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購入前に確認したい!中古物件でよくあるエアコンのトラブル

ひと昔前には、空調設備がない家も多くありましたが、現在では二人以上の世帯におけるエアコンの普及率は、90%以上となり、今やエアコンなしの生活は考えられないのではないでしょうか。

中には、冷え症でエアコンの風が苦手だと言う人や、暑がりだから冬の暖房は必要ないという人もいます。 
しかし、快適温度は人それぞれあるのは大前提だとしても、家の中での気温でおこるトラブルも多いことを認識しなければいけません。 
夏の暑さを我慢して室内で熱中症になってしまったり、寒い冬には高齢者、心疾患、不整脈、高血圧など、家の中の急激な温度差によってヒートショックが起こりやすくなる人もいます。 
浴室暖房を設置するなど、室温をコントロールすることで未然に防ぐ工夫がされてきています。 
 
私たちの暮らしに密接しているエアコンは、生活する上で欠かせない設備です。 
中古物件では、購入後にエアコンに関するトラブルが発生することが多くあります。 
特に中古マンションは戸建住宅とは異なる制約がいくつかあるということを念頭に置いて、購入後に、こんなはずじゃなかったと後悔しないためにも、しっかり事前に確認しましょう。 
 

購入後のエアコンのトラブルを回避するために確認したいこと

エアコンの貫通スリーブの穴の有無

エアコンは、テレビや冷蔵庫と違い、コンセントを差し込めば使えるというものではありません。 
エアコンを購入しても、電気工事をしなければ稼働できないのですが、そもそも工事をする以前に、エアコンの貫通スリーブがない場合、設置自体が不可能になります。 
この貫通スリーブは、エアコンの配線や、水分を外に排出するためのダクトを通すための穴で、室内機である本体と室外機をつなぐためには欠かせない部分になります。 
この貫通スリーブは、建物の設計段階で、どの位置にエアコンを設置するのかを決め、建物の重要部分である筋かいや柱などを避けて穴が開けられます。 
築年数が古い中古マンションで、必要な場所に貫通スリーブがない場合には、購入後に取り付けようとしても、管理組合の許可が下りない場合が多いでしょう。 
また、設置したいリビングにはスリーブの穴が開けられていても、そこから室外機に向けての経路上にスリーブの穴がない場合などは、設置することが出来ませんので、エアコンの設置場所、室外機置き場、配線やダクトの通る場所の確認の確認も必須でしょう。 
 

室外機を設置する場所の確認

エアコンの容量を大きくしたい場合、室外機の大きさが大幅に変更することがありますので、現状の室外機置き場の広さを確認をしておきましょう。 
また、購入後に増設を考えている場合、新しくどこに設置するのか、追加分の室外機の設置場所があるのか確認しておきましょう。 
室外機置き場の面積が狭い物件もありますので、エアコンの増設自体が難しい場合もありますので要注意です。 
 

電気容量の確認

築年数の古いマンションは、電気の容量が30アンペア程度の物件が多いのですが、時代と共に、便利な住宅設備が増えていますよね。エアコンや、IHクッキングヒーター、浴室暖房、床暖房、食器洗浄機など既存設備に追加して、導入を検討している電気設備がある場合、各家庭の電気使用量も増えることになります。 
また、単身に比べて家族での使用になりますと、電気使用量が増えますので、電気容量が不足する可能性があります。 
通常、マンションの場合、建物自体の電気供給量が初めから決まっているので、アンペア数を増やすことは難しいと思った方が良いでしょう。 
自分達が、どんな住宅設備を使用して生活をしたいのかを検討してみましょう。 
 

売買後の設備トラブル

既存のエアコンは不動産売買の対象にはなりませんので、置いていくのか、持っていくのかは、売主が決めることができます。 
実際にエアコンがあってもなくても売却価格に影響はありませんので、売主が無断で決定しても良いのですが、売買成立後に、「内見の時にはエアコンがついていたからあると思っていた」など、買主とのトラブルに発展するケースも多くあります。 
未然に防げるトラブルを回避するためにも、売主と買主の要望を出し合い、エアコンをどうするか事前に話し合いましょう。 
また、内見での口約束ではなく、書面を作成することが大事です。 
エアコンに限らず、既存の設備をどうするのかをまとめた「付帯設備一覧表」をしっかり作成してもらいましょう。 
 

まとめ 

楽しい未来をイメージして家を購入する時に、「設置してあるはずの場所にエアコンがない」「想定していた場所にエアコンがつけられない」など、トラブルは避けたいものです。 
金銭的に負担が発生しても設置できる場合にはまだ良いのですが、構造上の問題で設置不可な場合もあります。 
購入前の事前確認は入念に行いましょう。 
 

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