近年、大規模マンションが多く建設されるようになり、その充実した共用施設やサービスなどが注目されています。小規模マンションと比べて、どちらが自分の生活スタイルに合っているのか分からず、検討の際に迷ってしまう方も増えているのではないでしょうか。それぞれのマンションの特徴を整理して考えれば、どちらがより自分にとって暮らしやすいのか見えてくるはずです。
今回は、大規模マンションと小規模マンションの大きな違いを整理してお伝えします。思い描く理想の生活が叶うマンションはどういったものか、この機会にぜひ考えてみてください。
大規模マンションと小規模マンションの大きな違い
1.共用施設・サービス
大規模マンションには、小規模マンションにはない便利な共用施設やサービスが多くあります。例えば、コミュニティルーム・スポーツルーム・ラウンジ・ゲストルーム・キッズコーナー・スタディルーム・シアタールーム・カーシェアリング・コンシェルジュサービスなどです。
そういった施設・サービスがある環境で暮らすことに、大きなメリットがあると考える人が多く、憧れの生活としてメディアなどで取り上げられることもあります。実際、居住者からの評価も高く、マンションの規模が大きくなると、そのスケールメリットをいかして取り入れられることが多くなっています。大規模マンションだからこそ叶う贅沢と言えるのではないでしょうか。
ただ、本当にその共用設備が自分にとって必要であるのか、考えてみることも大切です。多くの住戸で負担するからこそ、1戸当たりの負担額は少ないですが、管理費に反映されていることは間違いありません。
そういった施設がない小規模マンションの場合、同じようなサービスを受けようと思えば、街中のお店を利用することになります。大規模マンションのように手軽ではありませんが、必要な時に必要なものを選ぶことができ、選択肢も広いので無駄はありません。
2.環境
大規模マンションは建物規模も大きく、街のランドマーク的な存在感があります。敷地も広く緑地帯が広がり、四季を感じとれるような環境も整っています。広がりを感じる環境を魅力的に感じる人も多いのではないでしょうか。
反対に、「ちょっとそこまで」と思った時に小規模マンションのように移動がスムーズにいかないことがあります。駐車場や駐輪場につくまでに少し距離があったり、敷地外に出るまでに距離を感じることもあるようです。
比べて、小規模マンション内の移動はとてもスマートです。確かに共用施設内にゆとりを感じる空間は少ないかもしれませんが、自転車、車、宅配box、郵便受け、ゴミ出しに至るまですべてが近い範囲にまとまっています。また、エントランスを出れば、すぐに外の生活を楽しめる効率の良い暮らしが実現します。
3.マンションコミュニティ
大規模マンションでは、一つの建物に数千人が居住していることもあります。同じような環境で暮らし、みんなで充実した共用施設を利用する一つの街のようなイメージです。ただ、あまりに人数が多い為、お互いに顔を覚えることは難しい場合があります。
小規模マンションでは、数年も暮らせば、ほとんどの居住者はわかるようになります。たとえ近所付き合いはなくとも、協力してマンションをより良い環境にするためのコミュニティが、自然と出来上がっていきます。
まとめ
大きく分けて、共用設備・サービスが充実した大規模マンションはマンション内の暮らしをより充実させたい人、小規模マンションはフットワークよく街中の生活を楽しみたい人に、向いているといえるのではないでしょうか。マンションの規模や立地、環境によって暮らし方というのはやはり異なってきます。自分に合うマンション選びの参考にしてみてください。