1年で最も寒さが厳しい今の時期は体の中から温まる食事で体調を整えましょう。
今回は1皿で野菜もお肉もスープと一緒に食べられる冬に最適な煮込み料理「ロールキャベツ」をご紹介します。基本の洋食の作り方を覚えて、いろいろな味付けで応用してみてくださいね。
ロールキャベツ
印刷する材料
- ・キャベツの葉 8〜10枚
- ・ハーフベーコン 1パック
- ・水 400ml
- ・固形コンソメの素 2個
- ・ローリエ 1枚
- ・酒 大さじ1
- ・塩コショウ 少々
- 〈肉タネ〉
- ・合いびき肉 300g
- ・たまねぎ 1/2個(みじん切り)
- ・卵 1個
- ・パン粉 大さじ3
- ・塩コショウ 少々
作り方
1
キャベツの茎の周りに包丁を入れて葉をはがす。
2
沸騰した鍋に1を入れて軽く茹でてザルにあげ、そのまま冷ます。
3
肉タネの材料をよく混ぜてキャベツの枚数分に分ける。
4
2を広げて茎の部分を切り落とし、3をのせてギュッと巻く。
5
鍋に4を隙間なく入れてからベーコンをのせ、水と固形コンソメの素、ローリエを入れて火にかける。
6
沸騰したらアクをとって蓋をして20分ほど煮込む。
野菜もお肉もスープも美味しいロールキャベツの魅力
キーンと冷たい空気で凍える寒さを感じる1月は、アツアツのスープメニューが晩ごはんにあるとホッとしますね。野菜スープやミネストローネ、ポタージュなどスープメニューはどれも体が温まりますが、晩ごはんのメインがスープではなんだか物足りない印象に。
今回ご紹介のロールキャベツは、メインディッシュとスープが一緒になったメニューですので、1皿で満足な食べごたえを感じられる点が大きな魅力です。トロトロのキャベツでギュッと包まれた肉たねはしっとりと柔らかく、スープと一緒なので長くアツアツの状態を楽しめることができますよ。
ロールキャベツを美味しく作るコツ
今の時期、スーパーに大きな冬キャベツが1玉単位で売られていることが多いですね。せっかく立派なキャベツが手に入ったら、ぜひロールキャベツ作りに挑戦してみましょう。3月頃から出回る「春キャベツ」は葉が柔らかいため煮込みには不向きですが、冬キャベツは葉がしっかりしているのでロールキャベツに最適ですよ。
キャベツの葉をはがす際は、茎の周りに包丁を入れて、外側の葉から1枚ずつ丁寧にはがしていきます。少しくらい裂けても大丈夫ですが、はがしにくい場合はキャベツと葉と隙間に水道水をかけて水の重みを利用するとストンとはずれます。余れば別のお料理に回せば良いので、できるだけたくさんはがして形の良い葉を選ぶようにしましょう。
キャベツは下茹でして茎を切っておく
はがしたキャベツは湯に入れて軽く下茹でします。生のキャベツはかさが高くて破れやすく、少し扱いにくいですが軽く湯通しするだけでしんなりとします。また、キャベツの茎の部分は固いため、薄くそぎ切りしておくと巻きやすくなります。取り除いた茎ももちろん食べられますので一緒に煮込んでしまいましょう。
鍋にぎっしり詰めて荷崩れを防ぐ
ロールキャベツを作るときは肉タネをキャベツの葉でギュッと強めに包みながら巻き込むようにします。
ゆるく巻くと煮込んでいる間にキャベツの葉が開いてきて型崩れしてしまいますので気をつけましょう。
また鍋に入れる際もできるだけぎっしりと詰めるようにします。最初に隙間があると、これまた煮込んでいる間に揺られて型崩れの原因に。ロールキャベツの分量に合わせてお鍋を選ぶと良いですね。
ロールキャベツは作り置きや冷凍保存もできるから便利!
ロールキャベツは煮込んだ後、一度冷ますとしっかり味が中まで入ってより美味しくなりますので、作った当日ではなく翌日以降の作り置きにも回せて便利です。また、先にふれた通りできるだけ多めに用意してぎっしりと鍋につめて作ると煮崩れを防ぐことができます。
多めにできたロールキャベツは冷凍保存も可能で、耐熱容器かジッパー付きの保存袋にスープごと入れて冷めてから冷凍庫に入れて保存します。食べる時は冷蔵庫で解凍してから加熱すると中までアツアツの状態になりますよ。丸玉のキャベツを購入したらできるだけたくさんキャベツの葉をはがして多めに作ってみてくださいね。
優しい味わいのアツアツメニューで寒い季節を乗り切る!
今回はスープまで美味しい洋食「ロールキャベツ」をご紹介しました。
少し手間はかかりますがまとめてたくさん作ってしまえば、冷凍保存したり翌日以降の作り置きにも回せます。キャベツとお肉から出る甘みや旨みもスープにしみ出たホッとする優しい味わいの1皿で寒い季節を乗り切りましょう。