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緑と暮らそう!ほうれん草のプランター栽培

栄養が豊富なほうれん草は簡単に育てられるので、家庭菜園の初心者にもおすすめの野菜です。プランターのような狭いスペースでもたくさん収穫できて、毎日の料理に役立ちます。今回はほうれん草をプランターで育てる方法やコツについて詳しくご紹介しましょう。

ほうれん草について


ほうれん草の原産地は中央アジアや西アジアで、涼しい気候を好み寒さに強い野菜です。スーパーマーケットでは年間を通して売られていますが、本来の旬の時期は11月~1月の冬で、気温が低くなるほど色も濃く甘味が強くなります。

特に鉄分を多く含み、鉄分の吸収を助けるビタミンCも豊富に含まれているので貧血予防の効果があります。このほかにβ-カロテンやビタミンB群、葉酸、食物繊維も豊富なので、とても栄養価の高い野菜です。ほうれん草に含まれるシュウ酸は結石の原因になるといわれていますが、シュウ酸はゆでると溶け出るので大量に食べなければ大丈夫です。
 

ほうれん草の種まき


種まきの時期
ほうれん草は植え替えを嫌うので種まきをして育てます。種まきの時期は3月中旬〜4月中旬と、9月上旬〜10月下旬です。ほうれん草は冷涼な環境を好み、寒さによってさらに甘みが増すので、初心者には秋まきをおすすめします。
 
土づくり
ほうれん草は酸性の土を嫌う野菜です。日本では酸性度が高い土が多いので、種まきの前にプランターの土を中和する必要があります。土の配合は赤玉土6:腐葉土4:バーミキュライト1の割合で、10ℓの用土に対して約10~20gの苦土石灰を混ぜ、その後1週間ほどしてから種をまいてください。
 
種のまき方
ほうれん草の種は表皮が硬くて発芽しにくいので、種まきの前に水に1日浸けておくと安心です。また発芽しやすいように特殊処理された種も販売されています。プランターの場合は深さ1cm程度のまき溝を2列作り、そこに1〜2cm間隔で種をまいていきます。上から土をかぶせたら種と土が密着するように、軽く手で押さえてください。その後に優しく水を与え、発芽するまでは土が乾かないように管理しましょう。
 
栽培場所
日当たりの良い場所を好みますが暑さは苦手なので、直射日光が長時間当たらない場所に置いてください。半日陰で多少日当たりが悪い場所でも育つので大丈夫です。
 

ほうれん草の日頃のお手入れ


水やり
ほうれん草は乾燥に弱いので、表面の土が乾いたら、底穴から水が漏れ出すまでしっかりと水やりをしましょう。水やりは天気の良い日の午前中に行って、水分の吸収力が下がる夕方から夜間は葉が乾いている状態にしておくことがポイントです。
 
肥料
肥料は水やりを兼ねて1週間に1回液体肥料を与えると、生育が良くなって艶々した大きな葉を持つ株に成長します。
 
間引き
種をまいてから3~5日ほどすると発芽が始まります。そのままにしておくと株が混み合ってしまうので、収穫までに3回間引きが必要です。間引きした小さな株ももちろん料理に使えます。1回目の間引きは本葉が1〜2枚になった頃、株間が2〜3cmになるように生育の悪い株を間引いていきます。2回目は草丈が5cm程度になった頃、株間が5cm程度あくように間引きます。3回目は草丈が8cm程度になった頃、株間が8cm程度になるように間引きしましょう。
 

ほうれん草の病害虫


病気
ほうれん草がかかりやすい病気には、葉の表面に淡い黄色の斑点が発生する「べと病」、葉に白い粉が降りかかったようになる「うどんこ病」、葉が縮んだり萎れたりする「モザイク病」などがあります。病気を発見した場合は早めに取り除きましょう。予防のために間引をして風通しを良くし、多湿にならないよう気をつけてください。
 
害虫
ほうれん草はアブラムシやネキリムシ、ハダニ、ヨウトウムシなどが発生しやすいです。普段からこまめに観察し、害虫をみつけたらすぐに駆除しましょう。防虫ネットを掛けておくのも効果があります。また害虫は春まきした苗に発生しやすいので、初心者は秋まきからチャレンジすると安心です。
 

ほうれん草の収穫


種をまいてから収穫できるまでには、春まきの場合は30~40日ほど、秋まきの場合は35~50日ほどかかります。ほうれん草の草丈が20cmくらいになったら収穫のタイミングです。大きく育ったものから順に根本からハサミで切るか、根っこごと引き抜いて収穫しましょう。引き抜く際は葉が折れやすいので、株元の土を押さえて株全体を持つようにしてください。収穫時期から時間が経ってしまうと葉が硬くなってしまうので、適切なタイミングで収穫するのがポイントです。
 

まとめ


アメリカアニメのヒーローであるポパイの好物がほうれん草、というストーリーを知っている方も多いでしょう。 ほうれん草で百人力!とまではならなくても、栄養が豊富で体にいい野菜であることは確かです。和食にも洋食にも使えて、煮たり炒めたりとさまざまな調理ができるほうれん草。初心者でも安心して育てられるので、ぜひプランターでの家庭菜園に挑戦してみてください。

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