家族構成の変化によって、平屋の建て替えを検討している方や、高齢化したときの暮らし方を考えて平屋で新築したいと考えている方もいるのではないでしょうか。ワンルームのような暮らしが可能な平屋は、幅広い年齢層で検討されています。しかし、平屋を建てる土地には2階建てとは異なる点で注意が必要です。今回は、平屋を建てるときの土地選びの注意点などについてご紹介していきます。
平屋を建てるときの土地選びのポイント
平屋を建てるときの土地選びは、どのような点に注意すればよいでしょうか。ポイントを詳しくご紹介していきます。
土地の広さ
まずは、土地の広さです。平屋は1階部分に全ての生活空間が配置されますので、2階建てと比べて1階の坪数が大きくなります。当然、2階建てを建てるよりも土地の広さにゆとりが必要です。
ここで注意しなければならないことは、土地の広さ=建物が建てられる広さ「ではない」という点です。土地にはそれぞれ「建ぺい率」というものがあり、その土地に建てられる建物の大きさが定められています。もし、建ぺい率が50%に定められた60坪の土地だとすると、建物が建てられる広さは60坪の50%となり30坪が上限となります。平屋を検討しているなら、土地の建ぺい率も注目してみましょう。
土地の日当たり
平屋を建てる土地は、日当たりについて考える必要があります。一般的な住宅街なら、周囲に2階建ての住宅があるのは想定内ですが、極端に高い建物がある場合、日当たりの妨げになる可能性があるか検討しましょう。もし、建て替えで既存の土地の上に平屋を建てるなら、建物の中央部にも光が届くような窓の取り方、間取りの工夫を検討しましょう。
土地の風通し
平屋は建物が大きくなりがちなため、窓の配置の仕方によっては風通りが上手く計画できないことがあります。防犯対策も必要になりますので、大きな窓が取りにくい場所もあるでしょう。ある程度の制限がある中でも、風通りがよさそうな土地選びも重要になります。
将来的な環境の変化の情報収集
さまざまな条件をクリアして、平屋を建てるのにピッタリな土地が見つかったとしても、将来的に周辺環境が変わる可能性もゼロではありません。もちろん、どの土地のおいても環境の変化は訪れる可能性があるものですが、近い将来に近隣に高層マンションが建つ予定があるなど、事前に調べられるような情報もあります。購入前に不動産会社に確認するなど、候補となる土地周辺の情報収集も大切です。
まとめ
平屋は、高齢になったときに身体的な不安が高まっても、安心して暮らすことができる住まいです。平屋ならではの土地選びの注意点をしっかりと理解して、理想の住まいを実現してください。