ポッコリと膨らんだ幹がユーモラスなガジュマル。もともとは熱帯の森林に生息する大きな植物ですが、ミニサイズのガジュマルもあるので、鉢植えでおしゃれに飾ることができます。このガジュマルについて、特徴や育て方についてくわしくご紹介しましょう！
ガジュマルとはどんな植物？
原産地
ガジュマルは亜熱帯から熱帯の植物で、東南アジアやインド、オーストラリアに生息し、日本では屋久島や種子島、沖縄などの南西諸島で見られます。地上に出した気根（きこん）を他の植物にからみつけながら成長して、中には20mもの高木になるものもあります。
名前の由来
ガジュマルは、「○○丸」など日本の船についている名前のようで、なんとなくユーモアがありますね。「ガジュマル」という名前は和名で、沖縄の地名が由来という説や、「からまる」・「風を守てる」が変化してガジュマルになったという説などさまざまです。また、沖縄ではガジュマルの大木にはキジムナーという妖精が住んでいると言い伝えられています。
特長
ガジュマルは乾燥や寒さに強く、実を食べた鳥の糞に混ざった種が、ほかの植物や岩などの上で発芽するほど生命力が強い植物です。葉は厚めで濃い緑色をしています。幹は太く、何本もの気根を伸ばして株を支えます。カンボジアのアンコールワットでは、大きなガジュマルの気根が建物をつかむように巻きつていてる風景が有名ですね。
ガジュマルの置き場所と風水
日当たり
ガジュマルは日光が大好きな植物なので、室内に置く場合は窓の近くがおすすめです。丈夫なので日陰に置いても育ちますが、日照が急激に不足すると葉が落ちてしまうこともあります。時々明るい光を当ててあげましょう。
温度
熱帯植物なので夏の暑さはもちろんですが、耐寒性もあるので冬でも大丈夫です。ただし屋外に置いている場合は、冬の夜間は室内に取り込むようにしましょう。
風水としての効果
ガジュマルはの葉は下向き生えているので、風水では気分をゆったりと落ち着かせたり、リラックスさせたりするという効果があります。寝室に置くと快適な睡眠が期待できますよ。また火と水があるキッチンは風水でいうところの「気」が乱れやすい場所なので、キッチンにガジュマルと置くと乱れが調和されて落ち着いた空間になります。日頃から癒やしを求めている方にはぴったりの観葉植物ですね。
ガジュマルの育て方
水やり
夏場はたっぷりと水やりしましょう。たまに霧吹きで葉に水をかけると、湿度が保たれて葉が生き生きとします。ただし成長が止まる冬場はできるだけ乾燥気味にします。水分が少ないと樹液濃度が高くなって耐寒性を促進するので、うまく冬越しさせるためにも冬場は水やりを控えましょう。
肥料
基本的には丈夫な植物なので、特に肥料がなくても育ちます。もし与えるのであれば、春から秋にかけて月に1～2回液体肥料を施すと成長かよくなります。冬場は肥料を与える必要はありません。
植え替え
鉢が根でいっぱいになって窮屈そうであれば、根詰まりを防ぐために、もう一回り大きな鉢に植え替えましょう。植え替えの時期は5～6月頃が最適です。
ガジュマルのアレンジ
園芸店で売られているガジュマルは、1mほどの大きなものから手のひらに乗るような小さなものまで、サイズのバリエーションが豊富です、お気に入りの小さな鉢に植えると盆栽のような雰囲気も楽しめますよ。リビングや寝室は大きなもの、キッチンやテーブルの上には小さなものというように、置き場所に合ったサイズを選べるのもうれしいですね。
まとめ
ふっくらした太めの幹と、しなやかな緑の葉が特長のガジュマル。沖縄では「大きく育ったガジュマルの気根の間を、カップルで一緒に通り抜けると幸せになれる」といわれています。姿かたちがユニークで、まるで人間のようにも見えるガジュマルを、みなさんのお部屋に飾ってみてはいかがでしょうか！
