「髪は女の命」と言われています。皆さんは、どんな「クシ」で髪の毛をとかしていますか?プラスチック製のクシは、帯電しやすく静電気が起こりやすいと言われています。静電気で髪がブワッと広がったり、キューティクルが傷んで髪のパサつきの原因になることもあるそうです。
だからと言って数千円、数万円する高級な天然素材のクシを購入するのには、抵抗感がある方のいらっしゃると思います。
そんな方の為に今回、ダイソーの「木クシ」を簡単DIYして、高級な「つげ櫛(クシ)」風にする方法をご紹介します!
「つげ櫛(クシ)」とは?
「つげ櫛」とは、「本つげ」という木材で作られたクシのこと。相撲や歌舞伎、古典芸能の世界ではなくてはならないものの一つです。木製なので静電気が起こりにくく、椿油に漬けこんでいるので自然なツヤ髪へと導いてくれます。なので、一般の人が日常的に使う場合でも優れているクシなのです。
今回は、ダイソーで販売されている桃の木でできたクシを、サンドペーパーでやすり、椿油に漬けて、高級「つげ櫛」風にDIYしていきます!(木の種類が「本つげ」ではなくて「桃の木」なので、あくまでも「つげ櫛」“風”です。)
100均のクシを高級「つげ櫛」風にする方法
材料&道具
・ダイソーの「桃の木くし」
・サンドペーパー(耐水タイプでなくても大丈夫!)
・やする時に机に敷く物(チラシ、新聞紙、ビニール袋など)
・椿油
・油を漬けるための「シッパー付きポリ袋」、「食用ラップ」、「ビニール手袋」など
①サンドペーパーでクシをやする
サンドペーパーは手で簡単にちぎる事ができます。使いやすいサイズにちぎって使ってくださいね。
なぜ、やすりがけをするのかと言うと、クシのニスを落とす為です。なので、サンドペーパーの目の番手は「#400」「#600」を中心に使い、仕上げに「#800」「#1000」を使っています。
先に、やする部分を外側にして「くの字」にサンドペーパーを折って、クシの歯の間をやすります。
こんな感じに、クシの歯の間にサンドペーパーをはさみ、上下左右に動かしてやすります。
クシの歯1本1本磨いていくので、時間と手間のかかる作業です。テレビを見たり、音楽を聴いたりしながらすると、楽しく作業ができると思います。
クシの歯の間をやすってサンドペーパーのやすり部分が半分程度取れてきたら、そのサンドペーパーでクシ全体を磨きます。そして、やすり部分のザラザラが完全にとれて、サンドペーパーがツルツルになったら、新しいサンドペーパーを使って、またクシの歯の間からやすってください。
これを繰り返して、クシ全体についたニスを取っていきます。
②オイルに漬け込む
ラップを敷いて、その上に磨いたクシを置きます。椿油をクシ全体にまんべんなくつけて染み込ませていきます。
使い捨てのビニール手袋を使うと、椿油が伸ばして塗りやすかったです。(ビニール手袋がない方は、テッシュペーパーやキッチンペーパーで伸ばしてもいいと思います。)
椿油をクシ全体に塗ったら、ラップで包みます。
ラップだけだと油が染み出す可能性もあるので、さらに「シッパー付きポリ袋」や、汁気のあるものも入れられる「ポリ袋」などに入れます。
この状態で、3日~1週間程度、漬け置きをします。
③余分な油をふき取る
クシの色が、椿油でアメ色に変わったら、余分な油をキッチンペーパーやティッシュペーパーでふき取ります。1日程、自然乾燥させたら、完成です!
クシを実際に使ってみました
【Before】寝起きで躍動的に広がった髪の毛が…
【After】作ったクシで溶かすと、髪の広がりが抑えられ、まとまりのあるサラサラヘアーに!
いつも、プラスチックのクシを使っていましたが、程よく椿油がついているからか、髪を解かすとツヤツヤになったように感じました。
クシの簡単「収納ケース」の作り方
クシをむき出しの状態で置いておくことに、少し抵抗感がある方もいらっしゃると思います。そこで、「牛乳パック」と100均の「貼れる布」で簡単に作れる「収納ケース」の作り方もご紹介します!
【必要な材料&道具】
・牛乳パック、ダイソーの「貼れる布」、定規、ハサミ、ペン
①布に製図を書く
布の上に実際にクシを置いて、大きさが足りているかを確認します。
布の裏には、方眼の目がプリントされているので、製図を書くのが簡単です。クシは幅もあるので、収納ケースより少し大きめに作ります。
私は、幅7㎝×高さ10.5㎝の長方形を2つ並べ、「のりしろ」部分を上2つ、横と下に1つ作りました。
②牛乳パックに布を貼る
ハサミで、布の余分な部分をカットします。
牛乳パックを2面分カットします。上の写真のように、ペンで赤い点部分に印をつければ、わざわざ定規で高さを計らなくて済みます。牛乳パックの折り目の部分と、布の製図の縦線部分を合わせるのがポイントです。
牛乳パックを布の大きさにカットしたら、布の上に置いて確認します。後で布を貼るので、牛乳パックは布より約1㎜程度小さめに切ると貼りやすくなります。
布の裏側の「はくり紙」を半分はいで、牛乳パックを貼ります。
はくり紙を全部はいで、全部貼ったら、上側の2つの「のりしろ」部分だけ貼ります。
半分に折って、側面と下側の「のりしろ」部分を貼れば、完成です!
持ち手部分が出ているので、クシが使いたい時にサッと引き出すことができます。
細長いクシの「収納ケース」も作ってみました♪
細長いクシの方の製図は、幅4㎝×高さ10㎝の長方形を2つ並べた形で作りました。
※ただし、実際に作ってみるとやや小さめだったので、もう少し大きく幅4.5㎝×高さ10.5㎝の長方形を2つ並べた形で制作するといいと思います。
アレンジも簡単♪
収納ケースの下部分の強度を強くさせる為にも、ケースの下部分にさらに「貼れる布」を巻けば見た目もよく、より破れにくくなります。
まとめ
高級な「つげ櫛」はなかなか手が出にくいですが、100均の「木クシ」をDIYすれば「つげ櫛」風のクシを簡単に作ることができます。作り方も難しくなく、材料費を入れても数百円でできます。ぜひ気軽に制作にチャレンジしてみてください!