インテリアグリーンとして人気が高まっているエアプランツは、その名のとおり土がなくても空気中の水分で育つ植物です。今回は700種類以上もあるといわれるエアプランツの中から、おすすめの品種とおしゃれな飾り方についてご紹介します。
エアプランツとはどんな植物?
エアプランツはパイナップル科の植物で、西インド諸島やアメリカ南部から中米にかけて自生しています。実はエアプランツというのは、本来の植物名ではなく、学名の「チランジア」が正式名称です。土や水がない環境でも生育して、飾る場所を選ばず初心者でも簡単に育てられます。
葉の色や形もさまざま
エアプランツの大きな特徴はそのユニークな形状にあります。ピンととがった葉、くねくねとうねった葉、フワフワとした葉など、とてもバラエティに富んでいます。また葉色は緑葉のものと、白っぽく見える銀葉のものかあります。また、成長するにつれて赤っぽく葉の色が変化する品種もあります。
エアプランツのおすすめ品種
ハリシー
ハリシーは多肉質でとがった葉が四方八方に伸びるエアプランツです。葉にはうっすらと白っぽい毛が生えているので、遠目から見ると銀色に見えます。とても育てやすくて置き場所を選ばず元気に成長します。大きくなると赤紫色の花を咲かせるので、インテリアとしても観賞価値が高いエアプランツです。葉が肉厚で折れやすいので、動かす場合は丁寧に扱うようにしましょう。
イオナンタ
イオナンタはハリネズミのようにピンと尖った葉が放射状に広がるのが特徴的です。人気があるので流通量が多く、ホームセンターや100均ショップでもよく販売されています。成長が早くとても強い性質を持っているので、初心者でも簡単に育てられます。株が成長すると葉先が赤や黄色に染まってくるので、葉の彩りも楽しめるエアプランツです。
ウスネオイデス
ウスネオイデスはフワフワとした細い葉がうねりながら下に垂れるエアプランツです。髪の毛のように細い銀色の葉がとても優しい雰囲気を醸し出します。35~40cmほどに長く伸びるので、ハンギングにして楽しめます。水やりの頻度も少なめで大丈夫なので、さほど手間がかかりません。うまく育てると黄緑色の花も咲きます。
カプトメデューサエ
カプトメデューサエはギリシャ神話に出てくる「メデューサ」にちなんで名づけられました。メデューサは髪の毛が蛇の怪物ですが、確かにカプトメデューサエの葉がうねうねとしているところがよく似ています。つぼ型の株から伸びる銀色の葉がくるくる巻きながら垂れ下がって、少し怪しげでもありユニークな姿を楽しめるエアプランツです。
キセログラフィカ
キセログラフィカはエアプランツの王様ともいわれるほどで、銀色の葉が美しく、大型に成長します。四方八方に伸びた幅広の葉が外側にくるりと丸まった様子がとても愛らしい雰囲気です。強健な性質で成長も早く、育てやすいので初心者の方にもおすすめです。
コットンキャンディ
コットンキャンディは名前のかわいらしさに反して、細長くツンツンした葉が放射状に広がるエアプランツです。成長すると淡いピンク色の花が咲いて、とがった葉とまた違った雰囲気になります。名前のかわいらしさもその様子に由来しているのかもしれませんね。初心者でも育てやすく子株も採れるので、エアプランツを増やしたい方にもおすすめです。
エアプランツの飾り方
そのまま置くだけ
アエプランツは土がなくても育つので、その特徴を生かしてそのままポンと置くだけ、というようにお手軽に飾ることができます。小皿に入れてテーブルや棚にさりげなく置くのもいいでしょうし、流木などに置いて飾るとナチュラルでおしゃれなオブジェになります。
ガラス容器に入れてテラリウム
ビー玉や小石をいれた空き瓶にエアプランツを入れて、テラリウムのように楽しむこともできます。また天上からぶら下げられるようなガラス容器を使えば、空中にゆらゆらとエアプランツが浮かんでおしゃれです。貝殻やお好みの小物を一緒に入れて楽しむのもいいですね。
ワイヤーなどでハンギング
ワイヤーをクルクル巻いてスタンド風に仕立て、エアプランツを置いて飾る方法もあります。これも土がなくても育つからこそできるワザですね。ワイヤーや紐で作ったハンギングの入れ物に置いてぶら下げて飾ることもできます。
まとめ
エアプランツは種類も多くとてもおしゃれな観葉植物です。大きさや葉の形などもさまざまなので、飾る場所のインテリアに合わせてお好みの品種を選んでください。個性的で不思議な雰囲気をもつエアプランツを、ぜひご自宅でも楽しみましょう!