人生の中で大きな買い物と言えば、「家」を想像する人が一番多いことでしょう。
そして、大きな買い物だからこそ、妥協したくない部分が多く、「リビングを広くしたい」「収納の多い間取りにしたい」「最新設備で生活したい」など、こだわりたいポイントがそれぞれの家庭にあるものです。
「吹き抜けのある家」もその中のひとつで、開放感のある空間に憧れる人も多いのではないでしょうか。
新築ではもちろんのこと、中古物件のリノベーションで吹き抜けを取り入れたいと考えている場合には、構造的に作ることができるかどうかを購入前に確認しましょう。
吹き抜けで風通しの良い空間に!実例4パターン
開放感があり、風通しが良い
「 #35 京都府 I様邸 注文住宅実例 サンヨーホームズ株式会社 」
床面積が広くない空間でも、天井が高くなるだけで部屋が広く感じられ、自然と開放感が演出できます。
また、天井近くに開口部を作ることで、下の方の窓から入った空気が上部の開口部へと抜けていくため、家の中に空気の通りができます。
そのため、夏場などの暑い時期には、風通しの良い過ごしやすい空間になることでしょう。
採光が取りやすい
「 #44 福岡県 H様邸 注文住宅実例 サンヨーホームズ株式会社 」
吹き抜けを作るということは、上部に窓を設置した時に、そこから入る日差しを遮るものがありませんので、階下の奥の方までしっかりと日の光を届けることができます。
日照時間の短い冬など、少しでも長く家の中に日差しが差し込むことで、明るい家になることでしょう。
また、住宅が密集している地域や日当たりの悪い北向きの部屋などに、吹き抜けを取り入れることで、採光面での問題をカバーできるでしょう。
デザイン性が高い
「 #16 福岡県 T様邸 注文住宅実例 サンヨーホームズ株式会社 」
吹き抜けにすることで開放感を演出できますが、メリットはそれだけではなく、壁自体のデザインの自由性も高まります。
壁に囲まれた空間にする必要がないので、腰壁を利用して面白いデザインを採用してみたり、こだわりを反映しやすいでしょう。
1階から見上げても、2階から見下ろしても、オシャレで個性を感じられるような空間にしたいですね。
コミュニケーションが取りやすい
「 #36 京都府 T様邸 注文住宅実例 サンヨーホームズ株式会社 」
吹き抜けはリビングや玄関の上部に作られることが多いのですが、上の階と下の階とで家族のコミュニケーションをとることができる為、あえてそういった場所を選んでいる人も多いのではないでしょうか。
特に小さな子供や高齢者のいる家庭では、離れていても気配を感じられるので、安心感のある暖かい空間になるでしょう。
吹き抜けで失敗しないために
防寒対策
吹き抜けのある新築物件は、断熱材が十分に施工されている場合がほとんどですが、中古物件で吹き抜けを作る場合には防寒対策が必要になる場合が多いです。
壁や床の断熱工事、間仕切りの設置などを検討して、快適な空間にしましょう。
防音対策
壁で仕切られていない分、1階の物音や料理の臭いなどが、2階に届きやすくなります。
音の反響により、1階では音が聞こえづらく、2階ではうるさく感じることもあります。家族間でも気になる場合には、防音性能を上げるような工夫をしてみましょう。
換気対策
暖かい空気は上の方に流れ、冷たい空気は下に溜まっていくものです。そのため、吹き抜けの部分は、2階部分に熱が溜まりやすくなります。
シーリングファン等を設置することで、臭いや湿気、熱気を循環させ、室温を一定にする工夫をしてみましょう。
空調対策
吹き抜け部分の空気の流れに合わせて、エアコンを取り付ける際には位置は出来るだけ低くすると良いでしょう。
リビングやダイニングに近い位置に設置することで、小型のエアコンでもかなりの冷房効果を獲得できるでしょう。
耐震対策
吹き抜け周辺は、どうしても耐力壁や柱が少なく、構造的に耐震性に弱い部分がある可能性がありますので、梁や壁の設計には注意しましょう。
まとめ
家の中には、間取りや内装などこだわりたいポイントがたくさんありますが、部屋の内装やインテリアは、実際に住んでみてから変更することができます。
しかし、家の間取りや構造部分に関しては、大規模な修繕になってしまうので簡単にリフォームすることができません。
簡単には手に入らないものだけど、頑張った先の目標としてあるのが家です。
「吹き抜けにしておけば良かった」「螺旋階段にしておけば良かった」など、後悔しないためにも、妥協することなく、自分たちの理想通りの家を手に入れたいですね。