衣類などを収納するスペースとして、ウォークインクローゼットを検討している方もいるでしょう。既製品の収納ケースなど自由な組み合わせで配置できて、ひとつの部屋のような空間になり使いやすさが魅力です。しかし、クローゼットの配置計画によっては、収納量に差が出てくることもあります。今回は、同じスペースでも収納量アップにつながる配置の工夫をご紹介していきます。
クローゼットの収納量は使い方で変わる
一般的なウォークインクローゼットのスペースは、2帖~4帖程度が多く、中には大容量のスペースが必要とのことで6帖という方もいます。
ウォークインクローゼットのシンプルな使い方は、パイプハンガーを設置するものではないでしょうか。さらに細かく収納を設置したい場合は、棚や引き出し収納を現場造作したり、既製品のクローゼット用のセット品を設置したりします。
パイプハンガーだけのシンプルな形を完成形とした場合は、ホームセンターなどで購入できる樹脂製の収納ケースなどを並べて、自由な配置を使いやすいようにアレンジするケースもあります。
いずれにしても、ウォークインクローゼットは自由な配置ができる分、場合によっては無駄なスペースが発生するなど収納量に差がでることもあります。できるだけスペースを有効に使い、無駄のないクローゼット作りが理想的です。
収納量を増やす工夫
ウォークインクローゼットの収納量を増やすには、どのような方法があるでしょうか。
I型で使うかL型で使うか
ウォークインクローゼットの広さにもよりますが、たとえば3帖程度の場合、両側をI型で横一列に使うか、L型で使うかふたつの方法があります。どちらが収納量を多く確保できるかは、クローゼットへの入口や窓の場所によって決めることがおすすめです。窓があるときは、日焼けなどの影響も考慮しましょう。
パイプハンガーの高さで収納を増やす
ウォークインクローゼットにパイプハンガーを取り付けることが多いですが、設置高さによって、収納量に差がでることがあります。たとえば、バッグなどを多く所有している方なら、パイプハンガーの上に棚板を取り付け、バッグを収納できる程度のスペースを確保すれば、すっきりと片付きやすいクローゼットになります。洋服以外の小物も意外と収納場所を必要としますから、デットスペースになりがちな空間を有効活用します。
パイプハンガーの上下を有効活用
パイプハンガーを通常よりも少し高めに取り付けることで、パイプハンガーを二段にすることもできます。お手持ちの洋服の種類にもよりますが、スーツを多く所有する方なら、上の段には上着を、下の段にはスラックスをと、ショップのような配置方法にすることでより多くのスーツをかけておくことが可能です。
既製品のクローゼットについて
ウォークインクローゼットをショップのようにスタイリッシュに収納できるのが、既製品の収納セット製品ですが、意外と収納量が減ってしまう可能性があります。きれいに整頓できる点はメリットですが、寸法が決められていてデットスペースが発生することもあります。採用する前に、クローゼットに置いたときの完成形を現地で確認してから進めるようにしましょう。
まとめ
近年は、ホームセンターなどでもおしゃれで機能的なクローゼット収納がたくさん出ています。工夫次第で収納量アップにもつながりますので、まずはどのような配置なら手持ちの衣類がきちんと収納できるか事前に確認しましょう。また、これから増えていくことも想定して、少し余裕をもって計画することをおすすめします。