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調色と調光機能を使分けてメリハリのある照明計画をする工夫

住空間をおしゃれな雰囲気にする方法のひとつに、照明器具の工夫があります。

以前は部屋の中央に直付けシーリングというスタイルが多かったものですが、最近は、ダウンライトの多用やデザイン性のあるペンダントライトなども取り入れられています。LEDタイプが主流になったことで、照明器具の調色・調光機能が格段にアップしました。今回は、調光・調色機能を持つ照明器具を活用して、雰囲気のある空間づくりのヒントをお伝えします。

調色と調光機能とは

はじめに、照明器具の調色と調光機能についてご紹介していきましょう。

調色機能

調色機能とは、灯りの色を変えることができる機能です。灯りの色の種類としては、電球色、温白色、白色、昼白色、昼光色などがあります。赤味のある暖色系の色が電球色、温白色で、青味のある寒色系の色が昼白色や昼光色です。

文字を読んだり書いたりするのに適しているのは、昼白色や昼光色で、学校やオフィスなどで使われています。食事や寝室などリラックスする場所に適しているのは、電球色や温白色で、飲食店やホテルなどで使われています。

調色機能があると、ひとつの照明器具で、暖色系から寒色系に灯りの色を変えられるため、スイッチなどで切り変えるだけで部屋の雰囲気や用途によって変えることが可能です。

調光機能

調光機能とは、明るさを調節できる機能です。器具の種類にもよりますが、100%点灯から、75%、50%、20%、0%など一定の明るさに調節できます。

調光機能の良い点は、「省エネ」と「灯りの演出」ができるところでしょう。調光で明るさを75%にすれば、消費電力もその分少なくなります。また、調光で部屋の照明を少し暗くすくことで、雰囲気のある空間づくりが期待できます。

ちなみに、調光と調色の両方の機能を持つ照明器具も増えています。灯りの色を変化させながら、明るさも調節できることで、よりさまざまなシーンに合わせて活用できますね。

調色・調光機能を使ったおすすめの照明計画

ここからは、調光・調色機能を持つ照明器具の具体的な活用方法をご紹介していきましょう。

リビングで調色・調光機能を使う

リビングに調色・調光機能の器具を使うことで、時間帯や家族構成に合わせて最適な灯りを演出することができます。

リビングは家族が集う場所であるため、基本的にはリラックスした暖色系の灯りが理想的ですが、新聞や本を読んだり、子供が小さいときは、リビングで学習したりするときがあるかもしれません。文字を読む時は、寒色系の器具の方がおすすめですので、調光・調色機能があると、その時の使い方によって自由に変えられます。

寝室で調光機能を使う

寝室では、明るさを変えられる調光機能が便利です。夫婦で布団に入る時間帯が違う場合、後から就寝する人が100%点灯の照明を点けてしまうと、先に就寝している人がまぶしいと感じるかもしれません。照明を点けても影響の少ない照度に調節しておくと安心です。

子供部屋で調色・調光機能を使う

子供部屋では、調色・調光の両方の機能がおすすめです。子供が小さいときには、就寝するときに調光機能で常夜灯を活用すると、真っ暗にならず安心できるでしょう。また、学生のうちは部屋で学習する機会が多いため、寒色系の灯りがよいですが、成長とともに雰囲気のある部屋に模様替えしたいときには、暖色系の灯りに変えられる調色機能が便利ですね。

まとめ

いかがでしたか。今回は、調色・調光機能を持つ照明器具で、使い分けをしながら灯りの演出をする方法などをご紹介しました。LED器具が登場してから照明器具はコンパクトになり、同時に便利な機能が増えました。電球の寿命が長いため、将来的にも活用できる便利な器具を検討してみてはいかがでしょうか。


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