空間を有効活用して収納部分を増やしたい!
収納と言えば、新築時にしっかり計画したはずなのに、家族構成や生活スタイルが変わるごとに、収納したい物や、分量も変わりますので、当初イメージしていたものと異なる場合が多いのではないでしょうか。
そのため、「スペースが足りない」「使いづらい場所や形状をしている」など、多くの人が現状の収納に、何かしらの不満やストレスを抱えていることが多いでしょう。
リフォーム時期には、ぜひ将来的な使用方法やライフスタイルの変化も考慮しながら、家族全員にとって活用しやすい収納を計画したいですね。
実際に住宅の間取りは、家族が居心地の良い快適な空間にするために、まずはリビングやキッチン、プライベートな居室などのスペースを最初に確保してから、収納部分がどの程度、確保できるのかを決めることが多く、住宅の中でも優先順位がありますので、簡単に収納スペースを増やすことはできません。
しかし、近年の住宅はひと昔前に比べ、天井の高さが高くなってきていますので、高さが高くなった分、家の中にデッドスペースが増えています。
家の大きさはそのままに、屋根裏から床下まで、家の中の高さを活かしながら、建物内のあらゆるデッドスペースを最大限活用することで、収納のスペースをより多く確保することができるでしょう。
リフォームで取り入れたい!収納アイデア12例
デッドスペースを活かした収納8例
リビングラボ
家の中で一番物が多いのが、家族みんなが集まるリビングでしょう。
近年ではキッチン、ダイニング、リビングが一体化した空間が多く、家族の共有の物はますます増加傾向にあります。
リビングに大きな収納を設けることで、家の大きな家財道具はすべてまとめて収納でき、どこに何があるのかと探す手間を省くこともでき、家全体もスッキリするでしょう。
リビングラボの理想としては、上段には取り出し安い日常の物を収納し、下の段には雛人形やクリスマスツリーなどの季節の物や、普段使用しないテーブルや掃除機など重いものを収納したりと、家族で共有しているものを手軽に出し入れしたいですね。
引出し収納(ダウンフロア、茶の間)
リビング横にダウンフロアや茶の間を配置する場合、床下部分のデッドスペースを収納に活用することができます。
リビング周辺で使いたい子供のおもちゃやストック用品など、普段は使用しないけれど、近くに収納したいものは意外とたくさんあることでしょう。
大型床下収納(洋室、和室)
洋室に限らず、和室においても畳の一部を収納にすることができます。
和室には押入れがありますが、家の中の布団や衣類を収納することが多く、和室には収納したい物が多くありますので、収納スペースは多く確保したいですね。
床下収納(キッチン、サニタリー)
床下なので温度の変化が少なく、保存食を収納するのに適しています。
また、キッチンやサニタリーの収納には、調味料や保存飲料、タオルや洗剤などのストックなど、収納したい物がたくさんありますので、収納が増えるのが嬉しい場所と言えるでしょう。
ガレージ上収納
家にガレージがある場合になりますが、インナーガレージ上の垂れ壁部分を活用することで、2階部分に大容量の収納を確保することができます。
外部収納(屋外)
キャンプやDIYを好む人が増加傾向にあり、屋外に収納したい物が増えている家庭が多いでしょう。
それ以外にも、外遊び用のおもちゃや自転車、自動車関連など屋外用品は思っている以上にたくさんあります。
庭先やベランダに出すしかなかったものを収納できるだけで、とてもスッキリするでしょう。
下屋根収納
下屋根裏の空間を利用した収納で、まとまった空間が確保できます。
大きな物から収納しにくい形状の物まで、色んな物を収納することができるでしょう。
小屋根収納
最上階の屋根裏を活用した収納になります。
少し高さのある屋根裏にすれば、収納以外にもプライベート空間としても活用できる場合もあるでしょう。
昇り降りが大変ですので、使用頻度が少なく、持ち運びの簡単な物を収納するのに向いています。
壁面を活かした収納4例
リビング収納
リビング棚は、収納の目的で使用する人もいれば、写真や趣味の物を飾ったりと、空間のコーディネートの一部として取り入れても良いでしょう。
デザイン棚や収納の組み合わせで壁面を華やかに彩りましょう。
シェイプアップキャビネット
洗濯機上のデッドスペースを活用し、収納スペースを増やしましょう。
洗剤のストックや買い置きの物も多く、タオルなども嵩張りますし、洗面空間の収納を増やして、キレイに整理したいものです。
トイレ収納
壁の厚みやトイレ上のデッドスペースを活用して、収納を確保できます。
トイレ用品は掃除道具なども含め、狭い空間の割に、必要不可欠な物が多いので、収納スペースを増やしたい場所でしょう。
ガレージ収納棚・吊戸棚
インナーガレージがある場合には、収納効率の高い棚を設置することで、収納スペースが増え、足元のスペースが増えますので、作業効率も上がることでしょう。
まとめ
計画して収納スペースを確保していても、家族構成や生活スタイルの変化に合わせて、収納量や使用頻度、収納する用途は変わるものです。
また、年々物が増えていく家庭が多く、収納スペースが足りなくなるケースがほとんどですので、家のデッドスペースを有効活用して、最大限の収納スペースを確保したいですね。