畳はフローリングにはない良いところもたくさんあり、日本人には馴染みやすい素材です。しかし、住まいの中に畳のある空間を作りたいけれど、「和」の雰囲気は控えめにしたい方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、フローリングとの調和もしやすい「縁なし畳」についてご紹介します。
畳の種類
はじめに、畳の種類にはどのようなものがあるかご紹介していきましょう。
縁あり畳
縁あり畳は、昔から和室でよく見受けられる畳です。一畳ずつの端に「へり」と呼ばれる布帯がついていて、伝統的な古典柄からキャラクター柄、無地のものなど、カラーも豊富に揃っています。「へり」があることで、畳の端の耐久性が保たれることがポイントです。縁あり畳は「和」の雰囲気をより強調してくれるスタイルですね。
縁なし畳
縁なし畳は、「へり」が付いていない畳です。「へり」がないことで、「和」の雰囲気がやわらぎます。そのため、フローリングの中央に畳を敷いても馴染みやすく、モダンな空間が演出できるスタイルです。「へり」がないため、畳の端の耐久性は弱まります。
畳の大きさ
畳の大きさは通常だと1畳単位になりますが、1畳を半分にした半畳という大きさもあります。4.5畳の場合は、1畳と半畳の組み合わせになっています。畳は手作業で作られるものが多いため、実は三角形でも製作してもらえる可能性はあります。また、微妙な寸法でもオーダーメイドでぴったりサイズにすることもできます。
縁なし畳の良い点
フローリングとも馴染みやすい縁なし畳には、どんな良いところがあるかご紹介します。
デザイン性がある
縁なし畳で代表的なものに「琉球畳」があります。一般的な畳よりも目が細かく作られていて、畳そのものがおしゃれな雰囲気があります。デザイン性のある住空間をつくりたい方におすすめです。縁なし畳は、「へり」がないことでさりげない「和空間」として演出できるは、大きなメリットのひとつでしょう。畳の色をブラウンやベージュなどにも変えることができますので、個性的な和空間も可能です。
また、半畳の縁なし畳を、目の方向を変えながら敷くと市松模様になって、それだけでもデザイン性が高くなりおしゃれな空間になります。
フローリングと馴染む
縁なし畳は「和」を強調していませんので、フローリングとの相性もよいです。和室として区切らず、リビングの一角に畳コーナーとして活用したり、ごろ寝ができる程度の小上がりを作ったりするときにおすすめです。
縁なし畳は通常より割高
縁なし畳は、畳屋さんによっては、一般的な縁あり畳よりも価格が割高になることがあります。へりがないため、端の納め方に手間がかかるためと考えられます。また、琉球畳は、一般的な畳と使われている素材が違うため、こちらも割高になることが多いでしょう。家づくりの予算を考慮しながら検討することをおすすめします。
まとめ
いかがでしたか。今回は、畳の種類の中で「縁なし畳」についてご紹介しました。予算内に計画出来るなら、和室を間取りに取り入れたいと考えている方は多いでしょう。特に子育て時期は畳の空間があると、お昼寝をしたり、リビング以外の遊び場であったり、便利に使うことができる場所です。おしゃれな和空間ができる縁なし畳を活用して、機能性とデザイン性の両立を目指してみてはいかがでしょうか。