住宅設備が進化し、どんどん生活が楽になっていくのに対し、家の中の悩みとして、今も昔も根強く残るのが収納の問題です。
大豪邸でもない限り、スペースには限りがあり、収納が足りない場合や、収納を十分に配置できたとしても行動動線上にないなど、収納に対してストレスを感じている人が7割もいると言われています。
最近はスタイリッシュな部屋が多いですが、収納が足りない場合が多いので、断捨離をしたり、最初から持ち物を少なくすることで、目に見えるところに物を置かない努力をしています。
しかし、家族の人数が多い場合には、どうしても物が増え、収納に収まりきらなくなります。
それを解決するためにも、各居室とは別に、家族で共有している物を収納する場所として、リビングや廊下などの共用部に収納空間を確保することが重要になります。
特に、家族が集まるスペースで、一番長く滞在する場所になりやすいリビングは、物を散らかしやすいため、大きな収納を必要とする場所と言えます。
家の間取りは家族構成や、住んでいる人のライフスタイルで変化するのと同様に、収納も自分たちに合った大きさや配置を検討してみると満足のいく収納空間になることでしょう。
リフォームでリビング収納を見直し!
リビング・ラボを取り入れたい!
Living LaBo(リビング・ラボ)とは、Living+Library and Boxの略で、「リビングに収納効率を考えた大型収納をプラスする」という意味があります。
実際に、収納空間はただ確保すれば良いという問題ではなく、どの場所の収納にどんな物を片付けるのか、どんな形状なら使いやすいのか、デッドスペースを利用して少しでも収納を増やしたい等、それぞれの生活に合わせて収納の場所や大きさを決めるのが理想的です。
持ち物には色んな種類や大きさのものがありますが、収納が小さくて入りきらない場合があっても、収納が大きすぎて入らないということはありません。
家の中に1つで良いので、大きな物を片付けることができる大きな収納を確保すると、既存の収納では入らなかったものも、すっきりと収納することができるので、スタイリッシュな空間に近づくことでしょう。
リビング・ラボの考え方
リビング・ラボとは、収納効率を考えた大型収納のことをいい、大きな空間を如何に上手に活用できるかを考え込まれた収納になります。
今までの収納は、大きな空間を確保できていても、自分の背丈の前後までの空間は上手に活用することができていても、手が届かない上部の空間はデッドスペースになりやすく、もったいない空間になっていることがほとんどです。
そのデッドスペースを無くすことで、収納部分を効率良く使用することができるのですが、使いやすい位置で上段と下段に空間を分け、どちらの空間も、手が届くような空間にするというのがポイントです。
収納空間にちゃんと手が届くということは、入れ方次第では、空間を全体的に使い切ることが可能になるということです。
空間をちゃんと使えると、今までよりも多くの物を片付けられるようになるのを実感できるでしょう。
リビング・ラボ2例
リビング・ラボとして、h収納空間の無駄なスペースを無くす形状を考えた時に、使い方として主に2パターンが考えられます。
「収納(上段)+収納(下段)」のパターンと、「収納+書斎や勉強部屋など(上段、下段どちらでも可)」のパターンになります。
上段、下段を仕切る床部分の高さで、用途を変えることができますので、使用目的に合わせて上段と下段に分けるパターンが有効的です。
片方を収納以外にする場合ですが、居室ほどの面積は無いけれども、子供の勉強スペースや遊び場であったり、在宅ワーク用の空間であったりと、色んな用途が想像できるくらいの空間がありますので、それぞれの生活スタイルに合わせて検討すると良いでしょう。
まとめ
家の中の収納が充実すると、収まりきらずに部屋に散らかっていた小物を収納することができますので、スタイリッシュな空間を作りやすくなります。
相乗効果として、最初に片付けの場所が決まることで、自然と片付けたくなりますし、キレイな部屋を維持できている内に、片付け自体も楽しくなること間違いないでしょう。
それぞれの家庭にあった収納の分量を考え、生活スタイルに合わせて収納を設置したいですね。