ご近所との住まいの問題で、よく耳にするのが騒音問題だと思いますが、賃貸物件の場合には諦めてしまうところ、購入した住宅の場合は、これから先も長く付き合っていくので、そういう訳にもいきませんよね。
騒音問題は、迷惑をかけられた側はもちろんのこと、実は迷惑をかけてしまっている側も気を使っているのを知っていますか?
不規則な生活をしている場合、掃除機をかけるタイミングやお風呂、洗濯などの時間を気にかけていることでしょう。
また、購入後は問題なかったのに、月日が経ち、家族が増えたことで子供の成長と共に生活音が激しくなることも多くあります。
他にも、ピアノやバイオリンなど響きやすい楽器の音が漏れていないか、夜に演奏するのは気が引けるなど、考え始めるとキリがないでしょう。
生活音は気を付けながらも下の階や隣り、斜めの部屋に響いてしまう場合も多く、毎日のことですので、あまりにも気にしすぎるとストレスになってしまいますよね。
騒音問題は集合住宅だけの問題だと思われがちですが、実際には戸建て住宅でもご近所トラブルになるケースが多くあります。
騒音でトラブルにならないために、そして、自分たちの生活がストレスに感じないためにも、騒音は緩和できるということを知っておくと良いでしょう。
防音対策は目的別に!
防音リフォームをする場合、まずは「防ぎたい音」が何なのかを考え、それを元に必要な場所に適切な処置をすることが大事になります。
音の種類や場所によっては、防音対策が不十分な場合もありますので、どんな騒音なのか、自分の家からの何の音漏れを防ぎたいのかをしっかり検討しましょう。
屋外からの騒音
気密性の高いマンションが増えてきたことから、近年のマンションは屋外からの音が気になる人が少なくなってきましたが、屋外からの音に関しては、意外にも戸建住宅の方がストレスを感じる人が増えています。
屋外には車や電車、近隣住人の生活音や話し声など、数多くの音があります。
音は空気や物を振動させて伝わりますので、薄い窓や壁の場合、簡単に音を通してしまいます。
ガラスの問題であれば、防音効果のある窓ガラス(複層ガラス)に交換することで対応が可能です。
また、壁からの騒音対策としては、壁にあるエアコンの配管穴や、ダクト穴、換気口などの隙間を埋めるだけでも効果があり、隙間を埋める工事や、換気口自体を防音仕様に変更することも可能です。
そもそも壁が薄い場合には、「吸音材」や「遮音材」「防振材」「遮音シート」など、音を軽減できる防音材がありますので、用途に合わせて取り入れましょう。
部屋間の生活音
部屋間の音に関しては、屋外の音の逆で、戸建て住宅よりマンションの方が問題になるケースが多いです。
他人からの生活音なのか、身内からの生活音なのか、簡単に注意できないからこそ、ストレスが溜まっていく問題でもあります。
特に小さな子供がいる家庭では注意が必要で、思っている以上に高い大きな声や走り回る音が響いています。
近隣への防音対策として、壁のリフォームだけではなく、階下に対して床に、上階からの騒音に対しては天井に、防音素材を使ったリフォームを行うと良いでしょう。
楽器やホームシアターなどの大音量
自宅で楽器を演奏する場合や、大音量での視聴を行う場合、窓を閉めていても外に音が漏れている場合が多くあります。
大音量になる機会が多いライフスタイルの場合、一部分の防音対策ではなく、部屋全体を防音仕様にすることで、心置きなく音のある生活を楽しむことが出来ます。
通常の防音対策より部屋全体のリフォームとなると、費用と手間が掛かってしまうのですが、予算が少ない場合でも組み立て式の防音室を検討することが可能です。
ぜひ検討してみましょう。
マンションリフォームは管理組合に確認が必須!
マンションの場合、それぞれのマンション毎に管理規約が定められています。
また、リフォームすることができる場所は専有部分のみになりますので、共有部分に当たる外窓はリフォームすることができないので要注意でしょう。
しかし、窓のサッシや窓ガラスのリフォームはできませんが、既存の窓に内窓を設置することは可能ですので、マンションの場合は防音対策として二重窓にする方法が良いでしょう。
また、集合住宅の場合には、専有部分であっても、騒音に関しての規定を設けていることもありますので、マンションの管理組合に確認をしてみましょう。
まとめ
リフォームと言えば、劣化した部分を補修したり、生活スタイルの変化から、間取りを変更したり、階段に手摺を付けたりと、今より生活を楽にしてくれるものが多いでしょう。
その中でも、騒音解消のためのリフォームも見た目こそあまり変わらないかもしれませんが、生活を快適にしてくれる前向きなリフォームと言えます。
ぜひ騒音で困っている場合には、リフォームで解消することでストレスフリーな生活を手に入れましょう。