観葉植物はおもに葉っぱの形や色を楽しむという印象が強いかもしれませんが、美しい花が咲く種類もあります。初心者でも毎年花を楽しめる観葉植物の中から、清楚な雰囲気のある白い花が美しいスパティフィラムについて、育て方などを詳しくご紹介しましょう。
スパティフィラムとはどんな植物?
スパティフィラムは熱帯アメリカが原産でサトイモ科の植物です。小型種から大型種までいろいろな品種があり、草丈は30~80cmなので、鉢植えにして室内に飾るのに向いています。開花時期が長く、葉は常緑で枯れることがないので、一年を通して楽しめます。日陰でも育つので室内での置き場所も選ばず、丈夫で初心者でも育てやすい観葉植物です。
スパティフィラムの花
花の特徴
スパティフィラムの魅力は、真っ白で大きな花がとても美しいことです。ミズバショウの花にもよく似ていますね。ただ、実際は白く華やかな部分は花びらではなくて、葉っぱが変化した仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれるものです。本当の花は中央のしべのように見える棒の部分にたくさんついていますが、小さくて地味なのであまり目立ちません。
開花時期
開花時期は5月~10月で、次々と新しい花が咲いて長い間花を楽しめます。またうまく育てると年中開花することもあります。花がグリーン色になってきたら終わりのサインです。そのまま花を残していると、種がついて栄養が足りなくなってしまいます。花がらは茎元から切り落としましょう。
花言葉
スパティフィラムの花言葉は「上品な淑女」「清らかな心」です。清楚で品のある白い花のイメージがそのまま花言葉になっていますね。スパティフィラムの花がウェディングブーケなど結婚式によく使われるのもうなずけます。
スパティフィラムの育て方
置き場所
スパティフィラムは半日陰を好みます。ただ全く日が当たらない場所では花が咲きにくくなってしまうので、明るい窓際に置くのがよいでしょう。直射日光に当てると葉が焼けて傷んでしまいます。特に夏場の強い日差しは避けて、レース越しの柔らかな光が当たる場所に置いてください。
温度
暑さには強いですが寒さには少し弱いので、室温が5℃以下にならないような部屋で管理すると安心です。
水やり
スパティフィラムは気温が低くなる季節は成長を止めて休眠するので、季節や室温によって水のやり方を変える必要があります。
春から秋
基本的には土が乾いてからたっぷりと水を与えますが、活発に花が咲き気温も高くなる夏場は、鉢土が乾く前に水やりしましょう。
秋から冬
気温が15℃を下回るようになると成長のスピードを緩めるので、あまり水を必要としなくなります。土の表面が乾燥してから2~3日後に水やりをしてください。水やりの回数を控えて乾燥状態で管理すると、樹液の濃度を高めて耐寒性を上げることができます。
葉水
霧吹きで葉水を掛けると乾燥防止の効果があり、ハダニやアブラムシなどの害虫を予防できます。
肥料
美しい花をたくさん咲かせるためには、十分な肥料を与えましょう。春から秋の成育期に、液体肥料を10日に1回与えるか、緩効性の置き肥をします。休眠期の冬場には肥料焼けを起こさないように肥料をストップします。
剪定
古くなってきた葉や伸び過ぎた葉などをそのままにしておくと、風通しが悪くなって株が蒸れてしまいます。不要な葉は思い切って剪定しましょう。スパティフィラムの樹液には人体に有害な成分が含まれているので、剪定するときには手袋などをして樹液に触れないようにしてください。
スパティフィラムの風水と置き場所
スパティフィラムのように葉や花が上向きに伸びる植物は「陽の気」を持つとされています。陽の気を持つ観葉植物は、運気を高めるとともに、家の中で滞っている悪い気を流し、運気の流れを良くしてくれるのです。またテレビやパソコンなどの家電から出る電磁波を中和する効果もあります。
北方向に置いて家庭運アップ
「愛情」や「落ち着き」を意味する北方向にスパティフィラムを置くと、家庭運アップにつながります。陽の気の効果で家の雰囲気が常に明るくなり、愛情にあふれた和やかな家庭が築けますよ。
西方向に置いて金運アップ
金運アップを望むなら、西方向にスパティフィラムを置きましょう。西は金運に縁がある方角で、白がラッキーカラーといわれています。まさにスパティフィラムがピッタリですね。
北西方向に置いて仕事運アップ
北西は出世などをつかさどる方角だとされています。また北西も白がおすすめの色です。仕事や上司に恵まれて一家の主が出世できるように、北西方向にスパティフィラムを飾りましょう。
まとめ
凛と伸びた白い花や大きな葉が美しいスパティフィラム。一鉢あるだけで清涼感たっぷりで空気もきれいになるような気がしますね。背丈が大きいものからコンパクトなものまでさまざまなサイズで売られているので、お部屋のインテリアに合わせてぜひ飾ってみてください!