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シロアリ対策に効果的な基礎構造について

湿気が多い季節に、ある日突然、自宅でシロアリを発見することも少なくありません。シロアリは建物の内部から木材を腐食させることがあり、また、なかなか気が付かない厄介なものです。できるだけシロアリ被害に遭わないために、新築時から防蟻対策をすることが大切です。そこで今回は、シロアリ対策に有効な基礎構造について紹介していきます。これから家づくりを始める方はぜひ参考にしてください。

シロアリ対策が必要な理由

シロアリは、植物繊維を好む性質があることから、木材や紙などを食べています。木材を食べるということは、木造住宅であれば柱などが食べられてしまうことにつながります。シロアリは暖かい地域に生息すると考えられていましたが、近年は温暖化の影響のためか、寒い積雪地域でも発見されていて、今や日本全国で防蟻対策は重要になっています。

シロアリ対策に有効な基礎構造

シロアリの侵入経路で多いのが基礎部分です。そのため、基礎構造には防蟻対策が必要です。

基礎断熱材

住宅の断熱性能を高めるために、基礎断熱構造を採用している住宅会社はたくさんあります。基礎断熱材に発砲系の断熱材を使うことが一般的ですが、シロアリは発砲系の断熱材も食べることがあります。

そのため、基礎断熱材はシロアリが嫌う素材を含んでいる防蟻断熱材の採用がおすすめです。または、断熱材を特殊な防蟻シートで囲う方法もあります。

土台の木材の種類

基礎コンクリートと接している土台の木材は、シロアリの侵入経路にもっとも近いといえます。そのため、土台に使われる木材の種類によっては防蟻対策が期待できるものが効果的です。

シロアリが嫌う成分が含まれると考えられるのが「ヒノキ」や「ヒバ」です。チークも効果的ですが、実際に土台として用いるケースは少なく、日本ではヒノキやヒバ、米ヒバなどが多いでしょう。逆に、シロアリの被害を受けやすい木材はホワイトウッド集成材です。

土台、柱の薬剤散布

上述で、シロアリに弱い木材としてホワイトウッド集成材をあげていますが、この素材は、集成材の木造建築ではよく使われているものでもあります。このような木材で防蟻対策をするためには、薬剤散布の方法を採用することが多いでしょう。薬剤散布の注意点は、その効果の期間です。一般的に5年で効果が薄れるといわれていますので、防蟻効果を維持するためには定期的な薬剤散布が必要になります。

まとめ

シロアリが発生する要因は、湿気などの環境や使われている素材などさまざまなことが考えられます。たくさんの住宅が並んでいても、となりはシロアリ被害に遭わずに、自宅だけが被害に遭うことも少なくありません。永く安心して住み続けるためには、きちんとした防蟻対策をしてくれる住宅会社を選ぶことが大切です。防蟻対策についてわからないことがあれば、事前にしっかりと確認しておきましょう。

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