近年、犬や猫に限らず、いろんな生き物を飼う人が増えていますが、大体のペットが室内で暮らし、それぞれの特性に合わせて室内で過ごしやすいように配慮していることでしょう。
実際に飼ってみると、「ペットの足腰に負担がかからない床材にしてあげたい」「ニオイが気になる」など、実際の暮らしから、不便な部分や改善したいところがたくさん出てくるものです。
ペットも大切な家族の一員だからこそ、ペットにとっても、人間にとってもお互いに快適な暮らしになるように工夫したいですね。
ネコちゃんのための立体空間や対策を提案!
壁紙クロスの保護
猫を飼う人の1番の悩みは、部屋や廊下の壁、タンスや木製のインテリアなどが、爪とぎや甘噛みでボロボロになってしまうことではないでしょうか。
最近では、専用のペット用壁紙クロスがあり、一般邸なビニールクロスより、ひっかき傷に強いのでおすすめです。
丈夫で掃除しやすい上、さらに抗菌作用や消臭効果が加工されている物もたくさんありますので、自分達に必要なものを選ぶと良いでしょう。
他にも、壁の下側に腰壁を採用する方法もあります。腰壁は、専用の板パネルもありますが、傷や汚れに強い丈夫な壁紙を貼るだけでも効果はあるでしょう。
専用の出入口
部屋間を自由に行き来できるように、ペット用のドアを設置すると良いでしょう。
猫はマイペースですので、屋内に限らず、屋外も自由に出入りできるところを作るとお互いに便利です。
屋外に直結するドアには、通った後にすぐ閉まるタイプを取り入れれば、虫が室内に入ってくることを防げるでしょう。
いたずら防止
扉・ドア
網戸で遊ばれるとすぐにダメになってしまうので、一般的な網戸より高額にはなりますが、網戸のネット部分は破れにくく丈夫なステンレス製のものを取り入れると良いでしょう。
また、取っ手を回して開けるタイプの扉は、飛び乗って開けることができるため、簡単に開閉して欲しくない収納場所の扉などは、フラットタイプの折れ戸に変更すると安心でしょう。
棚
猫は高い場所や棚があると、本能的に登りたくなってしまうものです。
食器などの壊れやすいものが多い場所や、衛生面が気になる場所には、抜け毛対策も兼ねて、扉付きの家具にすると良いでしょう。
フローリング、床材の交換
滑りやすい床や合板フローリングのような硬い床は、ペットの足腰に負担がかかります。
床材は足に優しく、遮音性能の良い仕様の素材を取り入れると良いでしょう。
また、躾けが上手にできなかった場合、家の中でマーキングしてしまう場合があります。
一般的なフローリングに用いられる素材の多くは、アンモニアに弱いため、アンモニアに強く、掃除のしやすい素材を選ぶと良いでしょう。
ペットの足腰に優しく、消臭・抗菌機能が付いたペット用のフローリングやクッションフロアも販売されているので、上手に活用しましょう。
遊び場作り
猫は上下移動が大好きですので、収納棚の上部や吹き抜けなどの広いスペースなどの壁を上手に活用しましょう。
空間に余裕がある場合には、遊び場としてキャットウォークや猫棚を設置できると、屋内での暮らしによる運動不足やストレスを減らすことができるでしょう。
ニオイ対策
ペットを飼う人の悩みとして、ペットのニオイが染み付くという問題があります。
消臭や調湿効果のある自然素材を壁紙などに取り入れるのが効果的です。
珪藻土やエコカラットを取り入れるのがおすすめなのですが、拭き掃除などお手入れのしやすさを重視する場合には、消臭効果のある壁紙クロスを用いるのも良いでしょう。
中でもエコカラットプラスは、部屋の空気中の有害物質も吸収した上で、消臭力もあり、さらに立体感のあるオシャレなインテリアとしても人気があります。
内装以外にも防臭対策として脱臭能力の高いナノイー発生器のような機器を設置するのも効果があるでしょう。
天井埋め込み型であれば、場所を取らず、見た目もスッキリするのでおすすめです。
外部のニオイ
猫はニオイに敏感ですので、家族の帰宅時に外のニオイが付着していると、野良猫の気配を感じてストレスを感じることがあります。
屋外と室内の境界線として、玄関を区切りに外部のニオイを持ち込まない工夫ができると良いですね。
特定の排泄場所を確保
排泄場所を教えるためにも、特定の場所に排泄場所を確保しましょう。
ニオイの原因が特定の場所に絞られるのは、飼う側にとってもメリットになるでしょう。
まとめ
人間には人間の暮らしやすい生活スタイルや、家の中での動線があるように、猫には猫の快適な生活スタイルがあります。
一緒に暮らすためには、動物の気持ちに寄り添って、家の中の動線も考えてみると良いでしょう。
お互いにとってストレスのない快適な生活になるように工夫した空間にしたいですね。