食卓で世界を旅する企画の第2弾は中近東地域で親しまれている平らでポケットがある「ピタパン」についてご紹介します。親子で過ごす夏休み、本格的なパン作りは少しハードルが高いかもしれませんが、薄いピタパンなら工程も短くパン作り初心者さんでも挑戦しやすいですのでぜひ試してみて下さいね。
ピタパンサンド
印刷する材料
- 強力粉 200g
- 水 120ml
- ドライイースト 小さじ1
- 砂糖 小さじ1
- 塩 小さじ1/2
- オリーブオイル 大さじ1
- 挟む具材(トマト、ハム、チーズ入りのスクランブルエッグなどお好みで)
作り方
1
ボウルに粉類を入れる。
2
1に水を入れてヘラでざっくりと混ぜてから手で捏ねる。
3
2にオリーブオイルを入れてひとかたまりにして粉っぽさがなくなったら台に出す。
4
なめらかになるまで手で捏ねる。
4
丸めてボウルに入れてラップをかけ2倍程度になるまで発酵させる。
5
空気を抜いてから取り出し、4等分に丸めて15分ほど生地を休ませる。
6
綿棒で広げながら丸く伸ばす。
7
フライパンにオリーブオイルを入れて中火にかけ、温まったら6を入れる。
8
膨らんできたら裏返して軽く焼き目をつけて皿に取り出す。
9
冷めたら半分にカットしてお好みの具材を挟む。
中近東で食べられている「ピタパン」とは
ピタパンとは、地中海沿岸から北アフリカ、中東諸国で食べられている平たく丸いパンのことです。
300度ほどの高温のオーブンで焼くと、ぷっくりと膨らんで真ん中が空洞のポケット状になることから「ポケットパン」とも呼ばれています。
エジプト文明やメソポタミア文明など古代文明が栄えた中近東地域では、小麦を使った食べ物として「パン」が作られた発祥の地と言われており、当時は発酵させずに焼いた平たいパンが一般的でした。
ピタパンは古代文明の原型が残った歴史のある食べ物であり、現在でも庶民的なパンとして親しまれているのです。
パン作り初心者でも挑戦しやすいシンプルなパン
ロールパンや食パンなど一般的なパン作りは、水温や捏ね具合、発酵温度など微妙な調整が必要で、さらに二次発酵から成形、オーブンで焼くまでハードルがたくさんあります。
ですが、ピタパンなら生地を捏ねる時間は5〜6分程度で丸めて生地が発酵するのを待てば準備完了!複雑な成形もなく、丸めた生地を伸ばして焼けば出来上がりなのでお子さんと一緒に作るのにも挑戦しやすいパンです。
今回のレシピはオーブンを使わず、フライパンで焼くことも挑戦しやすいポイントです。
膨らみ具合が多少微妙でも、焼けたピタパンに包丁で切り込みを入れれば大丈夫!たくさんできたら冷凍保存しておくことも可能です。食べるときは解凍してトースターで少し温めてから具材を挟みましょう。
シンプルな味なのでいろいろな具材で楽しみましょう!
ピタパンの材料はイースト、小麦粉と水、塩、砂糖、オリーブオイルなど、シンプルで身近で手に入るものばかりです。
また、バターや卵をたっぷり使ったリッチなパンとは違って、とてもシンプルで素朴な味です。
今回はレタスとトマト、ハム、チーズ入りのスクランブルエッグを具材にして詰めました。
スクランブルエッグにチーズを加えてしっかり目に塩コショウをしておき、食べる際にはマヨネーズをかけると美味しいですよ。
そのほか、おすすめは照り焼きチキンや厚切りベーコン、スパムなどしっかり味がついたものや塩気がきいた具材です。
写真は、照り焼きチキンのかわりに市販の焼き鳥缶を温めてポケットに詰めこんだ照り焼きチキン風のピタパンサンド!缶詰を器に移してレンジで少し温めるだけなのでとっても簡単です。
ピタパンそのものはピザ生地やナンのような感じですので、照り焼きタレとの相性は抜群でおすすめです。
まとめ
生地から手作りしたピタパンにお好みの具材を詰めこむレシピをご紹介しました。
夏休みにお子さんと手作りパンに挑戦してみるのも良いですし、たくさん作って保存しておき、週末のブランチに具材をたくさん並べて自由に組み合わせながらいろいろな味を楽しむのも良いですね。遠い異国の地、中近東を旅する気分でピタパンサンドを味わってみてはいかがでしょうか。