断熱リノベよりも高額な補助を受けることができます。

  • 補助率:補助対象経費の1/2以内
  • 補助金の上限額:戸建住宅200万円/戸、集合住宅125万円/戸
  • 補助金の下限額;20万円/戸
  • 補助対象経費について 補助対象経費の合計は1住戸当たり40万円以上

補助の対象者

補助の対象者は断熱リノベと次世代建材で以下のように異なります。

次世代建材に関しては賃貸住宅の所有者も補助を受けることができるのが特徴です。

  • 断熱リノベ:個人の住宅所有者または所有予定者、管理組合の代表者(集合住宅全戸回収の場合)
  • 次世代建材:個人の住宅所有者または所有予定者、賃貸住宅の所有者(個人・法人どちらでも可)

補助対象になる工事

補助対象になる工事も断熱リノベと次世代建材によって異なります。

  • 断熱リノベ:高性能建材を使用した断熱材・ガラス・窓の回収、家庭用蓄電システム・家庭用蓄電設備の導入(戸建て住宅のみ)
  • 次世代建材:断熱パネル・潜熱蓄熱建材いずれかの次世代建材を使用した改修とそれと併せて行う窓・断熱材・玄関ドア・調湿建材の改修

補助金額

補助金額は断熱リノベと次世代建築によって以下のように異なります。

断熱リノベ
戸建住宅 集合住宅
補助上限額 120万円/戸、40万円/戸(窓のみの改修の場合 15万円/戸
補助対象製品 断熱材、ガラス、窓 同左
別途補助対象 家庭用蓄電システム、家庭用蓄熱設備

集合住宅は補助金額が少ないという点に注意しましょう。

次世代建材
戸建住宅 集合住宅
補助上限額 200万円/戸 125万円/戸
必須製品 断熱パネル、潜熱蓄熱建材
任意製品 断熱材、窓、玄関ドア、調湿建材

次世代建材の場合には、必須製品を使ったリフォームと併せて行う任意製品のリフォームについて補助を受けることができます。

任意製品だけのリフォームでは補助を受けることができないという点に注意する必要があります。

省エネ改修(断熱リノベ)補助金のメリット

省エネ改修(断熱リノベ)補助金には主に以下の4つのメリットがあります。

  • リフォーム会社は自由
  • 断熱効果が期待できる
  • 住みながら短期間で断熱リフォームができる
  • 一部のみのリフォームでも補助を受けられる

他の補助金と比較しても優れている部分が多数存在します。

リフォーム会社は自由

省エネ改修を行うためのリフォーム業者は自分で任意に選択することができます。

補助事業に対応している業者であれば、どんな業者を使用しても問題ありません。

他の補助金では「国や行政の採択や登録などを受けている工事業者での工事」しか補助を受けることができないことがよくあります。

しかし、この補助金にはそのような縛りはないので比較的自由に業者を選定することができます。

断熱効果が期待できる

断熱効果を高めるリフォームを行うのですから、この補助金を受けてリフォームをすることによって自宅の断熱性が高くなります。

断熱リフォームによって光熱費削減や、結露・カビの改善など自宅の快適性が増すでしょう。

住みながら短期間で断熱リフォームができる

次世代建材を使用する場合には、住みながら短期間で断熱リフォームを行うことができます。

そもそも次世代建材とは短期間の工事で断熱リフォームをすることができる建材のことですので、次世代建材を使用したリフォームなら、リフォームのために一度引っ越しをするなどの手間は必要ありません。

一部のみのリフォームでも補助を受けられる

省エネ改修(断熱リノベ)補助金には低改修率の要件ありません。

他の補助金では「自宅の〇〇%リフォームをしなければならない」などの決まりがあることがあります。

しかしこの補助金にはそのような決まりがないので、ほんの一部のリフォームだけでも補助を受けることが可能です。

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