新しく住まいを探すときに、まずは賃貸と考える方が多いのではないでしょうか。物件の検索も手軽で、賃貸不動産のお店はどの町にもあり、契約の手続きも簡単です。
ですが実際、賃貸マンションのメリットデメリットについてきちんと知っているかというと、実はよくわかっていないという人が意外と多いのではないでしょうか。今回はそんな賃貸マンションに暮らすということについて深く考えていきたいと思います。
賃貸マンションの一番のメリットはお手軽であるということ
賃貸マンションは、あらゆる面において、心理的な負担が軽く「楽」な選択といえます。例えば、契約に至るまでの過程も、購入する場合と比較するととても簡単です。賃貸不動産の冊子やWEBなどから物件を探したり、直接店舗に行って紹介してもらったりして、気に入る物件を探します。内覧し、良ければ申し込みをして、不動産オーナーとの話がまとまれば契約です。
また、その時々の都合に住まいを合わせることが容易です。転勤や家族構成の変化があった際には、住み換えることですぐに新しい暮らしを始めることができます。建物自体が古くなったり、周辺の環境が悪くなったりするなど、条件が変わった時にも、住み替えで解決することができます。
さらに、金銭面で言えば、数百~数千万円の不動産を借りるにもかかわらず、初期費用は数十万、月々の家賃は数万円~という手軽さです。住宅ローンのように支払い残を重く感じることもありません。借りた部屋の中だけをきちんと管理しておけば建物管理も必要なく、税金の支払いもありません。こういった精神的に「楽」というメリットから、手軽に利用できる住まいの形として世の中に定着しています。
賃貸マンションのデメリットはわかりにくい
では、そんな便利な賃貸マンションのデメリットといえばどういったところでしょうか。
賃貸マンションに長く住んでいるとそのデメリットは当たり前のことになってしまい、なかなか気が付きにくいようです。あくまで「借りている」ものなので、そのことに起因するデメリットが多くあります。
まず、構造や設備が分譲マンションなどに比べてずいぶん劣る場合が多いです。そもそも賃貸マンションは部屋を貸し出すことによって、家賃収入でオーナーが利益を得るのが目的です。できるだけ安く作って高く貸したいというのが本音でしょう。その為、コンクリートが薄く他の部屋の音が響いたり、断熱性が悪く寒かったり暑かったりということも珍しくありません。また多くの人が入退去を繰り返すわけですから、築年数がたてば修繕したとしても、使用感が出てきます。
そういった多くのデメリットと支払う家賃の間に折り合いをつけて選ぶのが賃貸マンションです。さらに部屋の内部の変更は基本的に不可、ペットの飼育なども一部の賃貸マンションを除いてはできない場合が多いでしょう。多くの制限がかかります。
何より一番のデメリットは、支払いに終わりがないことです。よく言われることですが、老後になり仕事がなくなっても、家賃の支払いは変わらず続いていくのです。
まとめ
賃貸マンションのメリットは多くの人にとってわかりやすいものですが、デメリットは住まいとの在り方を長いスパンできちんと考えなければ見過ごしてしまうものです。
もし、お手軽だからという理由でとりあえず賃貸マンションで暮らし始めたのだとしたら、いつかどこかのタイミングで、きちんと住まいとの関わり方を考える機会を持っていただければと思います。月並みですが、住まいとの関りは人生の最後まで続いていくものです。
賃貸マンションのメリットデメリットを確認するために「もし分譲マンションで暮らしたら…」と想像し、物件を所有した場合と比較してみるのもいい方法です。分かりにくければ、モデルルームでいつでも相談を受け付けています。自分にとってより良い住まい選びをしていきましょう。