家の顔である玄関。特に玄関の屋外側は、家族やお客様だけでなく、家の前を通る人にも見える場所なので、常に美しくセンス良くしておきたい場所ですね。今回は玄関先に置くのにおすすめの観葉植物として、オリーブをご紹介します。
オリーブとはどんな植物？
原産地と基本情報
オリーブは地中海地方、中近東、北アフリカが原産で、 日本では小豆島でたくさん栽培されていることでも知られています。庭のシンボルツリーとして人気が高く、おしゃれなカフェやレストランにもよく置かれている観葉植物です。オリーブは「平和の象徴」とされ、ハトが口にオリーブの葉をくわえているデザインを見たことがある方も多いでしょう。オリーブは乾燥に強くとても丈夫で、一年中緑の葉を楽しめる常緑樹です。
葉の特徴
葉は短くて、細長く尖っています。いわゆるオリーブ色と呼ばれるスモーキな緑色が代表的ですが、中には鮮やかなグリーンや、銀色を帯びた葉色の品種もあります。オリーブの葉は、カルシウム・鉄分・ポリフェノールなどが豊富に含まれているので、浴槽に入れたり、お茶にして飲んだりすることで健康や美容効果が期待できます。また防虫効果もあるということで、乾燥させた葉をクローゼットなどに入れてもよいでしょう。
花の特徴
春になって気温が上がってくると、オリーブの木に緑色の小さな花芽が付き始めます。開花時期は5～6月で、その頃になるとたくさんの小さな白い花がいっせいに咲き開きます。基本的にオリーブは同じ品種の花粉では受粉せず、違う品種のオリーブの花粉で受粉する植物です。品種改良により自分の花粉で結実する品種も出回ってきていますが、確実に実を付けさせたい場合は、2種類のオリーブを育てることをおすすめします。
実の特徴
実は2cmほどの長さで、ラグビーボールのような楕円形です。9～10月には緑色の実を収穫できるようになり、12月頃には実が紫色から黒色へと変化していきます。オリーブの実はそのまま食べるととても渋いので、加工してオリーブオイルやピクルスなどにしましょう。ピクルスには緑の実、オリーブオイルには完熟した黒い実が適しています。
オリーブの管理
日当たり
オリーブは日光をとても好みます。また風通しの良さも必要なので、日当たりが良く風が当たる場所に置きましょう。オリーブは一年中日光を受けることで、花と実が付きやすくなる植物です。日当たりが悪い場所では株が十分に育たず、花も咲かなくなります。
温度
地中海原産なので真夏の暑さにはよく耐えます。また比較的寒さにも強く、−10℃ぐらいまでの寒さにも耐えるといわれています。寒暖差が激しい近年の日本でも安心して育てられますね。オリーブは冬に10℃以下の寒気を10日以上当てることで花芽を付けやすくなるので、真冬でもそのまま屋外に置いておきましょう。
オリーブの育て方
水やり
オリーブは乾燥に強い植物です。鉢植えの場合は土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまで十分に与えましょう。特に夏場に水切れを起こすと葉が落ちてしまうこともあるので気をつけてください。冬には休眠状態になるので、水やりはほとんど必要ありません。
肥料
もともと地中海の痩せた土地に育つ植物なので、肥料は特にやらなくても大丈夫です。与えるのであれば年に一度、実ができ始める9月頃に化成肥料や油粕などの肥料を施すと、大きな実がたくさん成ります。
植え替え
オリーブは成長が早く、あっという間に背丈が伸びて鉢が窮屈になります。根詰まりを防ぎ通気を良くするためにも、2～3年に1回植え替えをしましょう。植え替えに適している時期は3～4月です。
オリーブの風水効果
邪気を払う
オリーブのように鋭く尖った葉は邪気を払う効果があると考えられています。そこで特にオリーブの木を置くのにおすすめなのが玄関です。玄関は「気」の流れが頻繁に起こる場所なので、オリーブを置いておくだけで悪い「気」の流れを取り除いてくれます。ヨーロッパの家庭では、魔よけとしてオリーブの木を玄関に飾る習慣もあります。
前向きなエネルギー
オリーブはとても成長が早く丈夫な植物で、風水では再生を象徴する植物とされています。また日光を好み、太陽に向かって伸びる性質から、「進む道を明るく照らす」という効果があるともいわれています。さまざまな困難に直面しても、何度でもよみがえって前に進むことができるような、前向きなエネルギーをもらえるでしょう。
幸せをもたらす
平和の象徴であるオリーブは、家族を守り、より深い絆で家族を結ぶ効果が期待できます。また千年も生きている木があるといわれるオリーブには、長寿や繁栄の意味合いもあります。家にオリーブを飾っておくと、家族みんながいつまでも健康で幸せに過ごすことができるでしょう。
まとめ
国連の旗にも描かれ、平和をもたらすとされるオリーブは、手間がかからず育てやすい植物で人気があります。背が高く伸び、オシャレな樹形なので、一鉢置くだけで十分見映えしますよ！実を収穫して食べる楽しみもあるオリーブを、ぜひ玄関先のシンボルツリーとして育ててみませんか？
