ふっくらとした質感で可愛らしい容姿の多肉植物は、「多肉女子」だけでなく「多肉男子」という言葉もあるぐらい人気急上昇中です。手間いらずで育てやすいので植物に詳しくない初心者でも簡単に育てられます。今回は美しい花が咲くだけでなく、葉の形もキュートなホヤについて、育て方や飾り方などをご紹介します。
ホヤとはどんな植物?
原産地と基本情報
ホヤは東南アジアやオーストラリア、太平洋諸島に広く分布して生息しています。よく街路樹として利用されるキョウチクトウの仲間で、葉が肉厚で美しい花が咲く品種もある観葉植物です。世界に200種類以上あり、それぞれに葉の形や色に特徴があります。茎がどんどん長く伸びるので、ハンギングにして飾ると茎が長く垂れて見栄えがします。また葉だけを小さな鉢に挿してミニチュアプラントとして飾ると、おしゃれなグリーンオブジェにもなります。
葉の特徴
プクプクした肉厚の葉にたっぷりと水分を溜め込んでいます。葉色は濃い緑や黄緑、白い斑入りのもの、うっすらとピンク色が入るものなど、さまざまなカラーがあります。形も可愛いハート型や丸型、細長い楕円形のものまで多様です。特に人気があるのがハート型の「ケリー」という品種で、「ラブラブハート」というロマンチックな名前が付いています。女性に人気で、園芸店だけでなくおしゃれな雑貨屋さんでもよく見かけます。
花の特徴
全ての品種に花が咲くとは限りませんが、中には「サクララン」と呼ばれる手鞠のような可愛い花を咲かせるものもあります。肉厚で星形の小さな小花がたくさん集まって球状になるのが特徴です。花の色はピンク、白、黄色、赤色などさまざまで、ほんのりと甘い香りも楽しめます。花びらにはツヤツヤした光沢があって蝋細工のようにも見えるので、英語では「ワックスプラント」とも呼ばれています。
ホヤの管理
日当たり
耐陰性があるので日当たりが悪い場所でも育てられますが、できるだけ日光に当ててやるようにしましょう。直射日光が当たると葉焼けしてしまうので、レースのカーテン越しに日光が入る明るい場所がおすすめです。
温度
ホヤの成育に適した気温は15~30℃です。耐暑性がありますが、35℃以上の猛暑が続くと生育が鈍くなります。寒さにはやや弱いので、冬の室内が10℃を下回らないように気をつけてください。特に冷え込みが厳しくなる真冬には、夜は鉢の上に覆いを掛けて保温すると安心です。
ホヤの育て方
水やり
ホヤは葉に水分を保っているので、乾燥には強く過湿を嫌います。生育期間である春~秋までは、土の表面が乾いていたら十分な水やりをしましょう。特に夏の高温期は水切れしやすく葉にシワが寄ってしまいます。通常の水やり以外に霧吹きで葉水を与えるのも有効な方法です。葉水はハダニやアブラムシなどの害虫予防にもなります。
肥料
育期である春~秋にかけて、2ヶ月に1回程度で緩効性化成肥料を土の表面に撒きましょう。肥料が無くても生育に支障はありませんが、十分な栄養があると株が元気になり、どんどん大きく成長します。
ホヤの風水
ホヤはハートの形の葉っぱが特徴的で「ラブラブハート」とも呼ばれています。ホヤのようにハートの形をした葉っぱの観葉植物は、人間関係を良くしたり恋愛運をアップさせる効果があるとされています。新しい出会いがほしいときには、玄関や窓際に置くとその効果が期待できますよ。またホヤには「人生の門出」「幸福の訪れ」という花言葉があるので、入学や就職など新しい生活を始める方への贈り物にピッタリですね。
まとめ
可愛い形の葉や甘い香りの花が人気の的のホヤ。丈夫で初心者でも育てやすく、室内で育てるおしゃれな観葉植物としておすすめです。品種によってハンギングにして窓際に飾ったり、葉を小鉢に挿して棚に置いたりと、さまさまな楽しみ方があります。大切な方へのプレゼントにも最適なホヤをぜひ育ててみましょう!