宅配ボックスは、配達された荷物などを非対面で受け取ることができる、ロック付きのロッカー設備です。
分譲マンションの設備というイメージですが、近年では賃貸マンションや一戸建てでも徐々にその数が増えてきているようです。ただ、住戸数全体の普及率からみると、まだまだ特別な設備のひとつといえるのではないでしょうか。
新築の分譲マンションには、ほとんど全ての物件にこういった宅配ボックスが設置されています。入居者は、この便利な設備を利用して、日々の暮らしをより快適なものに変えることができます。
今回は、そんな宅配ボックスの最新機能を活用した新しい暮らし方について、ご紹介していきたいと思います。
宅配ボックスの機能と活用例について
1.不在時に荷物を受取ることができる
不在時や対応ができない場合にも、問題なく荷物を受取ることが可能です。早く受け取りたい荷物なのに、たまたまタイミングがずれて、再配達になってしまった経験はないでしょうか。
宅配ボックスがあれば、このようなちょっとしたストレスから解放され、思う存分ネット通販や宅配生活を楽しむことができます。また、宅配ボックスによっては、受領印を押す機能がついているものもあります。
2.荷物の受け渡しに利用できる
その他にも、業者や個人間の荷物の受け渡しに対応している宅配ボックスがあります。
電動アシスト自転車が設置されている分譲マンションで、宅配ボックスを使ってバッテリー電池を受け渡しすることで、居住者が手軽に利用できる環境を作っている例があります。
同じようにレンタカー会社と提携し、宅配ボックスを使って車の鍵を受け渡しすることで、レンタカーをまるで自家用車のように利用できる、便利なサービスを取り入れている分譲マンションがあります。指定日時にマンション内の指定駐車場にレンタカーが届き、車の鍵を宅配ボックスで受け取ります。車を利用した後、また指定駐車場に車を止め、宅配ボックスに鍵を返却するだけという手軽さです。
3.荷物到着時の通知機能
最近の分譲マンションの宅配ボックスの多くは、荷物が届いたときに電光表示で部屋番号が表示される機能がついています。宅配ボックス内に何日も荷物を入れっぱなしにしてしまうことがありません。
また、『IoT宅配ボックス』といって、インターネットに接続されるタイプの宅配ボックスもあります。分譲マンションの宅配ボックスでこのタイプの設置はまだ少ないようですが、利用できれば各種ネットサービスとの連携や荷物到着時のメール通知など、今よりもっと便利になることでしょう。
4.荷物の発送に利用する
業者と提携することで、荷物の発送やクリーニングの受け渡しの為に利用できる場合があります。わざわざお店に持ち込む手間が省け、時間を気にする必要もありません。コンシェルジュのいる分譲マンションで、このような発送サービスを対面で受け付けているところもありますが、宅配ボックスから発送できるとなれば、大変便利です。
まとめ
住まいの購入者は、30代と40代の方が多くの割合を占めています。特に仕事や子育て等で忙しい日々を過ごしている方が多い世代ではないでしょうか。
宅配ボックスがあれば、荷物が届く時間に合わせて帰宅したり、外出を躊躇ったりする必要が無くなります。買い物は通勤途中や昼休み時間、寝る前のひとときなどに手際よく済ませて、宅配ボックスでストレスなく受け取るという生活が可能になります。
忙しい毎日だからこそ、このような設備がある物件を選び、活用することの価値を考えてみませんか。日々の煩わしいひと手間を省くことにつながり、貴重な時間を本当に大切に思っていることの為に使えるのではないでしょうか。