香りがよく、かわいい花も咲くハーブ。丈夫で育てやすく、ガーデニングや家庭菜園で人気を集めています。スイーツやハーブティーとしても利用でき、豊かな香りに心も癒やされるでしょう。
今回はハーブの育て方と、スイーツやハーブティーに使える品種を紹介します。
ハーブの育て方
日当たり
植物が光合成をするためには太陽の光が欠かせません。ハーブも日当たりのよいほうが元気に育ちます。ただし品種によって強い直射日光を嫌うものもあるので、それぞれの性質を調べて、適した場所に植えるのがおすすめです。
風通し
株が混み合って空気がこもってしまうと生育に影響します。湿度が高くなって病害虫が発生する原因にもなってしまいます。株間にゆとりをもたせて風通しをよくしましょう。
水やり
ハーブはもともと乾燥した地域を原産とする品種が多いので、水やりは控えめにしましょう。乾かしぎみにすると株がしっかり育ち、香りもさらに高くなります。土の乾き具合を確かめてから水やりしてください。
切り戻し
ハーブの茎や葉が長く伸びてきたときは、収穫を兼ねて茎を切り戻しましょう。間延びした株を切り戻すことで、脇から新芽が出てコンパクトにまとまります。弱々しい茎や枯れた葉もカットしておくとよいでしょう。
ハーブでスイーツを作る方法
スイーツにハーブを利用するときは、ケーキやクッキーの生地にハーブを練り込むと簡単です。ハーブの持ち味である香りがプラスされて、甘さの中に大人っぽい風味と爽やかさが楽しめます。
大きな葉は細かく刻み、小さな葉はそのまま練り込みましょう。また、スイーツの上に飾ったり皿に添えたりして、彩りとして使うのもオシャレです。
ハーブティーの作り方
ティーポットにお好みのハーブを入れて、熱湯を注ぎます。フタをして3~5分ほど待ち、色や味が出てきたら飲み頃。
ハーブティーは最初の1杯で成分や香りのほとんどが溶け出します。2杯目からは味が薄くなるので、1煎だけで楽しみましょう。
フレッシュハーブとドライハーブ
フレッシュハーブとは収穫したままの生のハーブです。新鮮で鮮やかな色や香りが楽しめるのがメリット。ただ、アクがあるので苦味を感じたり、生のままだと成分がとけにくかったりするデメリットもあります。
ドライハーブは乾かしてカサカサになったハーブ。乾燥させると水分が抜けて、香りや味わいが濃くなります。乾燥させる手間がかがりますが、保存できるのがメリットです。
フレッシュハーブとドライハーブにはそれぞれにメリットがあります。お好みに合わせて選ぶとよいでしょう。
スイーツやティーにハーブを使うときの注意点
ハーブのなかには薬効成分が含まれている品種もあります。過剰に摂取すると体調不良を引き起こす可能性があるので注意しましょう。
とくに薬を服用している方や妊娠中の方、アレルギー体質の方などは、事前にかかりつけの医師に相談するのがおすすめです。
スイーツやティーが楽しめるハーブ
ミント
スッキリ爽やかな香りでよく知られるミント。チョコレートとの相性がよく、ミントの清涼感でチョコレートの甘さが引き締まります。丈夫で育てやすいハーブですが、増えすぎることがあるので鉢植えで育てるのがおすすめです。
ローズマリー
ローズマリーは清々しくスパイシーな香りが特徴です。葉が硬めなのでスイーツの材料にするときは細かく刻みましょう。ハーブティーは大人っぽく爽やかな味わいが楽しめします。
タイム
タイムは甘い香り、爽やかな香り、柑橘系の香りなど種類が豊富です。葉が細かいので、刻まなくてもそのままスイーツの生地に練り込めます。
レモングラス
レモングラスはイネ科で葉が細長いハーブです。レモンのようなスッキリとしたが香りが特徴。レモンの代用としてスイーツやハーブティーに利用できます。
カモミール
リンゴのような甘い香りのカモミール。開花後2~3日目の花をスイーツやティーに使います。虫が付きやすいので、フレッシュで使う際はよく洗いましょう。
まとめ
ハーブをスイーツやティーに利用すると、上品な香りが漂い大人っぽい風味を楽しめます。庭で育てているとガーデニングとして花を観賞できるとともに、使いたいときに収穫できるのでとても便利です。
自分で育てたハーブで作ったスイーツやティーを味わいながら、おしゃれなティータイムを過ごしましょう。